今年のGⅠ 人気との関係

6・4・1・6(南部杯を含む)

 

今年行われたGⅠレース(障害を除く)での単勝一番人気馬の成績である

着外に負けた6頭の馬名と着順は下記

ジョーカプチーノ              11着

トゥザグローリー              13着

マルセリーナ                 4着

アパパネ                   6着

ロケットマン                  4着

ブエナビスタ                 4着

 

一番人気でスッ跳んだ6頭は、3頭が牝馬で1頭が適性比較の困難な外国馬、距離不適合馬が1頭で、残りの1頭は、出走メンバー中でしょうがねぇーからコイツ的に支持されてしまったジョーカプチーノとなる

 

例年との比較を行ってみよう

 

2010年    ⇒     9・3・2・3

2009年    ⇒     5・1・5・6

2008年    ⇒     6・4・3・4

2007年    ⇒     4・4・2・7

2006年    ⇒     6・1・0・5

 

昨年のような強い馬が順当に勝つ年と比べれば、まだしもマシなのかもしれないが、ダービーと菊花賞の一番人気は同じ馬であるし、ダートの2鞍も同一馬、エリザベス女王杯にしても前年の優勝馬で、世界的に見ても中長距離路線で最強馬といっても良いスノーフェアリーが一番人気

要するに、6勝の内5勝は能力的にヌケた馬によって達成された勝利である

ダンゴ的要素で支持されて、尚且つ勝利した馬はNHKのグランプリボスだけとなる

 

 

つまり何が言いたいかといえば、競馬ファンの支持は、分かりやすく抜きん出た馬以外は、適正な支持を与えていないという事

もっと言えば、興行的作為によって勝つべき馬に勝たせているという事

 

高松宮記念やヴィクトリアマイルなどという、創設からの歴史の浅い格の低いレースは、興行側から見ても大して重要なカテゴリーではなく、平たく言えば 《どれが勝ってもどうでも良い》 レースとなる

 

因みに、秋の天皇賞と菊花賞は、掲示板に載った10頭全てが社台の生産

ダービーが上位3頭と5着馬、オークスも掲示板5頭の内4頭が社台

これに対し、春の天皇賞や皐月賞、桜花賞では社台一色ではない

これは、社台コンツェルンが、クラシックディスタンスを中心とした生産を行っている証明であり、また勝たせる事で種牡馬・繁殖牝馬としての価格に連動させる目的を孕んでいる

今や、格の高いレースでの社台生産馬の社台生産馬による社台生産馬のためのレースが延々と行われているのが我がニッポン競馬である

 

しかし、吉田一族は言うかもしれない

『他の生産者にも門戸を開いているだろ????ダートや中京の短距離GⅠ、あとJRAの売り上げ減を歯止めする目的で創設された牝馬のレース、ココを目指して生産に精進するように!!』  と

 

 

 

 

独占禁止法も甚だしい限りである

弱小牧場が這い上がれない仕組みを狡猾に利用しているにすぎないコイツらは、規制と言う名の下に保護されているだけだ

同一線上で勝負をしたら、それほどのノウハウもスキルも持ち合わせていない

 

この現状を打破しない限り、つまらない競馬が続くし、ニッポン競馬に未来は無い

 

そんな事を思う、秋深まる日常である


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