馬具の効果を期待して調教からパドック、レースにおいてさまざまなものを多用しているようです。
今回牝馬で春の天皇賞に出走するメイショウベルーガはチークピーシズを着用しています。
追い込み一辺倒が中団から行けるようになったのも最近の好走のつながっていますし、
前に馬がいれば追い駆ける気性がこの馬の特性にその助けをチークピーシズが役立っていると思います。
馬具の応用により能力を衰退させない工夫は、本来あるべき力を発揮させるものなのでしょう。
同じ馬具でブリンカーは出走表にBの文字が記載されるため取り外しが利かない点が、
しかしチークピーシズは馬が集中し過ぎていると外せる利点からこちらを使う陣営が多くなっています。
ベルーガもその効果で前に集中でき、成長とともに上手く相乗効果があったようです。
昨年の天皇賞春マイネルキッツはブリンカー効果で大舞台を勝ち、2着アルナスラインはチークピーシズ着用の前走日経賞から本番では外しての出走だった。これも各陣営の工夫の表われです。
先日の桜花賞でも小さめのシャドーロールを着用したアパパネが勝利、記載はない馬具で頭の高さやアゴの上がりを修正してのもの。アリゼオはアゴが上がりやすく効果を狙って皐月賞で着用してきました。
ジャパンカップを制したスクリーンヒーローは大きめシャドーロールを使用し、古くはナリタブライアンも。
ここで気になるのはその馬具に色があるところ、シャドーロールは白が多くスクリーンヒーローは黒とか、チークピーシズは赤や黄色と鮮やかな配色がある。
周囲の雑音を防ぐメンコとお揃いもあってこれはオーナー色の関係がありますが、色によっての効果の違いを試しているのかどうか。でも付けるなら明るい色の方が見ていて楽しいものです。
馬具の着用の裏にはその馬のウィークポイントも垣間見れ、枠順や距離に影響が出る時があって消し予想にも役に立つと考えます。効果と弱点の見極めのひとつになるのでしょう。
調教映像でのマルタンの着用も頭を下げる修正を狙ってのもの、調教過程からもチェックできます。
ちなみにブリンカーは休み明けの場合には力みを生み、懸念になる時があります。
シャドーロール着用馬も頭の高い習性から休み明けには悪い面が出そうと考えます。
スローな展開時の時は危険度が増してきますから、注意してはいます。
09年日経賞 アルナスラインは袖の色とお揃いのチークピーシズを、マイネルキッツはブリンカー。
09年天皇賞春 マイネルキッツは続けてブリンカーに対し、アルナスラインは未着用。
10年日経新春杯 メイショウベルーガは手綱とお揃いのチークピーシズ
10年桜花賞 アパパネは小さいシャドーロール