ネオリアリズムの回避により今年の札幌記念はG1馬出走がなくなった。これは11年前にアドマイヤムーンが制した2006年以来のことで、近年豪華メンバー化していたところから一歩後退した。
以前は大阪杯よりも札幌記念の方をG1昇格すべきという議論が強いほどだったが、先にG1昇格した大阪杯は豪華メンバーとなったのに比べこのあり様。やはりG1格上げの効果が如実に出た形だ。この分だと札幌記念のG1昇格も当分先送りになるだろう。
因みにG1馬出走のなかった2006年も今年同様に人気が割れて4強対決になった点で類似している。そして勝ったのは一番人気アドマイヤムーンで、同馬はその後ドバイデューティーフリー、宝塚記念、ジャパンカップとG1を3勝する大活躍を遂げている。今年のヤマカツエース、エアスピネルにも同様の飛躍を期待したいところだ。