08期 予想歴26年
◎パンジャタワー
12着/4人気
○トータルクラリティ13着/3人
▲ミュージアムマイル2着/2人
△ニタモノドウシ9着/6人
★傾向分析★
2019年 タイム 1’33”0 (良) 1FAve=11.63 3FAve=34.88
テン33.8-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり35.8 『前傾』
1着サリオス・・・ハーツクライ×Lomitas=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 3-3
2着タイセイビジョン・・・タートルボウル×スペシャルウィーク=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔23-b〕 12-8
3着グランレイ・・・ルーラーシップ×ファルブラヴ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔7〕 15-15
2020年 タイム 1’32”3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン33.7-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり35.4 『前傾』
1着グレナディアガーズ・・・Frankel×Harlington=サドラーズウェルズ×ミスプロ 〔10-a〕 3-2
2着ステラヴェローチェ・・・バゴ×ディープインパクト=レッドゴッド×ディープインパクト 〔4-r〕 10-9
3着レッドベルオーブ・・・ディープインパクト×Unbridled's Song=ディープインパクト×ミスプロ 〔3-o〕 7-7
2021年 タイム 1’33”5 (良) 1FAve=11.69 3FAve=35.06
テン34.3-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり35.2 『前傾・中弛み』
1着ドウデュース・・・ハーツクライ×Vindication=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-d〕 8-7
2着セリフォス・・・ダイワメジャー×Le Havre=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔9-e〕 5-5
3着ダノンスコーピオン・・・ロードカナロア×Sligo Bay=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔9-e〕 8-9
2022年 タイム 1’33”9 (良) 1FAve=11.74 3FAve=35.21
テン34.1-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり36.1 『前傾』
1着ドルチェモア・・・ルーラーシップ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔9-f〕 3-3
2着ダノンタッチダウン・・・ロードカナロア×Dansili=キングマンボ×ダンチヒ 〔15-a〕 10-11
3着レイべリング・・・Frankel×Docksider=サドラーズウェルズ×レイズアネイティヴ 〔5-h〕 5-5
2023年 タイム 1’33”8 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.18
テン34.1-中盤24.3(3F換算36.45)-上がり35.4 『前傾・中弛み』
1着ジャンタルマンタル・・・パレスマリス×Wilburn=ミスプロ×エーピーインディ 〔9-e〕 7-4
2着エコロヴァルツ・・・ブラックタイド×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔1-n〕 15-17
3着タガノエルピーダ・・・キズナ×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔9-f〕 3-3
阪神芝1600mは、向正面の半ば、やや2コーナー寄りの地点からスタートする外回りのコース。4コーナーの途中までは概ね平坦で、そこから先はゴール前の急坂まで緩い下りになっている。スローペースが多く、鋭く切れる馬が有利。阪神JFでも差し馬の好走が多く、前走上がり上位の馬には注目すべし。
ややデータは古いが血統の傾向は、明らかにサンデーサイレンス系有利の傾向。
1位ディープインパクト、2位キングカメハメハ、3位アグネスタキオン、4位フジキセキ、5位スペシャルウィーク、6位マンハッタンカフェ、7位ネオユニヴァース、8位ハーツクライ、9位ステイゴールド、10位ダイワメジャー。
近5年の好走血統からも、ディープインパクト、ダイワメジャー、キンシャサノキセキなどマイルで強いサンデーサイレンス系が上位に。
キングカメハメハ、ロードカナロアなどキングマンボ系もスピードを活かして、好走しやすいと思われる。
ステップの傾向は、デイリー杯2歳Sからは先行しての好走馬が連続好走しやすい傾向(=デイリー杯2歳S→朝日杯FS:14年4着→2着アルマワイオリ、15年1着→2着エアスピネル、16年2着→3着ボンセルヴィーソ、18年1着→1着アドマイヤマーズ、20年1着→3着レッドベルオーブ、21年1着→2着セリフォス、22年2着→2着ダノンタッチダウン)。
サウジアラビアRCからは、上位人気で好走していた馬なら信頼性が高い傾向(=17年1着ダノンプレミアム、17年2着ステルヴィオ、18年3着グランアレグリア、19年1着サリオス、20年2着ステラヴェローチェ、22年1着ドルチェモア)。
