【2009年高松宮記念予想】スリープレスナイトは馬込みで危険、アーバニティは外枠では無理

(以下、かっこ内の数字はフットワークの大きさを示す。1~9の間で、数字が小さいほど、フットワークが小さい。)
◎コスモベル(4速)
回転の速いピッチ走法タイプの馬。
この馬のようにフットワークの小さい馬は、コーナーリングが上手で、俊敏に動けるので馬込みを捌くのも上手なので、
内枠のときのほうが競馬がしやすくなる。
最短距離を回れて、反応が良いから馬込みでも狭いところを縫うように走れて、不利を受けにくいからだ。
コスモベルは、オープンに上がってからは、
9番枠→14着 14番枠→12着 11番枠→7着だが、
3番枠→2着 1番枠→2着である。
先週から陣営は内枠が欲しいと繰り返していたのも頷ける。
そこで、引いたのが絶好の1番枠。
1番枠は最初にゲート入りする枠だが、コスモベルはゲートは安定しており問題ない。
スッとゲートを出れば、ジョイフルハートとローレルゲレイロを前に行かせて、3~5番手の好位のインという絶好の位置をキープできる。
今年の高松宮記念の特徴は6日目に行われるということ。比較的内の馬場状態が良いので、馬場にも助けられる。

総合的な能力としてスプリントGⅠでは足りない馬ではないかという疑問もなくはないが、
持ち時計はメンバー中3番目だし、調教では非常に速いタイムを叩き出す馬が、ここへきて攻めでの良さが実戦に結びつくようになってきていて、
前走アーバニティに半馬身まで詰め寄っているのだから、ぎりぎりなんとかなるレベル。
ピッチ走法を武器に、最短距離を回って、メンバーの中で一番ズルい競馬をして、直線で馬群を縫ってスルスルと浮上をすることを期待したい。

○アポロドルチェ(5前)
手先の回転で走るような前輪駆動タイプの走りで、小回りの利くフットワーク。
スプリンターズSで見せたような内内で立ち回る競馬でこそ力を出し切れる馬。
スプリンターズS当時は、外が伸びる馬場で、この馬以外は皆外を回った馬たちが上位に来た中で、悪い内を回っても5着できたのがその証明。
前走オーシャンSは内が伸びる馬場状態で、14番枠から外外を回っても差してこれたのは力があることの証拠。
今回は内枠を活かして最短距離を回る競馬ができれば一発がある。

▲ファリダット(4)
フットワークが小さく、母もそうであったように、狭い小回りコースで力を発揮する馬。
実際、短距離オープンを使うようになってからは、
直線の短いコースで【2.2.0.1】
直線の長いコースで【0.0.1.2】
唯一小回りコースで崩れた前走も、内伸び馬場で、大外を回してのもので展開のあやもあったので仕方ないものだろう。
中京1200は向くだろうし、
陣営が今回は内差しを指示しているが、この馬は小さいフットワークで内ぴったりの最短距離を立ち回るのに適しているから、フットワークを活かせるという意味でもプラス。
京阪杯のときのような内からの鋭い突っ込みが期待できる。

△ローレルゲレイロ(7)
綺麗な大飛びで、素軽いスピードで勝負するタイプだから、
今の阪神のような、重くてパワーを要求する馬場は向かなかった。
それでいて、3着以下を引き離した2着は非常に強い内容だった。
前々走も、不良馬場で全く力を出せなかったものだから全く度外視できる。
今回の方がコースや馬場が向くことは間違いない。
外枠から前に行くので、ごちゃつく可能性はなく、この馬に限っては大飛びであることがマイナスにはならない。
むしろ、直線平坦であることは大飛び馬にとってプラスである。

△ウエスタンダンサー(4速)
フットワークが小さく、回転の速いピッチ走法で、いかにもスプリンター。
内々をこずるく立ち回るのが真骨頂で、まずまず良い枠を引いた。
京阪杯ではファリダットと1キロの斤量差で負かしており、今回2キロ差もらえるなら、通用して全く不思議ない。
前走は休み明けで筋肉痛な上に、ハンデがきつく、展開も向かず、前が塞がるという不運が重なったもので度外視できる。

△キンシャサノキセキ(7伸)
スプリンターにしては珍しいくらい綺麗な大飛びで、脚を伸ばして走る馬なので、
前走のような急坂のある中山コースでさらに雨で渋った状態というのは大きなマイナスに働いていたと思われる。
今回はブリンカーを着けてきて、先行するのであれば、ごちゃつく可能性は低く、
むしろ平坦な直線でスピードを維持しやすくなるので、行ければ一発がある。

△ドラゴンファング(6)
フットワークが綺麗で、素軽いスピードで勝負するタイプだから、
前走の阪神競馬場のような重たくてパワーを要求される馬場は適さなかったと考えられる。
それでいて3着はまずまず。
左回りでは6戦して連対を外していないくらいなので、前走よりもコース条件が好転することは間違いない。


