何故一口をやっているのか。私の場合、自分の相馬眼を試してみたいという理由ですね。
損益は後からやってくるもの、そういう考えです。その点では馬券と同じですね。
相馬眼を試してみたいというのが理由ですから、当然、出資馬は馬体を見て選択するということになります。7~8割馬体。血統は2~3割というところでしょうか。
一口をやっている人には人的要素を重視する人が多いですが、たとえば厩舎がどうだとか、育成がどうだとか、生産○○、育成○○が黄金ラインだとか...、私の場合、そういうのはほとんど考慮しません。
そういうものを重視して馬を選ぶというのは、相馬眼を試してみたいという目的に添いませんから。
では、馬体は何を見て判断するのかというと、募集パンフレットの写真ですね。
写真じゃ何も分からないという人もいますが、大体のことは分かるという考え。
あるクラブの会報に「某調教師(残念ながらその調教師の名前は出ていませんでしたが)は、1歳時の写真はうそをつかないというのが持論」と書かれていましたが、同じ考えですね。
これが、2歳の入厩直前だと、どの馬もある程度馬体ができてきているので、差は少なくなってきますからね。なかなか判断しづらくなります。
では、馬体のどこを見るのかというと、それは全体の形ですね。骨格と言っていいかもしれませんが。よく、個別のパーツ(繋ぎや飛節ほか)の良し悪しを縷々説明する人がいますが、そういう批評の言葉を持っているという点では敬意を表しますが、余り当たっているという記憶もないですし、それほど重視はしません。
以前、この馬が一番よく見えると言ったところ、こんな曲飛の馬のどこがいいのかという反応を受けたことがありますが、飛節はある程度曲がっていないと瞬発力は出ないという考えも成り立つわけで、良し悪しというよりは個性としてとらえればいいと思います。
DVDで歩様を見たりもしますが、歩様が硬くでるけど走るという種牡馬もいますし、たとえばキングカメハメハ。ダート系の種牡馬の産駒は平均して硬い馬が多いようにも思います。その理由で止めるということはあまりないですね。歩様にふらつきがあるなぁ、嫌だなあと思っても、写真で馬体に惚れたという場合、そのまま出資するということもありますね。
前脚の外向もそれほど気にしません。そりゃ、曲がっているよりは真っ直ぐなほうが良いに決まっていますが、そういう馬はそれほど多いわけではないですし、脚が曲がっているからという理由で嫌った馬が走られるというのも嫌ですしね(そういう例が意外に多い)。
まぁ木を見ずに森を見る、という考えですね。