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1:47.9 12.5 - 10.9 - 12.4 - 12.5 - 12.2 - 12.2 - 11.5 - 11.5 - 12.2
前半はそこそこ早いのだが、中盤でペースがどんと落ちてしまいそこから上がらなかった。最初はそれなりに縦長だった馬群が3角手前では一気に凝縮してしまう展開で、外からたまらず仕掛けて一気にペースアップしコーナー最速。ここで脚を使わず、または内内をロスなく立ち回った馬ばかりが上位を占める極めてバイアスの強い競馬になったと思う。まあ、ハッキリ言って上位3頭は展開が嵌った面が強すぎて評価が難しいですね。
1着ケイアイチョウサンはやや出負けから行き脚つかず、無理せず集団から離れた後方につける。ただ2角過ぎで一気に緩んで馬群が凝縮する形。ここでポジションは変わらないが前との実質的な差を詰める。3角手前でが押して追走するぐらい。3角でペースが上がって最内にガッポリスペースが出来、ここを加速して進め、4角で最内をぴたりと立ち回って中団ぐらいにはコーナーワークで押し上げて直線。序盤で最内からトップスピードに乗って、L1のばてできっちり差し切った。もうノリの腕としか言えないですね。これは会心の騎乗。でもまあ多分ノリ的には追走に苦労すると思ったら前が勝手に下げてきて団子、今度は捌くのに苦労するかなと思っていたら前が勝手に急激にペースアップしてくれて内が開いたわ~ってぐらいだと思う。まあこれほど展開嵌れば後は捌くだけだから案外楽だったかもね。この馬は京成杯でも中弛みに乗じて押し上げていく競馬を見せているように、こうやって序盤の基礎スピード不足を解消できる展開になれば競馬がしやすいんだろうね。今回も道中急激に緩んでくれたし、3~4角開幕週なのに外の馬が捲ってペースアップしてくれたおかげで内を立ち回ることができた。馬自体はやっぱり評価できないよ。京成杯でもそうだけど。捲ったけどあそこでばててるしね。人気してくれればいいんだけどこれだけ極端に嵌ったら誰でも嵌ったってわかっちゃうだろうからなあ。重賞で勝ち負けとなるとこういう展開にならないと苦しいと思う。緩まないと押し上げられないからポジションが致命的になるよね。
2着カシノピカチュウはまずまずのスタートからある程度追走していくが、結局中団ぐらいの競馬になる。道中はアドマイヤドバイの直後でしっかり折り合って進めていく。3角のペースアップで最内を押して勢いをつけていく。4角で鞭が入り頑張って置かれずに3列目ぐらいで直線。序盤は少し反応悪かったが馬群を捌くとL1しぶとく伸びて2着になだれ込んだ。まあこれも要所で内内をペースアップできたというのが大きかった。3~4角で前がペースアップしてくれたおかげで上手くスピードに乗せるポイントが出来たし、4角~直線で少し置かれ加減になった分が完璧に嵌ったケイアイチョウサンに負けたかなという所。この馬自身も嵌ってはいたんだけど、ポジション取ってスペースなく進めた分、加速の段階、3~4角でかなり急激にギアチェンジを要求されているからスピードに乗せるのにはちょっと苦労したのかなと。実際直線入りで反応微妙なのはその辺だったと思う。上手くじわっと加速しきってコーナーに突っ込めたケイアイチョウサンとの差はそこかなと。力負けではなく展開のアヤでしょう。ただ嵌ったのは間違いないけど。このレースの勝ち負けでパフォーマンスを評価するというよりも個人的に重要なのは、この馬良いスタート切って、ポジション取りに行って諦めて中団につけたんだけど、2角過ぎの緩みで気性面の不安をほとんど露呈させなかったこと。これの方が2着よりも収穫があったんじゃないかなあ。戦前は恐らく距離不安があったと思うんだけど、これなら息が入れば1800~2000でもある程度目途を立てたとみて良いと思う。器用さがないし、変にポジションを取りに行くよりは序盤ゆったり運ばせて早めにスピードに乗せた方が良いタイプのかもしれない。1400~1600mではこの限りではないけど。ファルコン見ても1400ぐらいなら平均ペースの方が良い基礎スピードタイプだと思う。まあ、1800以上で目途はたったのは間違いない。それでもレースレベルは平凡である程度嵌っての2着というのも間違いないと思う。
