クイーンカップは近年ハイレベル化している。昨年は阪神ジュベナイルフィリーズ2,3着のクロノジェネシス・ビーチサンバが出走して沸かせただけでなく、後に大活躍するカレンブーケドールも出走し4着している。
それだけでなく、近年ではメジャーエンブレムやアエロリット、ヴィルシーナ、ホエールキャプチャといった有力馬がここから桜花賞に直行するようになり、ステップレースとしての重要度が増している。
このハイレベル化は調教技術の進化に支えられていると考える。以前は2カ月のインターバルを挟むため桜花賞のステップとして使いづらかったが、今ではこの間隔はさほど気にならない。むしろ間隔を取って一旦外厩に出した方がみっちりと仕上げられる。
もともと東京1600という力を出し切りやすいフェアなコース形態だったこともあるし、オークスの試走という意味でも価値がある。これら要因により人気が高まっているのだろう。
今年も、無敗のミアマンテとホウオウピースフル、さらには新馬勝ちで注目のルナシオン・アカノニジュウイチも出走しハイレベルで楽しみな一戦。ファンタジーSで阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬レシステンシアに迫ったマジックキャッスルも出走し、これがひとつの物差しになりそう。