Wikipediaで「競走馬の血統」を引いてみると、さまざまな血統理論が紹介されていて、その最後に武市銀冶郎の血の活性化理論が紹介されている。
以下、全文引用。
「武市銀治郎の血の活性化論
防衛大学助教授の武市銀治郎は、『世界の逞しい血統』の中で「異系血統による血の活性化」こそが血統の興隆の鍵であると記した。世界の競馬では異端と見なされるマイナーな系統、あるいは周辺と認識されたマイナーな地域から、優れた血統が登場する様を劇的に描いた著書は一部に熱狂的な支持者を獲得したが、武市の言説には科学的には誤った記述が多く、血統理論としては体を成していない。」まで
私などは、武市氏の理論は、他の血統理論にありがちな神懸ったところが少なく、ずいぶんと合理的なものと感じているだけに、これは無いだろうというのが素直な感想。
「血統理論としては体をなしていない」と考える人は、「理論」というものを、そうとうに教条的に考えているのではとさえ思う。
「科学的には誤った記述が多く」というのであれば、どこが間違っているのか明らかにすべきだし、そもそも他の理論を含め、血統理論というものはそれほど科学的なものではないだろう。
それにしても、こういう党派的な見解が、ある程度は公平性を求められる(と思う)Wikipediaにふさわしいかは疑問だ。
(もっとも「間違いだらけのWikipedia」と酷評する人もいるが。友人の大学の先生は「今の学生にレポートを書かせると、皆同じ内容だとこぼしていた。Wikipediaの記述を貼り付けるだけだから。もちろん、皆不合格にするそうだが)