宝塚記念の優勝馬を見ると4歳馬の活躍が目につきます。
となれば、ブエナビスタとレッドディザイアの2頭?
ヴィクトリアマイルの両馬の状態に見る出来不足には違う点がある。
ドバイの疲れはないことはなく、一旦緩ませてからの立て直しは一緒。
レッドは追い切りと直結して来るタイプなので、わかりやすい馬。
馬体の造りは重厚さがなく、薄かった腹回りはその結果を象徴。
いくら不得手なマイルとはいえ、牝馬相手での敗退では大きなアドバンテージを背負ってしまった。
馬体重は前走よりプラスは絶対条件、厚みのある体つきこそレッドの真骨頂。
注意したいのは前走坂路でのふらつきはチップの入れ替えのためであって、もうなじんだ馬場では真っすぐに駆け上がって来るのが必然。
それに対してブエナは1週前ふっくらとしていて調整がしやすい体つき。
馬体重減は遠征減りでなく輸送減りであって、しっかりと勝ちをものにするところが地力と過程の違い。
今回は関西圏で緩かった前走の追い切り過程よりも上げてくるのは確実でこちらの方が上積みが大きいのではないか。
でもこの2頭だと妙味がないし話題性もない、そこでこのレースでの脚質傾向から見てみた。
過去に2強対決だったものを先行策から押し切ったオサイチジョージという馬がいる。
彼はオグリキャップとイナリワンという強豪の差し脚をなし崩しにして勝利した。
けん制するタイプが後ろなら前で立ち回る馬に左右されるときが良くあるのがこの距離。
ドリームジャーニーを含めて差し馬では太刀打ちできそうにない。
この3頭にレースをさせない構想はスピードを持続させ、上がりのかかる我慢比べが理想。
前残りの作戦はこうだ。1角までの直線は長く先行争いは落ち着きやすいが、
向こう流しで流れを持続すれば後続には差し展開を匂わすことに・・・。
離された距離を3角から詰め寄る差し勢が脚を使うのに対し、3~4角で先行馬は離した分抑える形で脚をタメる。先行馬には自在性とタフさがあれば残り目は意外にも容易い。
阪神コースでは新旧問わず、展開を利しての好走は先行馬オサイチジョージ後にも何頭も結果を出して来た。
現妄想はただ1頭、マイネルキッツ松岡の再度思い切った騎乗で夢を見たい・・・
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