宝塚記念2010予想

のび犬
10期 予想歴7年

◎ロジユニヴァース
  13着/5人気

○ブエナビスタ2着/1人
▲アーネストリー3着/3人


〈過去の傾向〉
 過去10年の連対馬全てに近10走GⅡ以上のクラスで惜敗以上の実績があった。
 19/20に2000以上で惜敗以上の距離実績があった。
 前走凡走以下からの巻き返しは天皇賞(春)組と海外組だけ。巻き返しには近10走で2200以上のGⅡ勝利実績が必要。

〈血統〉
 良馬場ではターントゥ系、重馬場ではノーザンダンサー系が良い。今回は重馬場になりそうで、稍重で勝ち馬を出しているフレンチデピュティとサドラーズウェルズの配合のメイショウベルーガに注目。

〈展開〉
 先行馬が少なくスローになる……と思っていたが、早めにレースが動くコース形態に加えて、道悪になり、単純な瞬発力勝負にはならなそう。平均ペースを想定。

〈馬場〉
 スタートから1コーナーまでが525mと長く、スタート直後に下り坂。先行馬がスピードに乗りやすいため、ペースは速くなりやすく、馬群は縦長になりやすい。最後の直線が短いので仕掛けは早めで、よーいドンの競馬にはなりづらい。先行馬が有利なコース形態ではあるが、持久力勝負を前でしのげるしぶとさが必要になる。差し馬も長く脚を使えるタイプを狙うべき。土曜日はバリバリの重馬場で、明日も乾くことはなさそうだ。

〈結論〉
◎ロジユニヴァース
○ブエナビスタ
▲アーネストリー
△メイショウベルーガ



 最初は過去10年の連対馬のステップレースに注目して、有力なステップである春天と金鯱賞の勝ち馬を本命、対抗にするつもりでした。アーネストリー本命に関して、チキン馬券師さんとおくりばんとさんにコメントを頂いたのですが……すいません、予想を変えます。
 理由はやっぱり馬場状態。春天も金鯱賞も超が付く高速馬場の京都で行われたレースでしたが、今回は道悪の阪神内回り。求められる適性が違います。2頭とも前走の競馬を評価されて人気になっていると思いますし、さらに遡っても高速馬場の平坦コースで結果を出してきた馬ですから、今回の条件はベストではないと考えます。
 アーネストリーには馬格がありパワーもありそうですし、先行できるので前残りの可能性を考えて3番手評価、斬れる末脚が武器のジャガーメイルは消しました。

 代わって本命にしたのはロジユニヴァース。去年のダービーで本命にして期待に答えてくれたこともあり一番応援したい馬でしたが、時計の裏付けが全く無く、ローテーションも良くないので消そうと思っていました。しかし、道悪になれば話は別です。不良馬場のダービーを圧勝したように道悪は得意中の得意。ラジオNIKKEI杯で時計のかかる阪神内回りという条件を圧勝していますので、コース適正も高いと思われます。前走の日経賞は6着でしたが、長期休養明けで+24ということを考えれば決して悲観するような内容ではなかったと思います。レース間隔は開いていますが、叩いて上昇するタイプでもないのでマイナスではないと判断しました。

 対抗はブエナビスタ。どんな条件でも一生懸命走ってくれます。血統的にも道悪は苦にしないでしょう。ヴィクトリアマイルからのローテーションは不安要素ではありますが、連対馬を出している安田記念と同条件のレースですから、ローテーションだけでバッサリは危険だと判断しました。

 3番手は当初本命予定だったアーネストリー。前々走の中日新聞杯は上りのかかる持久力勝負で、前走の金鯱賞では瞬発力勝負で、共に先行して快勝していますので、適性の幅はかなり広いように思います。血統的にも去年2着のサクラメガワンダーと同じグラスワンダー産駒。重馬場になったため評価を下げはしましたが、大きな魅力を感じる1頭です。

 メイショウベルーガを押さえます。春天の回顧で次走狙い馬に指名した馬。前走は不利もあって度外視できます。京都の2200、2400がベストだとは思いますが、重馬場で買いたい血統ですし、瞬発力勝負よりも上りがかかる流れの方が向く本格派の末脚を持っている馬なので、この舞台、このメンバーでも期待できると思います。

 馬券はロジユニヴァースからワイドを流します。


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宝塚記念2010回顧

のび犬
10期 予想歴7年

次走危険:ドリームジャーニー


〈レース回顧〉
 ドリームジャーニーがスタートで外によれてしまった。ナムラクレセントが先頭に立ち、内からアーネストリー、外からロジユニヴァース、ブエナビスタも前へ行った。ジャガーメイル、アクシオン、ナカヤマフェスタが中団から、ドリームジャーニーがその後ろ、さらに後ろからメイショウベルーガ、フォゲッタブルと続き、最後方から末脚に賭けるスマートギアという隊列。ナムラクレセントは11秒台後半から12秒台前半のラップが続く持久力勝負の流れを作った。それに後続も付き合って、馬群はそれほど縦長にはならず。
 4Cを前に後続が一気に仕掛けて団子状態で直線の攻防へ。アーネストリーが抜け出し、終始内を先行したブエナビスタがそれを追い、そこに襲いかかってきたのが伏兵ナカヤマフェスタ。最後は内で叩き合う2頭を交わし、半馬身差で勝利。2着はブエナビスタ。3着にアーネストリー。得意のまくりで大外からドリームジャーニーも追い込んだが4着まで。

