3歳春の時点でそれだけのタイムが要求される、ということは、
・早熟性
・スピード
この2点は必ず問われてきます。
もともとNHKマイルCというレース自体、創立から6年連続で外国産馬が優勝しています(タイキフォーチュン~クロフネ)。
早熟性とスピードに優れる外国産馬・米国型ダート血統を狙ってみたいところ。
◎パクスアメリカーナ
外国産馬ではありませんが、父クロフネは当レースの覇者でもある米国産馬。産駒からも当レースの勝ち馬を複数輩出しています(アエロリット・クラリティスカイ)。
東京D1600で出した1:33.3のレコードは未だに破られていないように、JRA史上でも図抜けたスピードとパワーを併せ持った種牡馬です。
産駒には柔らかく大きなストライドとスピードを伝えるため、高速馬場の東京マイルはベストの舞台。
パクスアメリカーナの前走は、ストライドの大きい馬には不向きな1枠1番。
スピードに乗るのに時間がかかる=瞬発力が今一つであるため、直線まで内に包まれた状態での瞬発力勝負は分の悪い条件でした。
それでも、タワーオブロンドン以外には先着したのは立派。
外目の5枠10番からノビノビ走ることが出来れば、府中の長い直線で本領を発揮してくれるはずです。
〇タワーオブロンドン
こちらも外国産馬ではありませんが、生産者がダーレー。父のレイヴンズパスがゴーンウェスト系で、米国型ダート血統。母はアイルランド産なので、ほとんど外国産馬に近いです。
(余談ですが、ダーレー産馬のダート新馬戦は非常に優秀な回収率となっています)
NHKマイルCで外国産馬を狙うときにはコツがあって、
・前走1600
・前走上がり3F5位以内
この両方を満たす馬は、近20年で複勝率33%、複回収率152%と非常に優秀。
タワーオブロンドンは前走1600で上がり2位。外国産馬の▲デルタバローズは上がり5位。
他の外国産馬のリョーノテソーロ、ミスターメロディは条件を満たさないため無印とします。
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