中山記念2025予想
中山記念 中山芝コース実績重視と内枠の先行馬を。

軍神マルス
08期 予想歴27年

◎シックスペンス
  1着/2人気

○ソウルラッシュ3着/1人
▲マテンロウスカイ9着/4人
△エコロヴァルツ2着/3人


★傾向分析★
2020年 タイム 1’46”3 (良) 1FAve=11.81 3FAve=35.43
テン36.0-中盤35.0-上がり35.3 『加速・一貫』
1着ダノンキングリー・・・ディープインパクト×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔9〕 3-3
2着ラッキーライラック・・・オルフェーヴル×Flower Alley=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔6-a〕 4-4
3着ソウルスターリング・・・フランケル×Monsun=サドラーズウェルズ×スターリング 〔不明〕 2-2

2021年 タイム 1’44”9 (良) 1FAve=11.66 3FAve=34.97
テン34.9-中盤34.7-上がり35.3 『一貫』
1着ヒシイグアス・・・ハーツクライ×Bernstein=サンデーサイレンス×ストームバード 〔3-h〕 4-4
2着ケイデンスコール・・・ロードカナロア×ハーツクライ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-t〕 4-4
3着ウインイクシード・・・マンハッタンカフェ×ボストンハーバー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-l〕 2-1

2022年 タイム 1’46”4 (良) 1FAve=11.82 3FAve35.47
テン35.2-中盤33.9-上がり37.3 『裏「へ」』
1着パンサラッサ・・・ロードカナロア×Montjeu=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔9-f〕 1-1
2着カラテ・・・トゥザグローリー×フレンチデピュティ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔1-t〕 10-9
3着アドマイヤハダル・・・ロードカナロア×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔5-j〕 6-5

2023年 タイム 1’47”1 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン36.4-中盤35.3-上がり35.4 『加速・一貫』
1着ヒシイグアス・・・ハーツクライ×Bernstein=サンデーサイレンス×ストームバード 〔3-h〕 8-8
2着ラーグルフ・・・モーリス×ファルブラヴ=ロベルト×ノーザンダンサー 〔A4〕 8-8
3着ドーブネ・・・ディープインパクト×Footstepsinthesand=ディープインパクト×ストームバード 〔6-e〕 1-1


2024年 タイム 1’48”1 (稍重) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン35.6-中盤34.9-上がり37.6 『裏「へ」』
1着マテンロウスカイ・・・モーリス×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-d〕 3-2
2着ドーブネ・・・ディープインパクト×Footstepsinthesand=ディープインパクト×ストームバード 〔6-e〕 1-1
3着ジオグリフ・・・ドレフォン×キングカメハメハ=ストームバード×キングマンボ 〔19〕 6-4

 数少ない中盤が弛まない重賞。例年中盤のラップタイムが厳しく底力が要求されることが多く、中距離特化型の馬が良く好走する傾向。小回りコースの中山芝コースということもあり、4コーナー5番手以内に位置する馬の好走が多く、先行できるかもポイントとなる。さらに開幕週ということもあり、逃げ・先行馬が残りやすく有利な傾向にあります。

 血統の傾向は、大系統ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系、リファール系、サドラーズウェルズ系、ノーザンテースト系など)が強く、スタミナ持続型の特徴が良くでているトニービン系も好走が多い。
サンデーサイレンス系は、ダンスインザダーク、ステイゴールド、ネオユニヴァース、ハーツクライなどスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多いと考えます。特に有馬記念好走血統ならば適性が向くと考えます。

 またバランスオブゲーム、ダイワメジャー、カンパニー、サイドワインダー、リアルインパクト、ステルヴィオ、ダノンキングリーなどの好走から、新潟芝1600mや東京芝1800mを好走した馬に適性が向いていそうな傾向もあり(=特に関屋記念と毎日王冠)。
 近年は有馬記念好走馬の好走も多く(=07年2着・08年3着エアシェイディ、09年2着ドリームジャーニー、11年1着ヴィクトワールピサなど)、小回りコースの中山芝コース適性と距離短縮が嵌るものと考えます。

 それ以外にこの重賞は、リピーターの好走も多く、しかし「老馬の法則」が当てはまりにくい=適性重視のレースと思われます。
過去に好走した馬は近走が悪くても復活する可能性あり。

