昨年の宝塚記念、マリアライトによる牝馬制覇以上に衝撃が走ったのが、ドゥラメンテの故障だった。凱旋門賞を控え、ここは通過点とさえ思っていた日本代表の名馬は、そのまま引退を余儀なくされた。
名馬が宝塚記念のゴール後に故障し騎手が下馬したシーンは過去にも記憶がある。グラスワンダーも同じ形だった。
そして誰もが忘れられないライスシャワーの故障、安楽死処分もあった。
これほど宝塚記念で悲劇が続くというのは、梅雨時の開催であることと全く無関係ではないだろう。これらいずれも雨は関係していたように思う。
ドゥラメンテのときは、やや重ながら、かなり水分を含んでノメる馬場だった。グラスワンダーのときは良馬場だったが、レース前後にかなり雨が降っていた記憶がある。ライスシャワーのときもやや重馬場。やはり長雨、開催中の雨というのは馬場を悪化させ凹凸を作るのだろう。
幸いこれまでのところ阪神はあまり開催中に雨が降らずに良い状態が保たれている。今年は何事も起こらぬよう、全馬無事の完走を祈りたい。