スプリンターズS2024予想
今秋の中山は1200㍍はスプリントの常識をぶち壊して面白い

夏影
14期 予想歴41年

◎オオバンブルマイ
  11着/8人気

○モズメイメイ10着/11人
▲ナムラクレア3着/4人
△ムゲン13着/13人


 下記は、今秋の中山1200㍍で人気以上のパフォーマンスを見せて馬券に絡んだ馬を挙げたもの。馬名、人気と着順、前半後半のラップと上がり順位を記してみた。

 基本は後傾ラップで、上がり上位の馬が有利という傾向を見せる。
 逃げ先行馬は、相手が弱くなるほど力を発揮しやすくなる都合上、基本的に下級条件で活躍しやすくなる。
 しかしながら、古馬の最下級条件ですら後傾ラップを刻んだ差し馬が有利という結果が導き出された。

 先行有利のスプリント戦は基本的にパワーが問われがち。豪州産香港馬のようなパワー型先行馬に注目したいところ。
 しかし馬場傾向を見ると、より日本的な末脚のスピードが問われている印象が強い。
 後傾ラップ有利という理由から、マイル以上の好走実績もプラスになりそうなイメージ。
 そんな理由から、今週のスプリンターズSは、敢えて馬体が小さめな差し馬に注目してみたい。

9/07 汐留特別(2勝)

ランドオブラヴ  (5人気1着) 34.5→32.3(1位)
モズトキキ    (4人気2着) 33.8→33.0(3位)
アップストローク (8人気3着) 34.1→33.0(3位)

9/08 セプテンバーS(3勝)

ウインモナーク  (7人気1着) 34.1→33.2(2位)
ブルースピリット (6人気2着) 34.6→32.8(1位)

9/15 平場(1勝)

カリーシ     (1人気1着) 34.0→33.8(3位)
アイノセンシ   (6人気2着) 33.5→34.4(7位)
ゴールドスター  (3人気3着) 33.5→34.7(12位)

9/21 平場(1勝)

ステークホルダー (2人気1着) 34.5→32.7(1位)
エルフレスアリー (5人気2着) 34.1→33.3(4位)
モリノレッドスター(3人気3着) 34.8→32.8(3位)

◎オオバンブルマイ

(血統)
父ディスクリートキャット
母父ディープインパクト

(オプション)
「G3→G1」格上げ、生涯初古馬G1。

アルビアーノ   マイルC2着→高松宮記念3着
ミスターメロディ マイルC4着→高松宮記念1着
レシステンシア  マイルC2着→スプリンタ2着

 NHKマイルCは、マイルG1ではあるが芝の育成期に行われるレース。体力ロスの小さい馬場状態で開催される事が多く、マイル以下の適性を持つ馬でもスピードがあれば通用しやすいレース。過去にもマイルC好走馬がスプリントG1で再び好走を果たすケースが多い。

 もう一つの魅力は血統面、父はこのレースと相性の良いストームキャット系。母系にカロ✕ミスプロを持ち、2021年に10番人気で3着に激走したシヴァージに近い血統背景を持つ。

 激走パターンを見てみると、「短縮」といったペース激化や、「格上げ」といったよりタフさが求められる条件で食いつきを見せる傾向あり。
 スプリント経験浅く軽視されそうたがステップ的な適性だが、それは昨年の勝馬ママコチャにも言える事。距離に対し、新鮮味を感じる事が出来るタイミングであり、むしろプラス要素と捉えたい。

○モズメイメイ

(血統)
父リアルインパクト
母父フランケル

(オプション)
「差し→先行→差し」バウンド位置取りショック、「G2→G1」格上げ。

 脚質転換が成功し復活を遂げた。父方のディープインパクト、母方のフランケル共にリズムが良好なタイミングでしか走らないタイプなだけに、好激走が続くこのタイミングで狙ってこその馬だろう。

 父リアルインパクトの母は、スピード面で非常に大きな影響力を与えるトキオリアリティー。2020年に10番人気3着と激走を果たしたアウィルアウェイの母母で、同レースに対する適性実績もある。
 血統構成は、ディープインパクト+フランケル+アメリカ色でいかにも日本的な趣。今の中山の傾向とマッチしそうなイメージがある。

 今回は、ちょっとした体力補完もありそうで。


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