札幌記念2010予想
札幌記念 サンデーサイレンス系×欧州スタミナ型血統。

軍神マルス
08期 予想歴12年

◎マイネルスターリー
  6着/3人気

○アーネストリー1着/1人
▲ヒルノダムール4着/2人


★傾向分析★
2004年 タイム 2'00"4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン35.6-中盤48.7(3F換算36.53)-上がり36.1 『前傾・一貫』
1着ファインモーション・・・Danehill×Troy=ダンチヒ×フェアウエイ 〔11〕 11-5
2着バランスオブゲーム・・・フサイチコンコルド×アレミロード=ニジンスキー×リボー 〔1-t〕 2-2
3着ローエングリン・・・Singspiel×Garde Royale=サドラーズウェルズ×ネヴァーベンド 〔4-p〕 1-1

2005年 タイム 2'01"1 (良) 1FAve=12.11 3FAve=36.33
テン36.2-中盤48.2(3F換算36.15)-上がり36.7 『前傾・一貫』
1着ヘヴンリーロマンス・・・サンデーサイレンス×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔13-c〕 11-8
2着ファストタテヤマ・・・ダンスインザダーク×ターゴワイス=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔4-m〕 12-10
3着コイントス・・・サンデーサイレンス×Egg Toss=サンデーサイレンス×フェアウエイ 〔8-c〕 1-1

2006年 タイム 2'00"3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.09
テン36.0-中盤50.0(3F換算37.5)-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着アドマイヤムーン・・・エンドスウィープ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔7-f〕 11-9
2着レクレドール・・・サンデーサイレンス×ディクタス=サンデーサイレンス×ファイントップ 〔1-t〕 4-4
3着マチカネキララ・・・サンデーサイレンス×Last Tycoon=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔10-a〕 4-5

2007年 タイム 2'00"1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン35.5-中盤49.8(3F換算37.35)-上がり34.8 『中弛み』
1着フサイチパンドラ・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔8-f〕 1-1
2着アグネスアーク・・・アグネスタキオン×ベリファ=サンデーサイレンス×リファール 〔4-r〕 5-5
3着サクラメガワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔13-c〕 11-10

2008年 タイム 1'58"6 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.58
テン34.7-中盤48.1(3F換算36.08)-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着タスカータソルテ・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔11〕 8-7
2着マツリダゴッホ・・・サンデーサイレンス×Bel Bolide=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔18〕 4-1
3着フィールドベアー・・・フジキセキ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔3-d〕 6-4

2009年 タイム 2'00"7 (良) 1FAve=12.07 3FAve=36.21
テン35.6-中盤48.9(3F換算36.68)-上がり36.2 『前傾・中弛み』
1着ヤマニンキングリー・・・アグネスデジタル×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔3-c〕 3-3
2着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 12-8
3着サクラオリオン・・・エルコンドルパサー×Danzig=ミスプロ×ダンチヒ 〔2-f〕12-8

流れは『前傾・一貫』『加速・中弛み』『中弛み』『前傾・中弛み』と様々だが、好走馬のほとんどは前につけて好走することが多い。ここも「ローカルコースの鉄則」が当てはまると考える。

血統の傾向は、サンデーサイレンス系×欧州スタミナ血統の配合が好走馬多し。特に欧州スタミナ型血統(=リファール系、ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系など)は要注意。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕〔8〕〔13〕が近年では複数好走馬を出しています。分枝記号は、c・f・tが好走馬多し。
分枝記号cは、開幕週・最終週の持久力勝負に強くパワーのある馬が多く、開催4日目で洋芝の力の要る馬場に向いているため好走が多いと思われます。
分枝記号fは、休養明けを苦にせず間隔をつめて好走する特性があり、ここでの好走馬の多くは今まで重賞好走歴のあった実績馬の休み明けからその特性が出ているものと考える。
分枝記号tは、京都や中京コースのスパイラルカーブで本領発揮だが、一瞬の脚で中山コースもこなすタイプが多い。札幌記念は中山コース好走馬の好走が多いのでそれが好走要因と思われる。

前述の通り、過去の好走馬には中山1800mの好走馬(=バランスオブゲーム、ローエングリン、トウカイポイントなど)も多いです。このコースは欧州型のスタミナ血統(ノーザンダンサー系)向きのコースなので、持続型のスタミナが必要な適性ということではないか?と考えます。

