新潟記念2010予想
新潟記念 スタミナ型の瞬発力勝負。

軍神マルス
08期 予想歴12年

◎スリーオリオン
  5着/3人気

○アドマイヤオーラ17着/9人
▲スマートギア6着/1人


★傾向分析★
2004年 タイム 1'57"7 (良) 1FAve=11.77 3FAve=35.31 
テン35.0-中盤48.5(3F換算=36.38)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着スーパージーン・・・サッカーボーイ×パーシヤンボーイ=ファイントップ×ボールドルーラー 〔10-e〕 4-4
2着レニングラード・・・トニービン×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9〕 10-10
3着トーセンダンディ・・・ホワイトマズル×クリスタルパレス=リファール×グレイソヴリン 〔7-c〕 3-3

2005年 タイム 2'00"1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン37.2-中盤48.9(3F換算=36.68)-上がり34.0 『加速・中弛み』
1着ヤマニンアラバスタ・・・ゴールデンフェザント×タマモクロス=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔1-j〕 7-7
2着グラスボンバー・・・Machiavellian×Nureyev=ミスプロ×ヌレイエフ 〔16〕 9-9
3着ヴィータローザ・・・サンデーサイレンス×Lyphard=サンデーサイレンス×リファール 〔1-w〕 10-10

2006年 タイム 1'57"2 (良) 1FAve=11.72 3FAve=35.16
テン35.0-中盤47.5(3F換算=35.63)-上がり34.7 『一貫・中弛み』
1着トップガンジョー・・・マヤノトップガン×ゴールデンフェザント=ロベルト×グレイソヴリン 〔8-i〕 13-13
2着サンレイジャスパー・・・ミスズシャルダン×コジーン=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔3-h〕 10-9
3着ヴィータローザ・・・サンデーサイレンス×Lyphard=サンデーサイレンス×リファール 〔1-w〕 6-5

2007年 タイム 1'57"8 (良) 1FAve=11.78 3FAve=35.34
テン35.1-中盤47.2(=3F換算35.4)-上がり35.5 『一貫』
1着ユメノシルシ・・・フジキセキ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔10-a〕 2-3
2着トウショウヴォイス・・・ラストタイクーン×キンググローリアス=ノーザンダンサー×ミスプロ 〔1-w〕 13-13
3着ヤマニンアラバスタ・・・ゴールデンフェザント×タマモクロス=グレイソヴリン×グレイソヴリン 〔1-j〕 11-11

2008年 タイム 1'57"5 (良) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン35.7-中盤47.5(3F換算35.63)-上がり34.3 『加速・一貫』
1着アルコセニョーラ・・・ステイゴールド×モガンボ=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔22-b〕 14-12
2着マイネルキッツ・・・チーフベアハート×サッカーボーイ=ダンチヒ×ファイントップ 〔10-e〕 5-5
3着トウショウシロッコ・・・アドマイヤベガ×ニッポーテイオー=サンデーサイレンス×リファール 〔23-b〕 11-9

2009年 タイム 1'59"6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.88
テン36.6-中盤49.5(3F換算37.13)-上がり33.5 『加速・中弛み』
1着ホッコーパドウシャ・・・マヤノトップガン×ヤマニンスキー=ロベルト×ニジンスキー 〔13-a〕 6-7
2着サンライズベガ・・・アドマイヤベガ×Theatrical=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔21-a〕 2-3
3着メイショウレガーロ・・・マンハッタンカフェ×Carson City=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔7〕 1-1

流れは『加速』『一貫』『中弛み』の複合ラップになりやすく、『加速』や『中弛み』は展開上逃げが有利なはずなのだが好走馬の多くは差しが中心の傾向。
直線が長いので脚を溜めて最後までばてない末脚を繰り出すタイプに向いていると考える。

血統の傾向は、グレイソヴリン系(=トニービン、タマモクロス、コジーンなどの系統)が非常に活躍しています。ホワイトマズルなどリファール系も好走。
これらの血統は東京コースのマイル~中距離でも活躍する傾向があり、東京コースとの適性は(直線の長いコーナー2つというコース形態からも)関連があると考える。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔10〕が好走馬が多い。これらは完成度が高くスピードに優れた牝系です。
分枝記号は、b・e・wが複数好走馬を出しています。
b記号は、ストレスの少ない時に鮮度を活かして好走しやすい特性あり。
e記号は、重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強くパワーに優れています。
w記号は、典型的なローカル巧者。好走馬が多いのも納得です。

