ローズステークス2010予想
ローズS 牝馬クラシック春シーズンの序列。

軍神マルス
08期 予想歴12年

◎アパパネ
  4着/1人気

○アグネスワルツ7着/2人
▲アニメイトバイオ1着/4人


★傾向分析★
2007年 タイム 1'46"1 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.37
テン35.6-中盤36.9-上がり33.6 『加速・中弛み』
1着ダイワスカーレット・・・アグネスタキオン×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 1-1
2着ベッラレイア・・・ナリタトップロード×Baldski=ファイントップ×ニジンスキー 〔3-o〕 5-5
3着レインダンス・・・ダンスインザダーク×Bob Back=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-s〕 3-3

2008年 タイム 1'47"3 (重) 1FAve=11.92 3FAve=35.77
テン34.4-中盤36.7-上がり36.2 『前傾・中弛み』
1着マイネレーツェル・・・ステイゴールド×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔9-c〕 7-6
2着ムードインディゴ・・・ダンスインザダーク×Sharpo=サンデーサイレンス×ネイティヴダンサー 〔1-l〕 14-11
3着レジネッタ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 7-6

2009年 タイム 1'44"7 (良) 1FAve=11.63 3FAve=34.90
テン34.5-中盤35.0-上がり35.2 『前傾・一貫』
1着ブロードストリート・・・アグネスタキオン×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔6-b〕 7-8
2着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 11-12
3着クーデグレイス・・・ホワイトマズル×トニービン=リファール×グレイソヴリン 〔19〕 2-2

ここ3年は07年が『加速・中弛み』と08年が『前傾・中弛み』、09年は『前傾・一貫』の流れ。牝馬のトライアルレースと言うことで、中盤弛んでの瞬発力勝負になりやすい傾向にあると思うが、逃げ馬のタイプで好走馬の位置取りが決まりやすいかも。好走馬の位置取りからは4コーナー5番手前後が好走ポイント。後ろから届くには『前傾』の流れが必要。

血統の傾向は、瞬発力勝負に強いサンデーサイレンス系(=アグネスタキオン、ステイゴールド、母父サンデーサイレンスが好走しているので)が非常に強い傾向。また07年・08年と2年連続してダンスインザダーク産駒も好走している。ダンスインザダーク産駒は瞬時の加速は苦手だが、ギアが入れば長い末脚を繰り出し、春はまだ成長が追いついていないところがあるが、秋にはしっかり成長して好走するのだと考える。マンハッタンカフェ産駒なども好走しているので、ややスタミナ型サンデーサイレンス向きと思われます。

好走馬の傾向としては、これまで桜花賞やオークス、それらのトライアル好走馬がそのまま好走しやすい実績馬のレースと思います。

★予想★
ここまでの牝馬クラシックの実績がそのまま反映しやすいレース。その上でややオークス寄りの適性を重視し、瞬発力勝負に対応できる馬を選択。

◎アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕
前走オークス1着(=東京芝2400m)。桜花賞1着馬でもあり牝馬2冠馬で、ここまでの実績はNo.1。世代では抜けた存在と考える。
キングカメハメハ産駒のミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父Salt Lakeはヴァイスリージェント系で仕上がりが早く、2~3歳の時期なら重賞でも勝負になる。ヴァイスリージェント系は距離に融通性があり、前走内容からも中距離までは対応可能。また阪神JF・桜花賞とともに好走し、東京芝2400mGⅠ馬(=ウオッカ、ブエナビスタ)は、秋華賞でも好走しているので、秋華賞で好走馬が好走しやすいローズSに適性は向くと考える。。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコース鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。この特性から休み明けでも好走可能と判断する。

