中山金杯2025予想
中山金杯 暮れの中山芝重賞好走血統を重視。

軍神マルス
08期 予想歴27年

◎クリスマスパレード
  4着/1人気

○ホウオウビスケッツ9着/2人
▲マイネルモーント2着/6人
△シンリョクカ12着/3人


★傾向分析★

2020年 タイム 1’59”5 (良) 1FAve=11.95 3FAve=35.85
テン36.5-中盤47.2(3F換算35.40)-上がり35.8 『裏「へ」』
1着トリオンフ・・・タートルボウル×ダンスインザダーク=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔7-c〕 2-2
2着ウインイクシード・・・マンハッタンカフェ×ボストンハーバー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-l〕 5-4
3着テリトリーアル・・・Teofilo×Street Cry=サドラーズウェルズ×ミスプロ 〔12-c〕 8-6

2021年 タイム 2’00”9 (良) 1FAve=12.09 3FAve=36.27
テン37.0-中盤48.9(3F換算36.68)-上がり35.0 『加速』
1着ヒシイグアス・・・ハーツクライ×Bernstein=サンデーサイレンス×ストームバード 〔3-h〕 5-6
2着ココロノトウダイ・・・エイシンフラッシュ×アグネスタキオン=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 8-6
3着ウインイクシード・・・マンハッタンカフェ×ボストンハーバー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-l〕 2-2

2022年 タイム 2’00”1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン37.6-中盤46.6(3F換算34.95)-上がり35.9 『裏「へ」』
1着レッドガラン・・・ロードカナロア×シンボリクリスエス=キングマンボ×ロベルト 〔7〕 6-6
2着スカーフェイス・・・ハーツクライ×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔7〕 8-9
3着ヒートオンビート・・・キングカメハメハ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔9-f〕 8-9

2023年 タイム 2’00”2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.06
テン36.2-中盤48.1(3F換算36.08)-上がり35.9 『一貫』
1着ラーグルフ・・・モーリス×ファルブラヴ=ロベルト×ノーザンダンサー 〔A4〕 5-5
2着クリノプレミアム・・・オルフェーヴル×Giant's Causeway=サンデーサイレンス×ストームバード 〔3-n〕 5-5
3着フェーングロッテン・・・ブラックタイド×キングヘイロー=サンデーサイレンス×リファール 〔3-d〕 1-1

2024年 タイム 1’58”9 (良) 1FAve=11.89 3FAve=35.67
テン36.1-中盤48.0(3F換算36.00)-上がり34.8 『加速・一貫』
1着リカンカブール・・・シルバーステート×Zoffany=ディープインパクト×ダンチヒ 〔4-r〕 4-4
2着ククナ・・・キングカメハメハ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔8-j〕 10-10
3着マイネルクリソーラ・・・スクリーンヒーロー×ムタファーウエク=ロベルト×ロベルト 〔16-h〕 6-4

 流れは、近年『加速』になることが多く、先行馬の好走が多い傾向。これは中山芝2000mコースが、小回り急坂コースの中山芝コースということで、なかなか追込が決まりにくい傾向と考えます。
また中盤は締まる流れになることが多く、『中弛み』にはなりにくい傾向です。

 血統の傾向は、以前はネヴァーベンド系(=大系統ナスルーラ系)が強く、好走馬の多くにこの系統が入っていました。ネヴァーベンド系は欧州スタミナ型(持続型)の特徴があり、似た適性を持つリファール系(=大系統ノーザンダンサー系)などもよく好走しています。近年は欧州型の要素も含むキングマンボ系の好走が多い傾向。
 またブラッドバイアスが発生するのか、例年同系統の上位独占の結果も多いようです。暮れの有馬記念でも似たような血統配合馬が上位独占しているときには、要注意。
 サンデーサイレンス系は、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。トニービン系の特性を有したアドマイヤベガ産駒やハーツクライ産駒が好走している点からも、欧州スタミナ型の要素を有しているスタミナ型サンデーサイレンス系にも注目。

 連対馬のステップは1800mや2000mからの好走が多く、しかも前走上がりの速い競馬で負けた馬が上がりのかかる流れとコース適性で逆転するような傾向があります。ハンデ戦ということもあり軽量のハンデ馬もよく好走しています。

★予想★
中山金杯のポイントは、
①中盤が締まる流れになりやすく、小回り芝2000m好走実績が重要。
②「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内の馬を中心に。
③中山芝コース巧者なら芝2000mの距離実績が不足しても好走があり得る。ただし2・3着の可能性が高く、本命にはするべからず。また距離適性をカバーするのに先行し、距離ロスは少なくする必要が生じる。
④大系統ナスルーラ系(=ネヴァーベンド系、グレイソヴリン系など) や大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ノーザンテースト系、サドラーズウェルズ系など)の欧州スタミナ型血統が前面に出ている馬。スタミナ型サンデーサイレンス系の好走もあるが、より前者を重視すること。
⑤前年暮れの有馬記念好走馬の血統配合も注目(=年度が替わるが、馬場は変わらないので有馬記念上位好走血統で偏りがある場合はブラッドバイアスが発生していると考えて要注意)。また人気薄で好走した血統には要注目。
⑥内枠有利な傾向。