ステップの傾向は、前走関屋記念活躍組が近年では不振ということ。同じく小倉記念組も活躍組がやや不振。
関屋記念組が不振な理由としては、速い時計で好走→次走で反動がでて失速(=距離も延長だし)というのが考えられます。
小倉記念組は、コーナー4つの小回りコースで好走できる適性(=マクリ勝負型)、対して新潟記念の適性は窮屈な小回りコースで脚を余したタイプが広い外回りコースで能力全開(=末脚の加速&持続性能)と思われる。ただ近年は好走馬も出ています。、
前走七夕賞組なら3着前後に好走した馬がよく好走しています。福島コース→新潟コース向きのタイプが、近走好走で調子を持続して反撃という感じではないかと思います。

★予想★
◎スリーオリオン・・・オペラハウス×ミシル=サドラーズウェルズ×ミスプロ 〔2-f〕
前走日本海S1着(=新潟芝2200m)。近走好走していて調子は良く、新潟コースも5戦(2-2-0-1)と好相性で、速い上がりにも対応可能。オペラハウス産駒はサドラーズウェルズ系で、、スタミナ豊富なステイヤー血統。瞬発力が売りではないためスローの芝2400mよりもハイペースの芝2000mの方が持ち味を活かせる。またダントツに勝ち鞍が多いのは芝2000m。上がりが35秒台以上かかるなら間に合うが、34秒台になると掲示板止まりのタイプも多く、上がりに限界があるタイプも多いが、本馬は上がり33秒台も繰り出せて大物の予感。底力の要る息の入らない展開やタフな馬場ほど好走確率があがる。母父ミシルはミスプロ系で、ジリ脚の持久力血統で、力任せに走れる短距離かスタミナを活かせる中距離が向く。使われながら力をつける晩成型。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さと古馬での成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、コース的には相性の良い牝系。分枝記号fは、休み明けを苦にしない反面、叩いて一変も少ない。近走好走なら調子は良いと考える。

○アドマイヤオーラ・・・アグネスタキオン×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕
前走福島TV杯オープン3着(=福島芝1800m:0.6秒差)。近走は長期休み明けから2戦して5着(0.8秒差)→3着(0.6秒差)と徐々に調子は上向きのようで(=前走は落鉄もあった様子)、調子が戻れば能力は一枚上のはず。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。今回はこの特性が活きるギリギリのラインと思うが、期待して評価する。母父Caerleonはニジンスキー系で、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。
No.〔16〕の牝系は、叩き良化型のステイヤー特性がある。ステイヤーは叩き3戦・4戦目での好走が多く、間隔をあけながらも今年3戦目の今回は好走可能と考える。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

▲スマートギア・・・マーベラスサンデー×パドスール=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔19〕
前走小倉記念3着(=小倉芝2000m:0.3秒差)。マーベラスサンデー産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、成長力と丈夫さが最大の持ち味。本格化した馬は崩れにくく、高齢でも侮れない。近走33秒台の末脚を連発している内容から本格化と考える。前走は展開的には向いた流れだが差し届かず、「ローカルコースの鉄則」に泣いた馬。しかし末脚は一級品で出走馬の中では最速。今回の直線の長い新潟コースなら差し届くと考え、期待する。母父パドスールは、スタミナと底力に優れたミルリーフ系。連続好走しているときには爆発力があり、逆らってはいけない血統。
No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号なしから、産駒ごとに得手・不得手はあるものの平均的に能力を発揮するタイプで、やや晩成傾向。

△バトルバニヤン・・・ジャングルポケット×Crafty Prospector=グレイソヴリン×ミスプロ 〔9-a〕
前走小倉記念2着(=小倉芝2000m:0.0秒差)。小倉巧者で直線の長いコース実績は少ないが、今の充実度ならこなせると考えて期待する。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、長い直線をぐんぐん伸びてくる末脚の長さや、一瞬のもたつきはトニービン系に共通する特徴。反面小回りコースの成績も良いタイプもいる。しかしトニービンほど徐々にエンジンがかかる感じはなく、もっと瞬間的に前に出る馬力があり、この点は父母父ヌレイエフによる影響と考える。またジャングルポケット産駒はステイヤー適性も秘めていて、一度調子が上向きだと長く調子を維持できるのもポイント。母父Crafty Prospectorはミスプロ系で、基本はマイル血統だが外れが少なく、どの産駒もコンスタントに走りGⅢまでならクラスの壁を感じさせずに人気で好走することも多い。仕上がりは早く2歳時から走る。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。本来は小回りコースは鬼門。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。


tipmonaとは?

