宝塚記念が行われる阪神競馬場に今年は異常事態が発生している。とんでもなく速い時計が出る。逃げ馬が止まらない。
今年の阪神地方は、平日は雨が降るものの週末は晴れる馬場が続き、例年のように雨中の競馬開催がなく、良い状態がキープされたのが一因。さらに、4,5月に気温がかなり上昇し、芝がよく生育し根付きが良くなったなど、色々な条件が重なったことからくるものだろう。
このコースのレコードタイムはアーネストリーが記録した2:10.1だが、良馬場で行われればこの時計を上回る可能性は十分因みにアーネストリーがこの時計を出したのは阪神開催4日目に行われていた時代のものであり、最終日8日目にこれを更新するということになるなら、より異常な馬場だ。
このような事態を一番嘆いているのは香港から来日したワーザー陣営だろう。宝塚記念は国際化されたものの20年以上も外国馬の参戦がなかったところ、やっときてくれたのが香港で年度代表馬にもなったこのワーザー。例年宝塚記念の時期は雨で馬場がソフトになり、適性が見込めるとの判断もあったことだろう。それが今年に限ってこの異常な軽い高速馬場。運が悪いとしかいいようがない。
これに懲りて、陣営がもう日本には来ないと、いやな思いで帰ることにならなければよいのだが、、。