優先してG1に出れる権利って必要でしょうか?
トライアルについて考えてみました。
桜花賞(阪神)
チューリップ賞(阪神) 3着まで
アネモネ(中山) 2着まで
フィリーズR(阪神) 3着まで
皐月賞(中山)
弥生賞(中山) 3着まで
若葉(阪神) 2着まで
スプリング(中山) 3着まで
NHKマイルC(東京)
ニュージーランド(中山) 3着まで
オークス(東京)
桜花賞(阪神) 4着まで
フローラ(東京) 3着まで
スイートピー(東京) 2着まで
ダービー(東京)
皐月賞(中山) 4着まで
青葉賞(東京) 2着まで
プリンシパル(東京) 1着まで
秋華賞(京都)
紫苑(中山) 2着まで
ローズ(阪神) 3着まで
菊花賞(京都)
セントライト(中山) 3着まで
神戸新聞杯(阪神) 3着まで
3歳のG1は桜花賞をはじめとして7戦中、東4戦、西3戦です。
ところが優先出走権を持つトライアルは15戦中(桜花賞皐月賞優先4頭は除く) 東10戦、西5戦。
この不公平さはなに?
開催が東西を関係なく東には必ずトライアルが存在。
NHKマイル、オークス、ダービーにおいては、関西圏では1つもありません。
それに賞金不足の救済的なレースでは若葉Sが1つ西であるだけで、アネモネ、NZT、スイートピー、青葉賞、プリンシバル、紫苑、セントライト等の東が圧倒的。
これには、スナフもさなかくんでさえ「ぎょっ」ですよ。
それにトライアルが東に1つしかないNHKマイルって、JRAには薄い存在?
こういうのも古馬マイル戦に低レベル化を生んでる原因のひとつかなと。
その中で西高東低なんですから、まともにバランスよくされたら・・・(怖)
でも別の意味で春に輸送を経験する関西馬は、後の秋~古馬路線で経験値がモノをいうことはありますね。
それに引き換え関東馬は西下経験のなさが成長期である秋以降に生かされない。
敏感な牝馬には栗東入りしないと勝負にならないほどの弱点さえ。
昨年3冠の東のアパパネがそれで、牡馬陣は全て関西馬。
今年はというと西が3つ来てますが、震災で関西圏のトライアルがさらに西に有利になったでしょう。
でもこの経験は例年にない東の経験値となれば、秋のG1戦に役立つとも思います。
やっぱり馬の成長の一部には欠かせない輸送面のクリアーへ、3歳時からカバーできるようトライアルのバランスは必要じゃないですか。
今年の3つも自力での出走からの勝利ですしね。
本番3着のトレンドハンターやダノンバラードでさえ、それでしょう。
古馬ではなくなったトライアルの意味は、もう3歳でも賞金を積む過程でしかありません。
プリンシバルが1頭になったのを先駆けとして減少傾向をたどって行く気が。
世代の頂点を決めるダービーの優先権が、3頭と少なくなったのはその現われでしょうか。
デビュー遅れや晩成への救済はダービーには必要がなく、いかに早期の成長ですから。
たとえ早熟馬のダービーであっても、高校生を日本一にと同じことなので当然素質が問われます。
だから早期の成長は血統にも生かされるし、同時に引き出すスタッフの尽力も問われます。
素質と尽力で勝ち得た賞金なんですから、古馬同様の賞金順、自力出走が求められていいのでは・・・
もう賞金を稼ぐ重賞でトライアルを行う意味はなく、オープン戦だけでするべきだと思います。
賞金のある馬は斤量背負うし、同斤の重賞へ出るだろうし。
資格のない馬同士が競ってはじめてトライアルじゃないかと。
ローズSや神戸新聞杯は、もうトライアルの意味がないいまや通過点になってますね。