年間購読料3000円なら負担にならないと思い、JBBA NEWSを定期購読している。
(まぁ、データ中心で読み物は吉川良と細純ぐらいの薄い雑誌)
その吉川良のエッセイを読んで、これは理想だなあと。
ダービーが終わり、満員電車に乗り込んだ吉川氏。
その数人隣に若い女性に席を譲られた老婆がいた。その二人の会話。
「おばあちゃん、競馬場に来てたのよね?」
「そうだよ」
「おひとりで?」
「そうだよ。いつもひとりで来て、4階にいるの。朝5時に起きて、7時半には競馬場に来る」
「ずっと来てるの?」
「府中でやっていればね。昔は中山にも行った。もう50年も競馬を見ている。競馬があるから楽しいよ。」
「おいくつですか?」
「言いたくないけどね。大正5年生まれ。96歳にもなっちゃたよ」
「えっ?」
「競馬をやるにはお金がいるから、月曜日から金曜日まではツクロイモノでカゼぐよ。土曜と日曜は競馬をやるから、仕事はやらない」
「すごい、すごい」若い女性はひとりごとを言った。
「雨が降ろうが雪が降ろうが、競馬場に来て、4階にいるの」
「どのレースも馬券を買うの?」
「全部は買わない。今日のダービーはさ、強いのが1頭いたから、やさしかった。儲かったよ」
「うらやましい」
「今までで、一番儲けたのは、140万円。昔だけどね」
これは理想の老後ではないかと。ぼくの理想は、新ひだかに居を移し、静内の場外で競馬をやる。新ひだかだと浦河競馬場も近いしね。まぁ、実現可能性のあまり高くはない理想の老後。そのためのWIN5なんですけどね。