今年の宝塚記念はなんといってもキタサンブラックの1強ムード。現時点から単勝1000万円を購入しようという企画を打ち上げるYOUTUBERもいるくらいで、もはや勝つのは当然で、あとは配当がいくらつくのかというところに話題が移っているくらいだ。
でも競馬に絶対はない。そんなに鉄板なのだろうか?
宝塚記念は開催時期が影響し、出走頭数が少なくなることが多いG1でもあり、過去には1倍台の圧倒的人気馬が登場することがけっこうあった。
過去30年のデータを遡っていくと、ディープインパクト、テイエムオペラオー、ビワハヤヒデ、メジロマックイーンいずれも人気にこたえて勝利している。
ただ一度、1991年に単勝1.4倍のメジロマックイーンが敗れたことがある。メジロライアン横山典弘騎手の強気の積極策を捉えられなかったレースだ。
やはりこういうときに怖いのが横山典弘騎手。過去にも1倍台の圧倒的人気馬を負かしている。例えば、ナリタブライアンをサクラローレルで負かした天皇賞春、スペシャルウィークをセイウンスカイで負かした菊花賞などで、挙げればキリがない。
たしかに今年もゴールドアクターには不気味な雰囲気が漂う。前走の天皇賞春で吉田隼人騎手との長く続いたコンビを解消し横山典弘騎手が乗ることになったが、結果を出すことはできなかった。しかし横山騎手がこのままただで終わるわけはない。何らかの秘策があるだろう。ゴールドアクターにとっても、当初は天皇賞春は高速馬場を嫌って回避するつもりで、この宝塚記念が大目標としていたくらいで、コース条件は向いている。グランプリホースの復活に期待したい。