牝馬というのは、
トビが大きくゆったりと雄大なクラシックディスタンス向き、と思える走法の馬が非常に少ない。
牡馬に比べて少ない。
これは性差としかいいようがないと思う。
一般的にも牝馬は切れ味、瞬発力に優れると言われ、
中距離以下での活躍が目立つ。
菊花賞や天皇賞春で活躍できる牝馬がほとんどいないというのもその表れだろう。
数が少ないので、レースを見ていてそういった走法の馬が出現すると、
「ああこれはもうオークスはこの馬で決まりだな」と思ったときというのをよく憶えている。
レッドディザイア、ベッラレイア、サンテミリオン、シーザリオ、シルクプリマドンナ。
これらは絶対に勝つだろうと早いうちから思っていた。実際に勝ちましたよね。
レッドディザイアもベッラレイアも未だに僕は勝ったと思っています。
なんで負けたのか、意味がわかりません。まだ信じられません。
逆に、人気で出走した馬で、これは走法的にまず東京2400では無理だろうと思ったのが、
ダンスインザムード、ハープスター、レーヌミノル。
実際に人気を裏切りました。
このようにオークス馬を見分けるのに走法の見立てというのはけっこう有用だと思います。
たしかにアパパネやスティルインラブのように完成度で押し切るということももちろんあります。
が、どうせそういったときは馬券的に美味しいものにはならないので、
穴馬を見つけるために走法を使うのがよいと思います。
走法が良いと思うのは当然ながら少ないです。たった2頭。
サトノワルキューレとランドネ。
サトノワルキューレは以前から世代ナンバーワンと言っていますが、
理想的な形の走法。
たしかにシーザリオやレッドディザイアのような迫力には欠きますが、
一番ピンときた馬です。
前走でやっと発見したのがランドネ。
これは以前より綺麗に脚が上がるようになり成長したのだと思います。
血統は謎で、よく知りません。
若干サトノワルキューレと比べると柔らかみに欠けてパワー寄りに見えますが、
この中では特筆すべき良い馬だと思います。