チューリップ賞はなんといっても無敗の2歳女王ラッキーライラックがどんな競馬をするかに注目が集まる。1週前追い切りでも好時計を出しているとのことで順調のようだが、血統の面からも見ておこう。
父オルフェーヴルは、3歳の春に進化した馬だと筆者は見ている。それまでのオルフェーヴルというと、芙蓉Sを取りこぼし、京王杯2歳Sでは10着に大敗。明けてもシンザン記念、きさらぎ賞とレベルの低い相手に負けていた。その頃は首が高く硬い走法で全く一流馬のそれではなかった。
それがスプリングステークスで少し良化し重賞制覇。皐月賞のときには素晴らしい柔らかみのあるフォームに変わっていた。そう。オルフェーヴル産駒も晩成で、ラッキーライラックはさらに進化する可能性がある。
期待の大きいオルフェーヴル産駒だが、ここまでは未だにラッキーライラック、ロックディスタウン以外に活躍馬が出ていない。ただ、真価を発揮するのはこの春からだろう。クラシックの前哨戦に出走する、エポカドーロ、モルフェオルフェ、ロックディスタウンにも注目が必要だ。