若駒ステークスといえば伝説のこのレース。
ディープインパクトがクラシック前哨戦としてこの若駒Sを選択して以降、G1勝ちの名馬を次々に輩出レースとして有名になった。過去10年の成績表にはアンライバルド、ヒルノダムール、ルーラーシップ、トゥザワールド、マカヒキ、、とキラ星のごとく名馬の名前が並ぶ。
ただ、逆に全くのはずれ年というのも実は多い。ジュウクリュウシン、リベルタス、ゼロス、リヤンドファミユ、アダムスブリッジが勝っているが、その後はまったくといってよいほどオープンでも活躍できていない。
今年は角居厩舎・母グルヴェイグの良血ヴァナヘイム、音無厩舎・祖母シンコウラブリイの良血インウィスパーズに注目が集まる。
ヴァナヘイムは前走京都2歳Sで2着しており実績はナンバーワンだが、京都2歳Sの評価自体は微妙。勝ったカデナは百日草特別で牝馬アドマイヤミヤビに完敗しており、3着したベストアプローチもその後大敗。獲得賞金は現段階で1050万円で、このままでは皐月賞出走は微妙なため、勝ちきって賞金加算しておきたいところだ。
インウィスパーズは、この若駒ステークスを制してのちに日本ダービー馬に輝いたディープインパクト・マカヒキと同じ金子真人氏の所有馬。もはやヴィクトリーロードといえ、馬主の秘かな期待も覗える。