...ソルジャーズソング(6)
スプリンターにしては大飛びなタイプで、外を回って脚を伸ばすのに向いており、
内枠はむしろマイナスで、ごちゃついたときには不利を受けやすく、それだけで終わりになりやすい馬。
シルクロードSでは内から差して2着に来れたが、これはハイペースで馬群が縦長になって捌きやすい展開になったから。
今回はさらに頭数が増えて小回り、ペースも緩めだと思うので、条件は色々と悪転する。

...スリープレスナイト(5.5)
比較的綺麗な飛びをする馬。
ここまでの芝での3連勝は、いずれも前に行ったり、外を回れたりで、
馬込みに入って捌いてくるような展開になったことがないのが気がかり。
今回はビービーガルダンやローレルゲレイロやキンシャサノキセキなど先行勢が多く、外から被される可能性が高いので、
初めて、馬ごみに入っての競馬をしなければならない可能性が高い。
そうなったときに、綺麗な飛びであるために、フォームを崩されたり、スっと反応して捌くことができなかったりする危険がある。
休み明けで、人気を背負うので今回は嫌いたい。

...トウショウカレッジ(7首高)
首が高く飛ぶよう滑るように走るストライド走法。
オーロCやバレンタインSのように、直線で外に出して一気に末脚を爆発させる競馬に適している馬で、
5番枠は活かしにくく、包まれやすいという意味で禍する可能性がある。
テレビ愛知OPで内を突いて勝ったことがあるが、あれは内がぽっかりと空いたラッキーだった。
GⅠの激戦でもそう上手くいく可能性は低いと思う。

...アーバンストリート(5)
フットワークにはあまり特徴がなく、
成績を見ても、内を突いたり、外を回したり、色々なことができるタイプだろうと思う。
ただその分逆に言うと、これというパターンを持っていなくて、
GⅠで上位に来るには、突出したところがない分厳しいと考える。
前走も54キロで、前崩れの展開も向いたラッキーだった。

...アイルラヴァゲイン(5)
この馬も、フットワークにはあまり特徴がない。
何か特徴があれば、その特性が活きる展開になったときに一発・・と考えられるが、
そのようなことが考えにくい。
基本的に力が不足していて厳しい。

...ファイングレイン(5.5伸)
脚を伸ばして滑るように走る馬で、パワーを感じさせない。
平坦コースに良績が集中しているのはそのせいかもしれず、その意味でも中京1200は合っているのだと思う。
ただそれ以上にこの馬は折り合い命の馬で、内枠から、馬を前に置いて脚を溜めて直線で末脚を爆発させる形でないと力を出し切れない。
今回はさほどペースが速くならないのに、10番枠というのは良くない材料だろう。

...ヘイローフジ(5後)
この馬は重心が後ろにあって、後輪駆動タイプで、脚を伸ばすので
どちらかというと外に出して末脚勝負する競馬が合っている。内に突っ込んで力を発揮するタイプではないと思う。
基本的に力としては一歩見劣るので、外を回して力勝負を挑むようでは、上位までは厳しいと思う。

...アーバニティ(5.5)
マンハッタンカフェ産駒らしく、フットワークが大きめで、広いコースのほうが基本的には向いているタイプに思われる。
実際に東京や新潟の広いコースで勝ち上がってきた馬でもある。
中山での2連勝は、内がとにかく伸びる今の馬場状態を熟知した鞍上横山典による綺麗な内差しという好騎乗に助けられた部分があったと思うので、
今回外枠から力の勝負となると、ここではまだ一歩見劣る可能性が高いと思う。

...ビービーガルダン(4.5)
ガサがあって比較的ピッチ走法で、
前走の阪神の重くてパワーの要る馬場は合っていた。
その分、馬場が合わなかったローレルゲレイロに比べればラッキーな面があったことは間違いない。
ローレルゲレイロよりは評価が下な上に、こちらのほうが人気をするし、枠もいくらかでも内のほうが得だと思う。
その意味で自分としては手が伸びない。

...スプリングソング(4)
やや硬くてフットワークが小さい馬。
狭いコースで小脚を使って上手に立ち回ってずるいレースをできる馬のはず。セントウルSのように。
なので内枠であれば狙いたかった。
17番枠では外を回って力勝負を挑まざるを得ず、この馬本来の能力を発揮しにくい。
今回は馬券は見送る。

...ジョイフルハート(5首高)
首が高い馬で、基本的には末が甘く、逃げてどこまで粘れるかといった競馬しかできないタイプ。
最外枠から芝のスプリントGⅠで行ききるにはかなり脚を使わなければならないし、
逆に好位で外を回る形になれば、それで差し切れるほどの力はない。
いずれにしても厳しい。


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