鎌倉幕府源氏将軍は3代、小田原北条氏は5代100年、徳川将軍でも直系の将軍は6世代
自然界に於ける遺伝的な活性転移というか、遺伝そのものというか、5~6代が限界なのだろうか?
その道のプロではないので全く見当がつかないが、一生懸命に優れた相手を見つけて、子供をもうけても、自分の遺伝子を受け継ぐ者がいずれ消滅するとなると、何かもの悲しさを感じる
回収率向上と共に、美人でスタイルが良く、健康な女性を追い求める勝負師の旅は、儚いモノであってはならないはずだ
前段はこのぐらいにして
ニッポン国の競馬界には、5代6代と続くサイヤーラインは存在しない、史上7頭の三冠馬にしてもセントライト系統などは無いし、シンザンにしても既に途絶えている、史上最強馬の呼び声が高いシンボリルドルフにしてもナリタブライアンにしても、サイヤーラインとして確立するどころか、存在しないに等しい
もっとも、コレは自然界に於ける子孫繁栄競争では無くて、人為的に行う ゛強姦゛ による馬の生産であるので、野生の馬の世界では、強いオスから発展する煌びやかな華麗な血統が100年とか1000年とか続いているのかもしれないが・・・・・・
よく言われる事で、シンザンとノーザンダンサーは同い年、1961年生まれの同級生だ
しかし、競走成績の比較などはさておいて、そのサイヤーとしての活躍ぶりには明らかな差が生じている
しかし、シンザンでも、サイヤーに上がってからの当初はかなりの人気ぶりで、生産者はこぞって群がったのであるが、結局のところミホシンザンぐらいしか後継として輩出できていない、そのミホシンザンは後継サイヤーを出せずに終わってしまっている
世界的なサイヤーラインを確立したノーザンダンサーとの決定的な違いについて、論理的かつ科学的に説明するのは難しいのかもしれないが、ニッポン国の生産界の馬創りに賭ける情熱と理念のようなものが、海外のそれと比較して圧倒的に劣っていた事を証明するモノなのではないか???
近世、社台帝国によって競馬界は席巻されているのだが、その社台が作ろうとしたサイヤーラインが、前述のノーザンダンサー産駒によるサイヤーラインの確立だ
しかし
ノーザンテースト ⇒ アンバーシャダイ ⇒ メジロライアン ⇒ メジロブライト ぐらいが関の山で、その他の系統で活脈を感じるモノは無い、果たして今後メジロブライトがサイヤーとして大爆発を起こさないとは決めつけられないが、少なくとも現時点に於いてニッポン競馬を牽引する存在で無い事だけは間違いない
では、先代の善弥氏が遮二無二欲しがって手に入れたサンデーサイレンス
この系統で、ノーザンダンサーやネイティヴダンサーなどの系統を凌ぐ様な、一大サイヤーラインの確立が可能なのか???
現在、サンデーサイレンスの子、及び孫でJRAのサイヤーとして登録されている馬は全部で122頭
実に恐るべき数字だが
この内、いわゆる孫世代をもサイヤーに上げた馬としては
フジキセキ、ステイゴールド、ダンスインザダーク、アグネスタキン、が主流で
あとは、ニホンピロニール、マーベラスサンデー、ネオユニヴァース、タヤスツヨシ、エイシンサンディ、バブルガムフェロー
今後、新たな三世代目が誕生する可能性はあるものの、世界に根付くサイヤーラインとしての位置づけは全くもって不明である
原因の一つは、社台グループの独裁体制、独占市場である事が考えられる
ニッポン競馬がイマイチ面白くなくなった時期と、社台の専横が顕著になった時期は非常にリンクする
かつては、サクラスターオーが二冠を獲り、血統では勝負にならないミホノブルボンに同世代の良血馬は歯が立たなかった、ダイシンフブキがターフを切り裂き、タマモクロスが外国馬と渡り合う
社台帝国も、地場の一豪族でしかなかった
もちろん、ではダイシンフブキが現代競馬で通用するのか?と聞かれれば答えはノーであるが
競走馬の能力や、本質的な資質の部分が向上すれば、果たしてエンターテーメントとしての競馬が面白くなるのかと言えば、答えは必ずしも一致しない、社台がニッポン競馬に於いて競走馬の質の向上に寄与した功績は多大であるが、面白くなくしてしまった事も事実である
モバゲーのDENAさんも、ベイスターズの買収ではなく、北海道で牧場を運営しないか??企業戦略として既に楽天の二番煎じではないか???
結局は、ニッポンの改革は、外圧に依存しなければ達成出来ない過去の歴史を見れば
社台の一党独裁を打ち破るのは、アラブ勢力か中国マネーしかないのかもしれない
しかし、それで競馬が面白くなるのであれば、わたし個人は大いに賛成である
JRAのモノでも馬主のモノでも、はたまたジョッキーのモノでも調教師のモノでも無く
競馬は、我々のモノであるのだから