またクイーンS好走馬が、札幌記念でも好走することが多い(=テイエムオーシャン、ファインモーション、ヘヴンリーロマンス、レクレドール、フサイチパンドラ)のは、似たようなロングスパート型の傾向になりやすく一週しか違わないため馬場も似ているからではないか?と考えます。

ステップの傾向は、函館記念好走馬は好走しやすい傾向。
また前走クイーンS組は特注。
3歳馬はダービーからの休み明けでの好走馬(=サクラプレジデント、アドマイヤムーンなど)がいますが、これらは中山芝2000m好走歴あり。中山コース適性はポイントと思います。

★予想★
◎マイネルスターリー・・・スターオブコジーン×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔11-c〕
前走函館記念1着(=函館芝2000m)。北海道洋芝コースの札幌コースでは(5-0-0-2)と好相性で、洋芝適性が非常に高い馬。前走函館記念好走馬は札幌記念で連続好走しやすく、コース適性・ステップからも堅軸と考える。
スターオブコジーン産駒はグレイソヴリン系で、夏のローカルコースと秋の高速決着に強い。短距離に強い快速コジーン系の特徴と中距離で強いトニービン系の特徴(=トニービン系もグレイソヴリン系)が共存し、早い時期から走り高齢まで息長く活躍する。一線級に混じると苦しいが、GⅢやオープン特別には強いセカンド・クラスの穴血統。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。前走1着好走で勢いは十分。好走に期待する。
No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。パワーに優れるので、内枠を活かし積極的に前に位置取りする展開に期待する。

○アーネストリー・・・グラスワンダー×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン 〔3-n〕
前走宝塚記念3着(=阪神芝2200m:0.2秒差)。近年宝塚記念からのステップでの好走馬はいないのだが、間隔が開き過ぎないしスタミナ型が好走しやすいレースでもあり適性は合うと考えて期待する。
グラスワンダー産駒はロベルト系なのだが、グラスワンダー産駒には母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。本馬は「ロベルト型」の特性をもち、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向く。またグラスワンダー産駒は、2歳戦から走るタイプもいるが、叩き上げで一気に上り詰めるタイプが存在(=08年JC1着スクリーンヒーロー)。本馬は叩き上げタイプ。母父トニービンはグレイソヴリン系でスタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。宝塚記念3着好走と本格化していることは明らかで、連続好走しやすい特性からも期待する。
No.〔3〕の牝系は、古馬での成長力も豊富で、東京コースなど広いコースでの好走が多い牝系。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。

▲ヒルノダムール・・・マンハッタンカフェ×ラムタラ=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-i〕
前走ダービー9着(=東京芝2400m:0.6秒差)。前々走皐月賞2着馬(=中山芝2000m:0.2秒差)で、札幌記念で要注意の3歳馬の中山芝2000m好走実績馬。芝2000mは5戦(1-3-0-1)と好相性で、能力を最も発揮しやすい適距離と思われる。
マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。母父ラムタラはニジンスキー系で、凱旋門賞で好走した生粋の欧州スタミナ型。持久力が豊富で力の要る馬場や厳しい展開でこそのタイプ。サンデーサイレンス系×欧州スタミナ型血統(=特に大系統ノーザンダンサー系)は札幌記念で好走しやすく、父マンハッタンカフェは北海道コースでの好走も多く期待大。3歳馬は斤量も恵まれ、突き抜ける可能性もあると考える。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号iは、かなり一本調子なタイプで器用な脚に欠けるが小回りコースなら開幕週などが狙い目のタイプ。開催前半のこの馬場はプラス要因と考え、小回りローカルコースなので先行策に期待する。

△ジャミール・・・ステイゴールド×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔3-d〕
前走函館記念2着(=函館芝2000m:0.6秒差)。
ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性はステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。また芝2000m重賞のも強いのがステイゴールド特徴。多頭数での好走も多く、混戦ならしぶとさを発揮する。母父Sadler's Wellsは、芝向きの中長距離血統で、成長力に富み底力を発揮する。スタミナの問われるもがきあうような競馬なら、条件戦であろうとGⅠだろうと突き抜ける。欧州スタミナ血統なので洋芝適性は高く、好走に期待する。
No.〔3〕の牝系は、古馬での成長力も豊富で、東京コースなど広いコースでの好走が多い牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。前走は休み明けでの好走なので、調子は上向きと考えて好走可能と考える。


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札幌記念2010回顧
札幌記念 ロジユニヴァースの本質。

