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※間違えてフジマサエンペラーに印・・なにしてんだフミノイマージンの間違い
序盤が35.0、若干緩みはあったにせよ平均的な競馬。L4で11.7とややペースアップしたものの、L2最速戦L1もそこまで落ち込まない競馬。ある程度のペースを追走してそこから脚を使えた馬が上位に来れた、いわゆるある程度の力通りの競馬になったのではないかと思われます。
1着フミノイマージンは五分のスタートから少し窮屈な位置に入り、無理せず下げて後方からの競馬に徹する形。道中も馬群の中で折り合ってじっと動かず3角へ。3角で外に出して仕掛けると徐々に押し上げ、4角で2列目まで押し上げて2馬身ほどの差で直線。序盤で並ぶまもなくさっと先頭に立つと、あとはそのリードをキープするような形で粘りきっての完勝となった。仕掛けとしてはL4最速の流れで動いていて、L3の12.0のところで楽に押し上げて最速地点へ向かえた。この馬はいつも仕掛け遅れて届かないケースがほとんどで、今回もラップ的にはL2最速の流れ。通常通り終いに徹していたら多分届かなかったところを、早めに3角から動いていけた分、この馬の持ち味であるトップスピードとその持続力を活かし切れた形でしょう。横綱競馬をしたとはいえダークシャドウを捻じ伏せたわけなので、これは相当な力の持ち主だと言えそうです。古馬牝馬の中では現役最強候補の1頭だとは思っていたけれど、今回これだけスムーズに競馬できれば一線級相手に強い勝ち方ができる馬だと証明されたと言っていいと思います。エリ女に出るなら淀の外回りだとやはり早めに仕掛けることが重要になってきそう。キレ味だけで面倒見れるタイプではないので、自ら動いて行く今回の競馬が必要でしょうね。
2着ダークシャドウはまずまずのスタートから様子を見つつ結局番手の競馬。道中も動かずにしっかりとアリゼオを追走する形で3角。3角でアリゼオの外で見る形で内目を追走。4角で軽く仕掛けて先頭に立ちクビ差ほどリードで直線。序盤で突き放しにかかりたいところでむしろ勢いに乗ったフミノイマージンにあっさり出し抜けを食らうと、L1で盛り返すところまではいかず、それでもヒルノダムールやハナズゴールの追撃は楽に振り切っての2着確保。まあ、この競馬ならとりあえず文句はないという所でしょうね。マークされて勝ち切れるほど強い馬ではないということでしょう。ただヒルノダムールに目標にされながらも楽に抑えきっているし、力関係でフミノイマージンが想像以上に強かったという所でしょうかね。もともとダンス産駒らしく平均ペースである程度脚を温存させて後半勝負で良い脚を使ってくるタイプ。トップスピードと持続力の良さが武器だった馬が、こうやって平均ペースで先行させてもしっかりとした競馬ができたという点は評価すべきところ。初戦だし、出来の差もあったのかな。負けたけど悲観するほどの内容ではないですね。展開的にも一応中弛みがあって団子になっていたし、今回は極端ではないにせよ後方の馬の方が追走という点で楽だったと思うので。十分だと思います。
3着ヒルノダムールは五分のスタートからダークシャドウの後ろにつけようとしたが、コーナーワークで他馬が前に入って終い結局中団の内。2角過ぎでそれでも狭いながらに馬群を突いてダークシャドウの後ろの位置を確保。3~4角でもダークシャドウの後ろをぴったりと追走し、出口で仕掛けて2列目1馬身半差ほどで直線。序盤で決め手でフミノに見劣りダークシャドウとも差は詰まってこない。L1でジリジリと伸びてきてはいるが、形勢逆転とまではいかずの3着完敗となった。内容としてはダークシャドウの後方でじっくりと運べたし最高の位置。ただ、結局L2最速戦ではあったわけで、実際L1では詰めているように、後方でマークしていた分が動き出しとトップスピードの差で出し抜かれた形ではあったかもしれない。トータルで考えると恵まれた方なので、現状では勝ちに行くと甘く、こういった流れを突いた競馬をすると展開次第の域は出ないというところですかね。天皇賞や大阪杯のようにかなりタフな競馬になってやっと良さが出る馬なので、今回はこれでもやや脚を出し切れなかったかもしれない。
4着ハナズゴールは五分のスタートから先行争いに加わるぐらいの脚を見せるのだが、アクシオンに挟まれるような形になって中団に下げる。道中は内目で進めるが、前が壁になり多少緩んだこともあってポジションを相対的に落とす形。3角で内目追走、4角で進路がなく外目に出して後方で直線。序盤でようやく進路を確保すると、L1で急追。一頭違う脚で猛追してくるが届かずの4着に終わった。まあ結果論だけど、内にいたことが致命傷になったかな。道中少し緩んだので、フミノイマージンのように勝負どころに向けて押し上げていけた馬が脚を出し切った形なので、ハナズは当然脚を余した形なのは誰が見ても明らかだとは思う。まあ内になってしまったこと自体は流れからしたら仕方ないことではあるし、前半も極端なハイペースではなかったから内に突っ込んだままでも仕方ない部分もあるかな。ただトップスピードの良さは一線級の古馬相手に通用することを示せたのは大きいし、この平均ペースで最後切れる脚を使ってきたというのも大きい。これは秋華賞に向けて大きな一戦になったんじゃないかな。正直今年の牝馬路線はジェンティルドンナが一歩抜けた存在ではあると思うけど、3氏牝馬路線自体がかなりレベルが高いと思っているので、この馬も今日の内容なら秋華賞で一矢を報いることも十分あり得るんじゃないかと思う。それぐらい強い競馬だったと思います。大きいところを獲ってほしい。
5着ネオヴァンドームは五分のスタートから後方で競馬する形に。道中で外に出して緩んだところでじわっと差を詰めて3角。3角で中目じわっと押し上げていく形だが、外からフミノが押し上げていくと鞍上が急にバタバタして追い始める。4角で少しふらついてはいるが、前との差は詰まらずに中団で直線。序盤で進路が開くとジリジリ伸びては来るが、L1で伸びきれずにだらだらとなだれ込むだけの5着に終わった。馬の力差もあると思うし、ちょっと距離が長いのかなという気もする。鞍上は個人的には3角までは良かったと思うけど、3角からはちょっと強引過ぎたかな。もう少し順々にスピードに乗せてあげないと。4角で焦っているのが画面からも伝わってくる。京都の競馬見てもそういう競馬でトップスピードを引き出してくるタイプなので。今回一応L2最速戦ではあるので、こういった勝負どころまでの手順ってのは重要だと思うな。この辺りは秋山の騎乗が非常に参考になると思う。まあ今回はちょっと条件的にも苦しかった。U字コースの方が良さが出るんだろうな。
11着ヒットザターゲットは五分のスタートから少し抑えるような形で結局中団で競馬。道中も外目、掛かっているような感じで騎手の重心は後ろ。3角で仕掛けて2列目の大外まで押し上げる。4角で少し手応え怪しくなってコーナーワークもあって後方に下がってしまう。直線でどうこうという脚はもう残っていなかった。ん~かなり気持ちに逆らった競馬になってしまったのかな。いくらなんでもここまで大負けするような馬ではないと思うし。ロスの多い競馬ではあったけど4角ではもう一杯だったので、掛かった部分も敗因の一つでしょうかね。レースを見ても序盤から気負っていた感じはあったので、騎乗の問題というよりはそこまでの過程に何かがあったのかなあ。いずれにせよ力は出し切れていないと思います。
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08/24 17:48 回顧アクセス:4304 |