◎クリスマスパレード・・・キタサンブラック×Blame=サンデーサイレンス×ロベルト 〔2-n〕
 前走秋華賞5着(=京都芝2000m:0.5秒差)。中山芝コースは(3-0-0-0)、芝2000m戦は(2-0-0-2)。
 キタサンブラック産駒はサンデーサイレンス系で、重賞好走馬がまだ少なめで、未知数の種牡馬。父ブラックタイドの特徴としては、ブラックタイド産駒はサンデーサイレンス系で、ディープインパクトの全兄でもあり同配合。現役時代もディープインパクトと比較して馬格で上回り、その傾向は産駒にも現れているようで本馬も馬体重は480kg前後。ディープインパクト産駒のイメージだと芝でキレる脚を使う中距離型のタイプなのだが、本産駒の傾向としては逃げ・先行の粘り込みだが、それほど器用とは思えない様子で、ゆったり流れる展開を前々で押し切るか、ハイペースを大外から差し切る競馬が合う。適距離は芝1600m~2200mで直線の長いコース向きだが、もっさりした馬はダートが主戦場になる可能性も高い。母父Blameはロベルト系で詳細は不明。Blameの父Archはロベルト系で、同父系のシンボリクリスエスのように完全本格化を果たすと、とことん強くなるのが最大の売り。その産駒も走る確実性こそないが、忘れた頃に大物を出す。上がりだけの競馬より厳しい流れの方が向くだろう。ロベルト系×ダンチヒ系の配合はグラスワンダーと同じで、中距離を中心にマイルから2400mを守備範囲とし、グラスワンダー同様に1800mや2200mや2500mの半端な距離も得意なはず。ただグラスワンダーが持つリボーの替わりにアリダーが入るだけにやや淡白だが、小回りをまくらせたら強い。。芝、ダートともどんとこい。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

◯ホウオウビスケッツ・・・マインドユアビスケット×ルーラーシップ=ヴァイスリージェント×キングマンボ 〔22-d〕
 前走天皇賞秋3着(=東京芝2000m:0.3秒差)。中山芝コースは(1-1-1-1)、芝2000m戦は(2-0-1-2)。
 マインドユアビスケット産駒はヴァイスリージェント系で、ストームバード系のドレフォンと似ていて、芝、ダートとも短距離から中距離まで勝ち馬を輩出し、全体的に異系色が濃い血統という共通点がある。脚質にも幅がある。適距離はマイル以下だろうが、ドレフォン産駒同様に中距離でも注意を怠らないことが肝要。母父ルーラーシップはキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。
 No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れに向く。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

▲マイネルモーント・・・ゴールドシップ×ロージズインメイ=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔4-m〕
 前走チャレンジC6着(=京都芝2000m:1.0秒差)。中山芝コースは(2-2-0-0)、芝2000m戦は(2-3-1-3)。
 ゴールドシップ産駒はサンデーサイレンス系で、上がりの速くない中距離に向き、スタミナは豊富。洋芝の小回りコース、時計のかかる馬場、タフな流れでマクリがきれいに決まる展開など、条件さえ向けばポテンシャルは高い。母父ロージズインメイはヘイロー系で、本質は馬力型の持久力血統。芝・ダート兼用型だが、芝・ダートともに3着・4着が多く、尻を押したくなるようなジリ脚の馬が多く、瞬発力勝負では分が悪い。活躍距離はバラついているが、比較的芝1600~2000mにて穴の好走が多く、コーナー2つのコースよりも、中山芝2000mや小倉芝2000mなどコーナー4つのコース方が向いている。母父の特性を引き出しやすいのも特徴の一つ。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。

△シンリョクカ・・・サトノダイヤモンド×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔1-u〕
 前走エリザベス女王杯4着(=京都芝2200m:0.5秒差)。中山芝コースは(0-0-1-0)、芝2000m戦は(1-0-0-0)。
 サトノダイヤモンド産駒はディープインパクト系で、基本的に晩成型で、中長距離に向くタイプ。ロングボディの馬体が特徴のため、胴長で大跳びという特徴による勝負どころで動ける俊敏性や器用さに欠ける弱点がある。じっくりエンジンを掛けられれば長い末脚を使える反面、一瞬の反応は速くない。芝は1800m〜2400m、ダートなら1700mと1800mが主戦場で、特に芝2000mの勝利数が突出している。なのに距離延長はいまいちで、むしろ距離短縮で流れが忙しくなると穴が多い。気合いをつけると走り、じっくり構えすぎると不発。芝は京都と中山で好成績で、共にまくれるコース。連勝や連続連対が多く、好調期に乗るべし。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。


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