○アグネスワルツ・・・ゼンノロブロイ×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔22-d〕
前走オークス3着(=東京芝2400m:0.3秒差)からの好走。前々走フローラS2着(=東京芝2000m:0.2秒差)でトライアル好走歴あり。
ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、初年度産駒のため種牡馬鮮度も高く戦う意欲は高い。産駒は淀みない流れを前で展開好走するタイプもいれば、鋭くキレるタイプもいて、比較的堅実なタイプが多い。またゼンノロブロイ産駒は、産駒がまとめて好走しやすい傾向がある。アネモネS(=1着ギンザボナンザ・2着アニメイトバイオ)やフラワーC(=2着コスモネモシン・3着サンテミリオン)や青葉賞(=1着ペルーサ・3着ハートビートソング)、オークス(=1着サンテミリオン・3着アグネスワルツ、4着アニメイトバイオ)など、オープンや重賞での好走時はセットになることが多い(=逆に負ける時にも同じような着順にまとまりやすく、桜花賞は7着ギンザボナンザ・8着アニメイトバイオ・9着コスモネモシン)。また今年のオークスには全6頭出走したが、好走したのは5番人気のサンテミリオンと8番人気の本馬と考えると(=4着アニメイトバイオは11番人気、10着ギンザボナンザは9番人気、15着コスモネモシンは10番人気、18着ニーマルオトメは16番人気)、出走馬の中でも産駒の人気馬が好走しやすい順張り血統。母父母父ヘクタープロテクターはミスプロ系で、仕上がり早くオープン特別やトライアルでの好走は多いが、底力が問われる本番には弱いウッドマン系。直線平坦コースでの好走が多く、淡泊でごちゃつく展開が苦手。
No.〔22〕の牝系は、高速決着に強いスピードに優れた牝系。断然人気よりも穴馬としての立場での好走も多い牝系でもある。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。

▲アニメイトバイオ・・・ゼンノロブロイ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔19〕
前走オークス4着(=東京芝2400m:0.5秒差)。阪神JF2着馬でもあり、トライアル好走歴ありと考えてよいと思う。
ゼンノロブロイ産駒で、アグネスワルツと同じ。母父フレンチデピュティは、勢いと鮮度が重要なヴァイスリージェント系。距離の融通性も広い。ヴァイスリージェント系は鮮度と勢いが重要なので、休み明けはプラス要因。また本馬もそうだが、馬体重の増減には要注意。減りっぱなしや増減幅が大きい馬は信頼性が落ちる傾向あり。
No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号はなしにて、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

△オウケンサクラ・・・バゴ×リアルシャダイ=レッドゴッド×ロベルト 〔4-m〕
前走オークス5着(=東京芝2400m:0.5秒差)。前々走桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)で、フラワーC1着(=中山芝1800m)とトライアル好走歴もある馬。
バゴ産駒はレッドゴッド系で、凱旋門賞好走を好走した欧州スタミナ型の芝向き中長距離血統。同系にスウェイン産駒がいるが、スウェインほど重厚ではない様子。ただこの系統は、総じてスローの上がり勝負よりも厳しい流れでこそ持ち味が活きる。母父リアルシャダイはロベルト系で、スタミナや消耗戦での強さを伝えている。父×母父ともに厳しい展開でこそのタイプで瞬発力勝負には向かないのだが、今回は流れは瞬発力勝負になりそうと思われ少し分が悪い。ただし馬の完成度は高く能力的には好走可能と考える。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力がある。スタミナ型タイプが多く、馬場悪化などはプラス要因。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが難しいタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。ものさし馬になりやすい特性を持っているので、今回はオークスでこの馬に先着した馬を高く評価しました。


tipmonaとは?

ローズステークス2010回顧
ローズS スタミナ型サンデーサイレンス系の反撃。

軍神マルス
08期 予想歴12年

次走狙い:アパパネ
次走狙い:アニメイトバイオ


2010年 タイム 1'45"8 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.27

ラップ
①12.2-②10.6-③11.3-④12.6-⑤12.4-⑥12.4-⑦11.6-⑧11.0-⑨11.7
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-1.2 ③-0.5 ④+0.8 ⑤+0.6 ⑥+0.6 ⑦-0.2 ⑧-0.8 ⑨-0.1
テン34.1-中盤37.4-上がり34.3 『中弛み』

『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着アニメイトバイオ・・・ゼンノロブロイ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔19〕 7-7
2着ワイルドラズベリー・・・ファルブラヴ×サンデーサイレンス=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔3-o〕 11-11
3着エーシンリターンズ・・・キングカメハメハ×キャロルハウス=ミスプロ×ターントゥ 〔8-c〕 10-7

流れはテンと上がりはラップが速く、中盤のみ弛んだ『中弛み』の流れ。基本的に牝馬トライアルは『中弛み』からの瞬発力勝負になりやすい傾向にはあるのだが、今年はその『中弛み』のみの流れで瞬発力勝負の様相。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで追込、先行・差しには厳しい流れと考える。

