次走報情報を見ていて気付いたことだが、セントライト記念出走予定の馬が非常に多いのに対し、神戸新聞杯出走予定馬が非常に少ない。リオンリオン、メイショウテンゲン、サトノルークスといった関西馬まで今年はセントライト記念に集中している。
憶測だが、今年はこの世代トップレベルの2頭、サートゥルナーリア・ヴェロックスが早い段階から神戸新聞杯出走を表明したことから、勝ち目がないと判断し、こちらを避けたのではないだろうか。
こうなってくると困るのはサートゥルナーリアではないだろうか。サートゥルナーリアはロードカナロア産駒という血統的な背景と、ダービーでの敗戦を踏まえて、神戸新聞杯の結果次第で秋の進路を決定するとしている。
それがあまりに少頭数になってしまい、ペースを作ってくれる馬もいなくなり、スローペースからヴェロックスとの一騎討ちレースとなると、距離適性を測ることができなくなるだろう。上り3ハロンだけの競馬となってしまえば、仮にここを勝ったとしても菊花賞に進まないということもありえそうだ。
第67回神戸新聞杯
阪神競馬場 芝2400m日程:2019.9.22 出走馬頭数:18頭
予想 オッズ |
馬名 | 騎手 | 厩舎 |
血統 (父馬) |
(母馬) |
馬主 | 生産者 | 前走結果 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.0 | サートゥルナーリア | ルメール | 角居 | ロードカナロア | シーザリオ | キャロット | ノーザンF | ダービー4 |
2.2 | ヴェロックス | 川田 | 中内田 | ジャスタウェイ | セルキス | 金子真人 | ノーザンF | ダービー3 |
11.5 | レッドジェニアル | 酒井 | 高橋 | キングカメハメハ | レッドアゲート | 東京HR | 社台F | ダービー8 |
12.4 | ワールドプレミア | 武豊 | 友道 | ディープインパクト | マンテラ | 大塚亮一 | ノーザンF | 若葉S2 |
20.4 | シフルマン | 中尾 | ハービンジャー | ラブリネスオブパリ | G1R | 社台F | 京橋1 | |
21.3 | ユニコーンライオン | 岩田 | 矢作 | NoNayNever | Muravka | ライオンRH | DSPJ | 松前1 |
サートゥルナーリアは圧倒的1番人気のダービーで人気を裏切ったが、まさかの出遅れでリズムを大きく崩した内容。距離の問題と言い切ることはできず、ここでも中心視せざるをえないだろう。
ヴェロックスは皐月賞でもサートゥルナーリアに迫り、ダービーではきっちり先着。距離に不安がないのは強みで、安定感もある。阪神コースも実績があり軸ならこちらか。
ワールドプレミアは春のクラシックを見送り成長を促してきた。良血馬がどれくらい成長してくるか、ここが試金石。