新潟記念2010回顧
新潟記念 リピーターの好走とグレイソヴリン系。

軍神マルス
08期 予想歴12年

次走狙い:スマートギア
次走狙い:メイショウベルーガ


2010年 タイム 1'58"4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52

ラップ
①12.9-②11.4-③11.9-④12.0-⑤12.4-⑥12.1-⑦11.4-⑧11.1-⑨11.0-⑩12.2
1FAveとの誤差
①+1.1 ②-0.4 ③+0.1 ④+0.2 ⑤+0.6 ⑥+0.3 ⑦-0.4 ⑧-0.7 ⑨-0.8 ⑩+0.4
テン36.2-中盤47.9(3F換算35.93)-上がり34.3 『加速』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×

1着ナリタクリスタル・・・スペシャルウィーク×ペンタイア=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-w〕 3-3
2着トウショウシロッコ・・・アドマイヤベガ×ニッポーテイオー=サンデーサイレンス×リファール 〔23-b〕 9-9
3着サンライズベガ・・・アドマイヤベガ×Theatrical=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔21-a〕 3-3

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤弛みが少ないことから『加速』の流れ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。中盤弛みが少ないが、テンが緩い分前がそのまま好走しやすい展開となったと思われ、上がり勝負なのだが差し・追込では流れ的に間に合わない状態になったと思われる。今回差し届かなかった馬でも展開一つで、次走好走可能と考える。

1着ナリタクリスタルは、前走小倉記念4着(=小倉芝2000m)。小倉記念からのステップは、近年好走馬も出るようになりましたが、小回りコースで適性を活かしきれなかった馬が、直線長いコースで反撃しやすい傾向にあるようです。
スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、スローの瞬発力勝負では不発もあるが持続型の流れでは強さを発揮する。母父ペンタイアはノーザンダンサー系で欧州スタミナ型。厳しい流れに強く、ハイペースの中距離が得意。相手弱化で圧勝することがないのだが、強敵相手に食い下がる特性を持ち、この特性は父×母父からのものと考える。
No.〔1〕の牝系で、クラシック好走の多い完成の早い牝系。古馬では緩やかに成長を続ける。分枝記号wは、ローカル巧者が多く小回りの得意な産駒が多い。中央ならば固く時計の速い馬場に向く。このレースではNo.〔1〕の牝系は相性が良く、また分枝記号wも好走馬が多く、牝系の特性でいえば一番向いていた馬でした。評価できず、反省です。

2着トウショウシロッコは、前走七夕賞5着(=福島芝2000m:0.1秒差)からの好走。前走七夕賞からのステップは、特に3着前後の馬が好走しやすく、小倉記念同様小回りコースで苦戦しつつも好走した馬が、調子は良いのでより得意な広いコースで好走というパターンが多い。
アドマイヤベガ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性がある。新潟記念では、08年3着トウショウシロッコ、09年2着サンライズベガと好走していて、この特性は活きたと思われる。またアグネスタキオン産駒のように前走0.5秒差以内で5着以内で好走しやすい特性も併せ持ち、人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。前走5着ではあるが0.1秒差だったので、十分に狙えた馬だったと反省する。父母父トニービンの特性も併せ持ち、新潟記念ではグレイソヴリン系の好走も多く、この特徴も活きたと思われる。母父ニッポーテイオーはリファール系で、スピードの持続するような流れに向く。
No.〔23〕の牝系は、自身で強気に動くような競馬をしたときに強さを発揮する。分枝記号bは、鮮度と勢いが重要なポイント。基本的には晩成傾向で、使い減りしないタイプが多い。

3着サンライズベガは、前走小倉記念7着(=小倉芝2000m:0.5秒差)からの好走。本馬は夏場の好走が多く夏に調子を上げるタイプでもあり、今回はこの特性が上手く活きたと考える。
アドマイヤベガ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性があり、2着トウショウシロッコ同様でリピーターとして好走。アグネスタキオン産駒のように前走0.5秒差以内で5着以内で好走しやすい特性も併せ持ち、人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。本馬も前走7着だが、0.5秒差以内には好走していてギリギリだが好走できる状態だったと反省する。母父Theatricalはヌレイエフ系で、一瞬の脚よりも息の長い末脚を武器とし、平坦コースではさらに磨きがかかる。夏を境に好走する産駒も多いのが特徴で、この点はよく本馬に活きていると考える。
No.〔21〕の牝系は、ダンツフレームやチアズグレイスやアローキャリーなどがいるスパルタ型の牝系。叩き良化型なので休み明けはやや割引と思うが、分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

新潟記念のポイントは、
①上がり勝負になりやすいが、流れ次第で好走する馬の位置取りが変わる。差し・追込が届く流れになるかを良く考えること。
②スタミナ型サンデーサイレンス系向きの重賞。
③グレイソヴリン系やリファール系にも向く。
④リピーターが好走しやすく、好走した血統配合馬も注意が必要。
⑤七夕賞・小倉記念組は、好走馬は小回り向きが多く、適性が向かずに負けた馬の反撃が期待できる。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >