競馬で胸踊るのはどういうレースか。
未知なる魅力溢れる若駒のクラシックや3強対決、高いレベルでの混戦ももちろん胸躍るレースであると思いますが。
が、一番胸躍るのは
特別な光を放つ、時代を代表する(世代ではなく)名馬2頭が、共に絶頂期の時に、出来る限りフェアな条件下で、がっぷり四つに組んで行なうの一騎打ちではないかな~と考えます。
パッと思いつく限りだと・・・
74年有馬記念 ハイセイコー vs タケホープ (タニノチカラという更に強い馬がいたけど)
77年有馬記念 テンポイント vs トウショウボーイ
92年天皇賞(春) メジロマックイーン vs トウカイテイオー
99年宝塚記念&有馬記念 グラスワンダー vs スペシャルウィーク
99年凱旋門賞 モンジュー vs エルコンドルパサー
08年天皇賞(秋) ウオッカ vs ダイワスカーレット
などが該当するでしょうか。
89年ジャパンC ホーリックス vs オグリキャップは悩みますが、ホーリックスが人気薄だったし、事前のワクワク感という意味では疑問。なので除外しときます。
96年阪神大賞典 ナリタブライアン vs マヤノトップガン は、ナリタブライアンが絶頂期とは言い難かったのでこちらも除外。
97年天皇賞(秋) エアグルーヴ vs バブルガムフェロー は、バブルガムフェローに特別な輝きまでは感じなかったので(個人的な感覚なので説明しづらいですけど。十分一流なんですけどねぇ)
テイエムオペラオーは絶対王権だったし、シンボリクリスエスは比肩する馬が居なかったし。
ディープインパクトはもうそういうのを全て超越してたし。
こうやって見てみると、早々お目にかかれるレースじゃないんですよね。誰もが認める真に強い馬同士の対決って。
まぁ、だからこそ尊いんですが。
で、昨日98年毎日王冠を観てて思い出した記憶。
サイレンススズカ vs タイキシャトル vs エルコンドルパサー vs グラスワンダー・・・
1600mと2000mの間の距離で、東京競馬場で。
宝塚記念と安田記念を共に完勝で制して、まさに絶頂期に会った稀代の中距離王と短距離王が激突。 伏兵は圧倒的な力を見せ付けて勝ち続けている、底知れぬ可能性を感じさせる無敗の4歳2騎。
さて、勝つのは・・・・
って、現実は御存知の通り、短距離王タイキシャトルが参戦しなかったんですがね。
出馬表を見て、スズカ・エルコン・グラスの3頭でも相当なワクワクなのに、ここにタイキシャトルが加わったらどれほどのワクワク感だったんだろう・・・と当時想像していたのをふと思い出したので綴ってみました。
しかしこの対決、何がそこまでワクワクさせたかって、違うカテゴリーの絶対王者同士の対決ってところですよね。
先に挙げた名勝負はどれも同じカテゴリーの名馬同士の対決であって、違うカテゴリーの王者同士の対決って、味わったことような。違うカテゴリーだから、他馬を物差しに測ることも出来ない。。純粋な力比べ。。その点が魅力的だったんだろうな~と。
まぁ、実際やってみたら結果は失望のものだったかもしれませんけどねf^_^;
ぜひタイキシャトルの調教師であった藤沢和雄先生に、当時出走させたかったか、また出したとして勝算はあったのか・・・・・聞いてみたいなぁ。
まぁ、個人的予想としてはサイレンススズカな気もしますが・・・・・東京適性がちょっと。。これが京都だったらまた変わってくると思いますが。
現実でも10万人を集めた伝説のGⅡ。タイキシャトルが加わっていたら、どのくらいの人が観に来たんだろう。
アメリカのレイチェルアレキサンドラとゼニヤッタの対決も実現しませんでしたが、ダート馬とAW馬だったので、未知な部分が大きすぎたんですよね~。ワクワク感というよりはハラハラ感?の方が大きかったです。