今年のヴィクトリアマイルのメンバー構成はわかりやすい。逃げ馬らしい逃げ馬はカワキタエンカ1頭で、恐らくハナは間違いないだろう。この馬は8戦前から逃げるようになり開花し、それ以来ハナを譲っていない。何が何でも行きたいだろう。
ただ今回問題なのは鞍上だ。これまでまたがってきた池添騎手や横山典騎手に先約があり、なかなか騎手が決まらなかった。1週前になって急きょ決まったのはテン乗りの大野騎手だ。
大野騎手に逃げ馬というのは、皆さん印象にあっただろうか。恥ずかしながら筆者はほとんど印象になかったため、データをいろいろと調べてみた。
大野拓弥騎手の重賞での逃げ デビュー以降の成績データ
9戦0勝馬券圏内無し
たしかにこれでは印象に残らないわけだ。ただ、これだけではサンプルが少なく参考にならないので、重賞以外も含めて検索してみた。
65戦11勝2着8回
単勝回収率132% 複勝回収率103%
するとなかなか良い成績であるとわかった。ではさらに、東京コースではどうだろうと絞り込んでみた。
大野拓弥騎手の芝コースでの逃げ(東京競馬場) 2015年以降の成績データ
25戦4勝2着3回
単勝回収率184% 複勝回収率126%
と非常に良い成績で狙える騎手であることがわかった。さあ、カワキタエンカはどんなペースでの逃げを打つのか注目してみたい。