軍神マルス
08期 予想歴12年

次走狙い:アーネストリー


2010年 タイム 1'59"4 (良) 1FAve=11.94 3FAve=35.82

ラップ
①12.6-②10.8-③11.2-④12.3-⑤12.4-⑥12.6-⑦11.9-⑧11.8-⑨11.7-⑩12.1
1FAveとの誤差
①+0.7 ②-1.1 ③-0.7 ④+0.4 ⑤+0.5 ⑥+0.7 ⑦±0 ⑧-0.1 ⑨-0.2 ⑩+0.2
テン34.6-中盤49.2(3F換算36.90)-上がり35.6 『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着アーネストリー・・・グラスワンダー×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン 〔3-n〕 3-2
2着ロジユニヴァース・・・ネオユニヴァース×Cape Cross=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔B3〕 2-2
3着アクシオン・・・サンデーサイレンス×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔13-e〕 6-4

流れはテン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れ。しかし展開的に恵まれたはずの追込は届かず、好走したのは前につけた馬。上がりも最速35.0で洋芝の北海道コースも相まって、より「ローカルコースの鉄則」が活きやすいのだと考える。

1着アーネストリーは、前走宝塚記念3着(=阪神芝2200m:0.2秒差)からの好走。近年宝塚記念からのステップでの好走馬はいなかったのだが、間隔が開き過ぎないしスタミナ型が好走しやすいレースでもあり適性は合うと考えて期待したが、うまく嵌ったと考える。
グラスワンダー産駒はロベルト系なのだが、グラスワンダー産駒には母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。本馬は「ロベルト型」の特性をもち、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向く。またグラスワンダー産駒は、2歳戦から走るタイプもいるが、叩き上げで一気に上り詰めるタイプが存在(=08年JC1着スクリーンヒーロー)。本馬は叩き上げタイプ。母父トニービンはグレイソヴリン系でスタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。一度上昇して連続好走中なら一定期間は期待出来る。秋シーズンも好走に期待。
No.〔3〕の牝系は、古馬での成長力も豊富で、東京コースなど広いコースでの好走が多い牝系。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。天皇賞秋やJCでも侮れないと考えます。

2着ロジユニヴァースは、前走宝塚記念13着(=阪神芝2200m:1.2秒差)からの好走。09年ダービー1着以降、前々走は長期休養明けの日経賞6着(=中山芝2500m:0.3秒差)、さらに間を開けて前走宝塚記念と今年はまだ3戦目。叩き良化のタイプで、ステイヤータイプが本質なのではないかと考えます。なぜなら上がり35秒以上かかるレースでのみ好走していて、スタミナを活かしたレースが得意なので。肉を斬らせて骨を断つ的なレースが真髄。また札幌コースは札幌2歳S1着好走と洋芝実績もあった馬。
ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、基本的には小回りコース向きが多く中山コースなどの好走も多い。鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多いが(=アンライバルド、ミクロコスモスなど)、速い上がりを使えないタイプは肉を斬らせて骨を断つような逃げなど、平均ペースを持続力でねじ伏せる競馬に向く。中距離では安定感のある産駒が多い。最近はダートも走れる産駒も増え、パワーとスタミナを兼ね備えた種牡馬。母父Cape Crossはダンチヒ系で、底力にあふれた安定感がある。基本はマイラー血統なのでスピードに長けていてスプリント能力も高い。仕上がりは早く2歳時から走れるが、古馬になって成長する馬もいる。芝の道悪は上手い。
No.〔B3〕は、本来ローカルコースが得意な早熟性の高いスピードに優れた牝系。小回り持続型のレース質で強さを発揮する。

3着アクシオンは、前走宝塚記念15着(=阪神芝2200m:1.5秒差)からの好走。今回は1~3着馬は全て前走宝塚記念からのステップ。近年宝塚記念出走馬がなかなかこのレースに出走することが少なく異例のステップと思いましたが、今回の結果だけでみるならば驚異的なステップと考えざるを得ない。
サンデーサイレンス産駒で、近走好走だと連続好走しやすい特性をもち、鮮度と勢いが重要なポイント。今回はこの特性はまったく活かせるとは思えず評価しませんでしたが、札幌コースは4戦(2-2-0-0)と相性は良く、コース巧者が好走したと考える。母父Dixieland Bandはノーザンダンサー系で、スタミナとパワーに優れている。力の要る馬場を先行させると強さを発揮し、3歳よりも古馬でより強さを発揮する。
No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、高い心肺機能をもち開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い特性がある。

札幌記念のポイントは、
①「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。
②欧州スタミナ型血統。
③札幌コース巧者は要注意。
④特注ステップは宝塚記念組。


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