【涙のスプリンターズS】上村洋行@スリープレスナイト サイレンススズカを降ろされてから11年

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なんだか涙涙のスプリンターズSだった。

誰もが「上村おめでとう」と言う。

たしかにそれだけ上村洋行の初GⅠ制覇までの道は険しかった。


ほんとに今回は「降ろされなくて」よかったと思う。


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競馬というスポーツの面白いところは、

馬と人が一緒になってするというところだ。

当たり前だけど。



そして面白いのは、

これが非常に「脆弱なコンビ」だからだ。


お笑いのコンビとかって、大概ずっと一緒にやっていくものだろう。

歌手のデュオだって、大体基本的に一緒にやっていくもので。

コロコロこれが変わったりはしない。

馬術だって、もともとコンビが決まっていて、人馬一体で競技をしていくもの。



しかし、競馬はこれがほんとに
コロコロ変わる。
色んな力や思惑が働いて変えさせられて、引き裂かれたりする。


一流ジョッキーが、走らない馬を「捨てる」

二流ジョッキーが、強い馬から「降ろされる」

といった現象が起こる。日常茶飯事だ。


ファレノプシスを降ろされた石山繁や

ビワハヤヒデを降ろされた岸滋彦や

ドリームパスポートを降ろされた高田潤の

寂しそうな背中が今でも目に浮かぶようだ。

上村洋行もサイレンススズカを降ろされたことがある。


今回はそんなことがなくてよかった。

上村自身の努力もあるだろうが、
上村を信じた橋口調教師も素晴らしかった。


そういったものが全部重なったからこそ
涙涙のスプリンターズSになった。




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