<前回の続き>
9月7日、札幌日経賞でビエンナーレに騎乗した三浦皇成は、
これまで好位差しの競馬を得意としてきた馬を一転して逃げさせた。
そして自ら絶妙なペースを作って後続を翻弄し、
老獪ともいえる逃げ切り勝ちを演じた。
今日のエリザベス女王杯のビエンナーレ騎乗は、
自らの力でもぎ取ったGⅠ制覇のチャンスといえる。
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もっとも、三浦を含む若手騎手にとって、今の競馬界はバラ色ではない。
むしろ若手騎手にとっては激しい逆風が吹いているといえる。
1、出馬登録方法の変更によって、抽選前に騎手を決定しなくてよくなったために、有力騎手ばかりに騎乗依頼が集中するようになったこと
2、有力騎手がエージェントと呼ばれる、乗り馬の手配師を雇うようになったことにより、有力騎手に馬が集中するようになったこと
3、調教師も淘汰が激しくなったため、若手騎手の育成といったことよりも、目先の一勝に拘り、有力騎手への依頼が増えたこと
4、地方騎手に中央騎手への門戸が開かれてきたことにより、有力な地方騎手が中央へ進出してきたこと
三浦皇成は、これら新人が伸びにくくなっている構造上・制度上の不利を克服しての活躍だから、
より一層頭が下がる。
(もしかすると、上記4つの問題点は本来なにか改革を要するものであったが、
三浦が自らの実力で克服してしまったが故に、この問題点がぼかされて、なおざりにされる可能性すらある。
それほどに三浦の活躍はすごい。)
マスコミはそれを知ってか知らずか、
これまでのところ三浦の活躍をあまり大きく取り上げていない。
石川遼のことをあれだけ取り上げる暇があるのだったら、
そのうちの10分の1でも三浦皇成を扱ってくれればいいのにと思う。
ただ、あえて言うなら三浦皇成の活躍は、
玄人を唸らせるようなものではあっても、どこか地味だ。
新人騎手記録を塗り替えたといっても、重賞勝ちは2歳戦のひとつだけだし、
有名な騎手を父に持つ武豊とは出自も違う。
だから、陽のあたるGⅠレースを勝って、
世の注目を惹いてほしい。
武豊でさえ成しえなかった初年度GⅠ制覇を成し遂げてほしい。
それだけの技術と度胸が彼にはある。
三浦皇成がGⅠを勝つ日は、日本競馬界にとっても、非常に大事な1日になると思う。
Xデーは近い。(それは、エリザベス女王杯が行われる今日かもしれない。)
競馬ブーム再来の日も近いと思いたい。