昨年の日本ダービー馬マカヒキが不振に喘いでいる。凱旋門賞惨敗以降、国内でも正直よいところがない。これは遠征疲れなのだろうか、それとも早熟で成長がなかったのだろうか。筆者はそもそもこの馬のもともとの能力自体に敢えて疑問をはさんでみたい。
「日本ダービー1枠から勝った馬弱い説」とでも言おうか。私は京都記念以前からこれを提唱し、ある程度ここまで当たってしまってきていると言わざるをえない。
ダービーはDコースで行われるようになってから内枠有利が極めて顕著になった。武豊騎手も、東京コースはある意味で最も小回りコースっぽいコースだという。これが証拠に日本ダービーは過去11年のうち7回も、1枠の馬が勝っていて、これは異常な数字だ。内枠のアドバンテージは間違いなく存在する。
そのためか、1枠を利して日本ダービーを勝利した馬のその後がイマイチの結果をたどっている。
ワンアンドオンリー→その後16連敗を記録
キズナ→その後G1勝利ならず
ロジユニヴァース→その後勝利なし
ディープスカイ→その後G1勝利ならず
マカヒキ→凱旋門賞後良いところなし
それ以外ではメイショウサムソンとエイシンフラッシュは活躍したが、日本ダービー馬としては全体的には低調といえるだろう。
マカヒキに関しては、毎回、微妙なレースぶりで、復活の兆しはあったと評価する声も聞く。今回は道悪の東京G1、新たな面を見せて復活となるかどうか。