昨年の毎日王冠を鮮やかに逃げ切り勝ちしたアエロリットだが、その鞍上が安定しない。ちょうど昨年のこのレースから毎回騎手が変わっている。モレイラ→ムーア→ジェルー→横山典→戸崎。
今回は戸崎騎手がダノンキングリーに、横山典弘騎手が京都大賞典のエタリオウに乗るということで田辺騎手にお鉢が回ってきたのだが、なんと田辺騎手が騎乗停止。まさかの津村騎手に代打が回ってきた。
津村騎手というと、重賞に人気馬で出走すると心もとないという印象を持つ競馬ファンは多いのではないだろうか。特に近年で印象深いのはフェブラリーステークスに1番人気で挑んだカフジテイク。結果は残念ながら3着だった。
でも印象だけで語るのはよくない。実際にデータで見てみよう。ということで検索してみたところあらびっくり!これまで5番人気以内で重賞に出走したことは41回あるのだが、8勝2着6回3着3回と悪くない。
なんと単勝回収率は128%!複勝回収率も105%と十分な実績だった。
ただ、ちょっと待てよ。津村騎手というとたしかにローカル重賞はけっこう勝っていたような。中央場所・G2・G1では印象が薄いなということでG2・G1に絞って再検索すると...5番人気での出走は僅か4件。
阪神JFサンブルエミューズ2番人気→8着
東海Sグランドシチー2番人気→5着
日経新春杯タマモベストプレイ2番人気→7着
フェブラリーSカフジテイク1番人気→3着。
いずれも人気以下の着順となってしまっていた。津村騎手にとっては、中央重賞でも勝てる騎手へと殻を破る最大のチャンスが今回訪れたといってよいだろう。応援したい!