1着アニメイトバイオは、前走オークス4着(=東京芝2400m:0.5秒差)からの休み明けでの好走。ローズSではこれまでの牝馬クラシック路線でGⅠやトライアル好走歴のある馬が、その実績どおりに好走することが多く、本馬は阪神JF2着馬でもあり実績的にはトライアル好走歴ありと同じと考えてよいと期待して評価し、結果好走。
ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、初年度産駒のため種牡馬鮮度も高く戦う意欲は高い。産駒は淀みない流れを前で展開好走するタイプもいれば、鋭くキレるタイプもいて、比較的堅実なタイプが多い。またゼンノロブロイ産駒は、産駒がまとめて好走しやすい傾向がある。その中でも産駒の人気馬が好走しやすい順張り血統なのだが、今回はアグネスワルツは7着と好走できませんでしたが、人気で好走しやすいことに変わりはなく、今後も人気の時には注意が必要と思われる。母父フレンチデピュティは、勢いと鮮度が重要なヴァイスリージェント系。距離の融通性も広い。ヴァイスリージェント系は鮮度と勢いが重要なので、休み明けはプラス要因。また本馬もそうだが、馬体重の増減には要注意。減りっぱなしや増減幅が大きい馬は信頼性が落ちる傾向あり。好走したことにより勢いは十分なので、馬体重が大幅に減らなければ秋華賞でも期待可能と思います。ダンスインザダーク産駒などスタミナ型サンデーサイレンス系の好走も多いのが秋華賞なので、血統的にも期待可能と考えます。
No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号はなしにて、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

2着ワイルドラズベリーは、前走白百合S1着(=東京芝1800m)からの休み明けでの好走。春シーズンはトライアル好走歴はなく、しかも休み明けでの好走なので異例のステップ。春シーズンは牝馬クラシック路線はマイル中心なので、距離が延び中距離よりの適性が必要となることで好走し始めたのではないかと考える。
ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=レーヴダムール、ビーチアードル、ラルケットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多い。母父サンデーサイレンスは、、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。中距離路線の重賞挑戦がプラス要因になったと考える。近親ベッラレイアなので、中距離以上での活躍が期待できるので、本格化するなら面白い存在かも。
No.〔3〕の牝系は、3歳秋から古馬にかけて著しく成長しクラシックでも好走の多い牝系。東京は阪神などの広いコースでの好走が多い。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。

3着エーシンリターンズは、前走オークス14着(=東京芝2400m)からの休み明けでの好走。これまでの牝馬クラシック路線では、チューリップ賞3着・桜花賞3着と好走歴があり、実績もまずまずの馬でした。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父キャロルハウスはサーゲイロード系で、丈夫で長持ちし、高齢まで力が衰えない特性がある。一定のペースで先行するとゴールまで粘るスタミナがあり、平坦巧者でもある。
No.〔8〕の牝系は、古馬で真価を発揮するタイプが多い。3歳春シーズンも好走は可能だが、桜花賞とは相性はあまり良くなく(=エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、フサイチパンドラなど)、オークスや秋華賞とは相性が良い。春シーズンよりも秋シーズンに期待が出来る牝系。分枝記号cから、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。成長力的には今後に期待したい。

4着アパパネは、前走オークス1着(=東京芝2400m)からの凡走。鼻差で4着だったので惜しかったのだが、敗因は+24kgの大幅馬体増が原因と思われる。
キングカメハメハ産駒のミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父Salt Lakeはヴァイスリージェント系で仕上がりが早く、2~3歳の時期なら重賞でも勝負になる。ヴァイスリージェント系は距離に融通性があり、前走内容からも中距離までは対応可能。今回は4着凡走したが、馬体重が減れば好走可能な巻き返しが出来る着差と思うので、次走の反撃に期待。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコース鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。

ローズSのポイントは、
①瞬発力勝負になりやすく、サンデーサイレンス系向きの重賞。
②牝馬春クラシックシーズンの実績が活きやすい。実績最重視。
③スタミナ型サンデーサイレンス系で春シーズンに、マイル路線を距離不足で泣いていた馬の反撃が可能。


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