 勝ったナカヤマフェスタはメトロポリタンSからという前例のないローテーションでの勝利。データを重んじる私にはちょっと手が出ない馬だった。しかし、メトロポリタンSの勝ちっぷりは評判だったし、目黒記念などのステップレースには目もくれず、栗東に滞在して宝塚記念1本に絞った臨戦過程は素晴らしい判断だったと今となっては思う。また、宝塚記念を4歳牡馬が勝ったというのは、個人的には非常に正しい結果だと思う。09クラシックの主役だった馬たちは不振に喘いでいるが、決して低レベルな世代ではなかったのだとナカヤマフェスタが証明してくれた。

 ブエナビスタは有馬記念と同じように最後の最後で差されて2着。有馬記念では高速馬場を、今回のレースでは稍重を、共に持久力が問われる流れを先行して僅差の2着というのは大いに評価できる。やはり、どんな条件でも一生懸命走って、100%の力を発揮できる馬なのだろう。その一方で、混合GⅠ勝利に低くない壁を感じてしまう内容でもあった。

 3着はアーネストリー。金鯱賞とは違い、力の要る馬場での持久力勝負となったが最後までブエナビスタに抵抗していた。初めてのGⅠ挑戦でこの内容は大健闘と言えるだろう。ただ、小回りコースで先行して強いのは証明できたが、秋の目標となる天皇賞(秋)、JCは東京コース。さらなる活躍のためには、さらなる成長が必要だと思われる。

 4着のドリームジャーニーはスタートで外によれるアクシデントがありながらも、大外をまくるいつもの競馬で4着に突っ込んできた。強い内容だったとは思うが、次にGⅠで買えるとすれば有馬記念。それまで、今の力を維持できているだろうか。

 メイショウベルーガはドリームジャーニーと同じ35.9の上りを繰り出して6着。やはり持久力勝負ではしっかり追い込んで来るが、王道GⅠで上位に食い込むまでの力はなかったか。

 春の天皇賞馬ジャガーメイルは8着。一瞬伸びてくるかと思ったが止まってしまった。長く良い脚を使えるタイプではなく、瞬発力勝負で斬れる脚を使う馬。今回の条件は合わなかった。

 フォゲッタブルは見せ場がなかった。中距離なら力の要る馬場での持久力勝負で頑張ってくれないと買えるレースがない。現状では王道GⅠで好走するほどの力はなさそう。秋の飛躍にはさらなる成長が必要だ。

 本命にしたロジユニヴァースは13着。積極的に先行したが、4Cでは安藤騎手が後ろをチラチラ見て下がる場所を確認していた。この馬の持ち時計程度には走ってはいるのだが……

 ファン投票1位のブエナビスタ、09春秋グランプリ勝ち馬のドリームジャーニー、09ダービー馬ロジユニヴァース、春天勝ち馬ジャガーメイルと古馬のトップクラスがほとんど揃ったレースだったが、結果は伏兵ナカヤマフェスタが快勝。タイムも馬場状態を考慮してもちょっと物足りない。レースの流れを考えても上位馬は力を出し切っているはずなのだが……
 今の古馬のレベルはあまり高くないのかも知れない。もしくは、古馬のトップクラスが高速馬場を得意としており、ちょっと力の要る馬場になるとパフォーマンスが落ちるのかも。なんにせよ、秋の王道GⅠでは上がり馬や3歳馬の台頭に注意が必要だと思われる。

〈感想〉
 あ~、アーネストリー本命のままにしておけば~、ワイドとれたのに~……っていうか、ロジ流しじゃなく、いつものようにBOXで買っていれば……っていうか、なんでロジなんか買ってしまったんだろう……

 と、いきなり愚痴ってしまいましたが、勝ち馬ノーマーク、本命馬13着と惜しくもなんともない予想でした。

 ロジユニヴァースを本命にした理由は「重馬場」だったのですが、蓋を開けてみれば「限りなく良馬場に近い稍重馬場」でした。ロジユニヴァースは私の想定したタイムできっちり走ってくれましたが、前に13頭くらいそれより速いタイムで走ってくれた馬たちがいました(泣)
 ただ「グチャグチャの不良馬場だったら好走していたのか?」と言われると、正直疑問です。超高速馬場ではなく、それなりに力の要る馬場ではあったので、もう少し抵抗してくれるかと思いましたが、無抵抗のまま馬群に沈んでしまいました。
 09年の春のクラシックを勝ったネオユニヴァース産駒の2頭。アンライバルドは秋にスランプに陥り、故障で休養中。ロジユニヴァースは体調が整わず、走っては休みの繰り返しで、今年は2走して共に掲示板を外しています。「ネオユニヴァース産駒は早熟で成長力に乏しい」という話はどこからともなく聞こえてはいましたが、本当かも知れません。

 あと、思ったのはグラスワンダー産駒はやっぱりこのレースで強いなぁ、と。ステイゴールド産駒も2勝目で、ドリームジャーニーも4着に来ていましたので、このレースへの適性はかなり高いと思います。来年以降は積極的に狙いたいと思います。

 春のGⅠも終わってしまいました……ナンデに投稿したGⅠ予想は結局全部外れでした(泣)個人的にもGⅠではフェブラリーSしか的中していませんし、散々な春でした(大泣)
 でも、私はめげませんよ!夏競馬ももちろんですが、今から秋のGⅠに備えて傾向分析をしておこうと思っています。そして、最大の弱点である馬券の買い方もしっかりと考えておきます。秋の逆襲のために頑張りますので見捨てないで下さいね。

〈次走危険馬〉
 次走危険馬はドリームジャーニーです。適性からいって、秋に買えるのはオールカマーか有馬記念くらい。それ以外のレースでは切って妙味かと。
 それから、いろいろと好走に条件があるので狙い馬にはしませんでしたが、京都大賞典が瞬発力勝負になりそうならジャガーメイル、持久力勝負になりそうならメイショウベルーガが有力だと思っています。


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