★予想★
中山記念のポイントは、
①中盤の弛まないレース。持続型の流れに強い馬が好走しやすい。
②小回り中山コース、開幕週ということもあり、内枠の逃げ・先行馬が強いレース。馬場が悪化すればなおその傾向は顕著になる(=不良馬場の場合は個々の不良馬場適性が問われるため例外で差しも決まる)。大逃げする馬も逃げ粘れる。
③スタミナ型サンデーサイレンス系の好走もあるが、欧州スタミナ型血統向き。大系統ノーザンダンサー系が強い。
④トニービン系を内包している馬にも注目。強敵相手に真価を発揮しやすい特性が活きる。
⑤非根幹距離実績が重要。
⑥中山芝コース好走実績も重視。非根幹距離重賞好走実績もあるなら、要注意となる。
⑦リピーターの好走が多く、何度も着順を下げずに好走する馬がいる、「老馬の法則」が当てはまらない適性重視のレース。
⑧前年の関屋記念と毎日王冠好走馬には注目。コースは異なるのだが、何故か適性は嵌る。

◎シックスペンス・・・キズナ×Twirling Candy=ディープインパクト×ミスプロ 〔17-b〕
 前走毎日王冠1着(=東京芝1800m)。中山芝コースは(3-0-0-0)、芝1800m戦は(2-0-0-0)。
 キズナ産駒はディープインパクト系で、牝馬は芝1600m、牡馬は芝2000mの勝ち鞍が多く、パワー型血統の兆候がでている産駒が多い。レース間隔は詰めた時に好走が多く、間隔を詰めてガラッと一変するのはキズナの母父ストームキャットの影響が出ているものと思われる。間隔をあけて好走する馬もいるので、産駒の変わり身を狙うなら「叩き2戦目」が買いになる。母父Twirling Candyはミスプロ系で、詳細は不明。Twirling Candyの母父Candy Rideはリボー、エルバジェ、ブラッシンググルームといった底力のある血統を持ち、ダート中心ながらも、芝もこなす。使われながら強くなり、本格化はやや遅い。
 No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

◯ソウルラッシュ・・・ルーラーシップ×マンハッタンカフェ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔8-c〕
 前走富香港マイル2着(=香港芝1600m:0.2秒差)。中山芝コースは(3-0-0-0)、芝1800m戦は初。
 ルーラーシップ産駒はキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。母父マンハッタンカフェはスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

▲マテンロウスカイ・・・モーリス×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-d〕
 前走東京新聞杯5着(=東京芝1600m:0.3秒差)。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝1800m戦は(3-2-2-3)。
 モーリス産駒はロベルト系で、現状では2着や3着が多く、良血の評判馬も新馬戦で2着や3着に敗れるケースが見受けられる。もともと仕上がりの早い父系ではなく、忙しい距離に向く血統ではない。2着が多いのは、切れ味がないのではなく、一瞬の加速が得意ではないため。緩急のある流れより、ワンペースや締まった流れのほうが能力を発揮できる。その意味で1600mは向く。距離延長で良化し、力のいる洋芝が合う。母父スペシャルウィークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分で、カミソリというよりはナタの切れ味。その分、小回りコースでの取りこぼしやスピード競馬での不安定さがある。一方で2歳戦に強い早熟性も有するが、古馬での成長力は豊富。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

△エコロヴァルツ・・・ブラックタイド×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔1-n〕
 前走ディセンバーS1着(=中山芝1800m)。中山芝コースは(1-0-1-1)、芝1800m戦は(3-0-0-1)。
 ブラックタイド産駒はサンデーサイレンス系で、ディープインパクトの全兄でもあり同配合。現役時代もディープインパクトと比較して馬格で上回り、その傾向は産駒にも現れているようで本馬も馬体重は480kg前後。ディープインパクト産駒のイメージだと芝でキレる脚を使う中距離型のタイプなのだが、本産駒の傾向としては逃げ・先行の粘り込みだが、それほど器用とは思えない様子で、ゆったり流れる展開を前々で押し切るか、ハイペースを大外から差し切る競馬が合う。適距離は芝1600m~2200mで直線の長いコース向きだが、もっさりした馬はダートが主戦場になる可能性も高い。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。


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