有馬記念の前週のG1である朝日杯フューチュリティステークスはサトノアレスが差し切り勝ち。前々週にはサトノクラウンが香港ヴァーズを制している。
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有馬記念2016出走予定馬,
今までサトノの馬は血統は良いけれどG1を勝てないと言われてきたが、2016年秋はそれをすべて取り返すかのごとく大爆発。馬主里見治氏は今年巨額の所得税申告漏れが指摘され、良くないニュースもありましたが、この秋のG13勝で取り返した感があります。
そして最後を締めくくるのが有馬記念のサトノダイヤモンド。さらには、同厩舎のサトノノブレスも出走させます。菊花賞ではサトノダイヤモンドを勝たせるため、同じようにサトノエトワールという格下馬を出走させ、露骨に逃げ馬をつついてペースアップさせる作戦に出た。これによりサトノエトワール自身は大差最後方の18着に惨敗したが、作戦が功を奏して中団からサトノダイヤモンドが末脚を伸ばして楽勝している。今回はサトノノブレスは同厩舎であることから、より指示は出しやすい。
サトノノブレスがライバルであるキタサンブラックを前で潰してサトノダイヤモンドが差しやすくなる展開が予想される。
サトノダイヤモンドの現3歳牡馬世代は弱い?
有馬記念で2番人気が予想されるサトノダイヤモンドだが、これが古馬初対戦となる。そこで、現3歳世代の牡馬のレベルが高いのか低いのかというのは予想上重要な論点だ。 気がかりなのはやはりジャパンカップの結果だ。この世代トップクラスのディーマジェスティが13着、レインボーラインが6着と大敗した。大将格マカヒキも海外とはいえ凱旋門賞で見どころなく14着に大敗。マイル路線でもロードクエストに期待が集まったがマイルCSでは9着に大敗とG1では全く結果が出ていない。
G3級ではロードクエスト、ゼーヴィント、マイネルハニーなどが活躍しているのだが、トップクラスとなるとどうにも古馬に歯が立っていないのが現状。
サトノダイヤモンドも大将格ではあるが、3歳世代で抜けた存在とまではいえない。馬柱がまだ綺麗であることから有馬記念でもかなりの人気が予想されるが、過剰人気という可能性もなくはない。