それも、故障等の何らかの障害的な理由があるからではなく、敢えてホープフルステークスは使わず、G3の東京スポーツ杯2歳ステークスを選択したようなのだ。
新馬戦で評判馬として名高いヘンリーバローズを下し、有力馬集まる野路菊Sを圧勝し、誰の目から見てもナンバーワンの存在であるワグネリアンに、ホープフルステークスは言わば目の前を素通りされるに等しい。
たしかにホープフルステークスは年末の厳寒期に2歳馬を仕上げなければならないこと、そもそも中山2000mも多少紛れが起きやすいコースであることを考えると、ワグネリアンの選択も賢明な判断とも思えるところが何とも複雑。いっそ東京スポーツ杯2歳ステークスの方をG1にすればよかったのではと思えなくもない。
前哨戦である東京スポーツ杯2歳ステークス、京都2歳ステークスはこれからなので、新星の登場に期待したいところだが、もしもワグネリアンが圧勝して、その馬が不在となると、G1第一回目のホープフルステークスはいかにもG2クラスのメンバーになってしまいそうだ。
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