【超高速馬場化問題特集5】ダビスタ的感覚とPOG的感覚~JRAの誤解?の巻

ある時競馬ファンの友人と新幹線で名古屋まで行くことがあった。
その車中で彼がPCでダビスタをやっていたので、
それを隣の席から見させてもらったことがあった。
東京名古屋間は2時間ほどだろうか、
驚くべきことに、
その間に彼は数十年分牧場経営をして、
数十頭の競走馬を生産した。


能力が低いとわかった瞬間、
2歳馬でもなんでも即処分してすぐまた次の馬を生産するというスタイル。
ゲームであるから仕方ない。
批判するつもりも全くない。


しかしその感覚が少しずつでも持ち込まれ、
どこか競馬ファンの質を変えてきているというのは多少なりともあるように感じる。



POGの大流行にもそれに似たものを感じる。
スーパーエリートホースを一手に所有する楽しみ。
血統の悪い馬、脚の遅い馬、駄馬に用はない、という世界。
そういうゲームだ。



1:31.4!すごい!!
スーパーホースの誕生だ!!
という昂揚感はこれらの延長上にありはしないか。


やはり瞬間的にではあっても
レコードタイムが馬券の売り上げに繋がるであろうことに
段々と納得がいってくる。



「高速馬場→レコードタイム→競馬ファンの昂揚→馬券の売り上げ増」
JRAにとっては馬券の売り上げは死活問題だから、
ファンなどよりよほどシビアに考えているはず、
何かしらこれに関するデータを持っているのかもしれない。


もしもそのようなデータが立証されていないとしても、
競馬ファンのこういった動向が、
JRAをしてそう認識(誤解?)させてしまっているのかもしれない。



がんばれハイセイコーと単勝馬券を握りしめる
感情移入の娯楽から、
スーパーエリート・完全無欠・無敵の怪物つえええええええディープインパクトを見物する
一瞬の清涼剤的娯楽へ。




そういったファンの変化を敏感にキャッチしてしまったがゆえの
JRAの馬場高速化なのではないか。
競馬場は、スーパーホースが駆け抜ける刺激的な遊園地。


だとすればこのスピード中毒は簡単に止まるものではないのだろう。



続く


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