京王杯2歳Sからは、先行馬よりも差しての好走馬の方が良い傾向(=15年3着シャドウアプローチ、16年2着モンドキャンノ、17年3着タワーオブロンドン、タイセイビジョン)。ただし2・3着になりやすく、連下向き。
また以前は外枠が有利な傾向が顕著にあり、特に8枠が良い傾向。コース形態上、外枠の方がポジション取りに自由度があって、のびのびと競馬が出来ると思われる。
今年は阪神芝1600mではなく、京都芝1600mで行われる朝日杯FS。先週の阪神JFの結果をみると、2歳戦にも強い仕上がりの早い血統を選択したい。
★予想★
◎パンジャタワー・・・タワーオブロンドン×ヴィクトワールピサ=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔B3〕
前走京王杯2歳S1着(=東京芝1400m)。京都芝コースは初で、芝1600m戦も初。
タワーオブロンドン産駒はミスプロ系で、軽快なスピードを持ち、先行力を活かしたレースが得意。タワーオブロンドン自身は朝日杯FS3着などマイルでも活躍したが、芝1200mのスプリンターズSでも好走。血統構成はダルシャーンやサドラーズウェルズを持っているため、現役時にスプリンターでも産駒はもっと長めの距離に適性を持つ馬が増えるもので、芝1800mや芝2000mに向く中距離馬も出ても不思議はない。穏やかで従順な気性の馬が多く、競馬場は東京や京都、福島や函館とまんべんなく好走馬が出ている。ダートは脚抜きの良い馬場向き。母父ヴィクトワールピサはサンデーサイレンス系で、ネオユニヴァース産駒同様にややパワー寄りの中長距離型で、速い上がりも繰り出せるタイプ。ネオユニヴァース産駒は「レースにに使えば使うほど気性が難しくなる」と言われ、活躍時期の早さも特徴。同じような傾向が出るかもしれない点は注意が必要。ダートも走り、時計のかかる馬場は合うはず。特に牡馬は馬力型、牝馬は軽快型に分けられる。牡馬の出世は速い上がりの脚が備わるかで、牝馬もスプリント戦はひと息で、牡馬ともども距離が延びてこそ持ち味を発揮する。大敗からの巻き返しは少なく、2、3着からの勝ち上がりが目立ち、直近の着順は馬券検討の重要な判断材料。
No.〔B3〕の牝系は、英国在来種と輸出されなかった非純血種の英国由来の牝系。「早熟」「短距離」「ローカル」がキーワードで、オープンや重賞は2歳~3歳前半の集中し、短距離での好走が多い。
◯トータルクラリティ・・・バゴ×スペシャルウィーク=レッドゴッド×サンデーサイレンス 〔8-h〕
前走新潟2歳S1着(=新潟芝1600m)。京都芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(2-0-0-0)。
バゴ産駒はレッドゴッド系で、凱旋門賞好走を好走した欧州スタミナ型の芝向き中長距離血統。同系にスウェイン産駒がいるが、スウェインほど重厚ではない様子。ただこの系統は、総じてスローの上がり勝負よりも、平均して脚を使うような厳しい流れでこそ持ち味が活きる。距離延長で中長距離の大レースに強い特性もある。未勝利戦勝ちに手間取るも、勝ち上がり格上挑戦で通じるような相手強化は望むところ。また勝ち鞍が多いのは芝1800mとD1400m。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
▲ミュージアムマイル・・・リオンディーズ×ハーツクライ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-d〕
前走黄菊賞1着(=京都芝2000m)。京都芝コースは(2-0-0-0)、芝1600m戦は(0-0-1-0)。
リオンディーズ産駒はキングマンボ系で、かなりのスタミナを持ち、長めの距離適性を持つ。牡馬は1200〜2400mまで、牝馬は1000〜2000mまでバラつき、ダート馬も含めて多様。逃げ切りにの一発も多いため、先行力のある馬は特に注意が必要。気性のうるささはあるようで、折り合いに難のある馬はスピード競馬を突っ走らせたほうが良い。人気になっていなくても、デビュー戦から走り、穴も多い。激走のほとんどは距離変化で、5番人気以下の勝利は「距離延長」か「距離短縮」のどちらかが多く、距離変化の刺激は有効。他にもダートを挟んだ後の芝戻りや、芝を挟んだ後のダート戻りなど、刺激を好む。母父ハーツクライはサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
△ニタモノドウシ・・・ディーマジェスティ×Petionville=ディープインパクト×ミスプロ 〔4-n〕
前走クローバー賞1着(=札幌芝1500m)。京都芝コースは初で、芝1600m戦も初。
ディーマジェスティ産駒はディープインパクト系で、意外に1200mでの活躍が多く、短縮で穴をあける。あるはずのスタミナを活かせないのは、気性的に抑えの利かない馬が多いせいか、そのため短距離に偏る傾向に。牝馬の方がダート馬が多く、牡馬は芝馬が多い。めったにない傾向で、これも牝馬はダート短距離を先行して粘る競馬が多いせい。3歳春までは重賞でも好走していて、この時期はスピードを活かして前で踏ん張る競馬がオープンでも通用する。その後は距離短縮して短距離馬になるか、ジリ脚の中距離馬になるか。芝はなぜか5枠と6枠で複勝率が高い。母父Petionvilleはミスプロ系で、詳細は不明。Petionvilleの母父Seeking the Goldはミスプロ系で、仕上がりの早さと軽快なスピードを持つ短距離、マイル血統。時計勝負に強く、芝の良馬場や湿ったダートを得意とする。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。
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