3着アドマイヤドバイはやや出負けして押して押してリカバー。何とか頑張ってリカバーして2列目の内ポケットに入り込む。2角過ぎで緩んできたのをみて早い段階で抑え込み前にスペースを置いた状態でしっかりと進めていく。3角では逃げ馬の直後を追走、4角で進路がないので前列を追走する形で2列目で直線。序盤でまごまごし、L1で進路確保するとそこからジリジリとは伸びてきたのだが最後は差し馬2頭に差されての3着。う~ん。まあトータルでは嵌ってますよ。3~4角でロスなく最内通れたのは開幕週の馬場を考えれば当然良かった。また出負けしたけど何とか1角までに内ポケットを確保できたのも良かった。スムーズには立ち回っているんだけど、結局4角で進路確保できなかった分がね。進路確保してからはばてずに伸びているからこの辺はもったいなかったかな。まあでもこういう所がこの馬らしいと言えばらしいんだけど。3~4角内内立ち回れたしポジション的にも丁度良かったから、あまりトップスピード勝負、ギアチェンジ戦は向かない気もするな。勢い付けていきたいタイプだろうし、無理に先行する必要はないかもしれない。そこまでポジショニングセンスが良いわけでもないし。
4着フラムドグロワールは五分のスタートからじわっと出していき2番手を確保する。絶好位を確保して進めていくがペースが上がらず。敢えて少し下げて仕掛け所を待つ感じで3角へ。3角でシャイニーが押し上げたのでこれをスイッチに内から仕掛けて先頭列に並びかける。4角でも先頭列で直線。序盤で仕掛けられるとしぶとく粘りL1で一旦は先頭に立つ。ただ最後は内外から強襲されて僅差の4着に終わった。う~ん強いのは強いよね、この中では。今回はこの馬の武器である基礎スピードが相殺されてしまって、この馬が苦手気味にしているペースの緩急があるギアチェンジ戦になった。これに関しては上手く向こう正面で下げていたので、ここを詰める形でじわっと対応できていたのは大きい。それでもシャイニーにプレッシャーをかけられる形になったので、急激な加速は問われているし、この辺が最後甘くなったことに繋がったかもしれない。まあそれでもシャイニープリンスは捻じ伏せているし、普通に競馬した組では一番強い競馬は出来ている。ただちょっと今回は展開面ではあまり恵まれなかったかな。平均ペースなら良さが出ると思うんだけど。2角で緩んだ時にむしろ抑えずにハナを切って淡々と進めても面白かったと思うな。そうすれば少なくとも差し馬の出番はなかったと思うんだな。結局内のスペースがスローでなさ過ぎて追走に苦労する馬たちに詰めさせるチャンスを与えてしまい、しかもペースアップで加速できる状況まで与えたのがいたかった。個人的にはこの馬がもっと突いてほしかったな。平均ペース向きなのは明らかなんだから。
5着シャイニープリンスは五分のスタートからじわっと前目につけていく形だがこれでも楽に3番手につけてしまうぐらい。2角過ぎの緩みでも少し力んで走っているような感じで進めていく。3角手前でもペースが上がらず内に入り込む余地がなく、仕方がないので外からじわっと仕掛けてペースアップを促す。内2頭がペースを上げてから仕掛けて先頭列から半馬身差ほどの3番手で直線。序盤で外からしぶとく食い下がるもL1で後退。最後は勝負圏外も何とか5着は確保した。ん~まあちょっと中途半端な競馬になったポジションは取ったけど今回はポジションの差があまり出ない中弛みの展開だったし、3~4角でペースアップを促して最速地点のコーナーで外々動かなければならなくなった。その分L1落とした形だな。フラムドでもそうだけど、緩かったなら一気に押し上げてロンスパ戦にした方が良かったかもね。要所で良い脚使える馬だけど、こういう隊列になって馬場状態これではちょっと苦しいね。56kg背負ってよく頑張った方だと思うわ。まあこの路線ならある程度は期待できそうなんだけど、古馬と混じって重賞でとなるとどこまでやれるかな。展開不向きではあったし競馬もしづらかったけど、器用さが武器だからねえ。今日の展開でも格好はつけてくれないとというのが本音かな。まあフラムドとの比較で考えれば悪い競馬はしていないんだけど。この辺からも距離はマイルぐらいの方が良いとは思う。今日の感じ見てるとね。一度1200でも使ってもらいたいけど。
10着インプロヴァイズは好スタートを切ったが下げて中団やや後方ぐらいで競馬。向こう正面では緩んだ影響もあり何度か頭を上げて少し掛かり気味。3角手前までには2列目外に押し上げ、4角でかなり外を回して3列目ぐらいに後退し直線。序盤はある程度頑張っていたがやはりL1で甘くなっての完敗10着。う~ん、まあ難しいところなんだけど、スローペースで折り合いを欠いてしまったのは気がかり。確かに緩んだんだけど、この馬の場合は出して行ったわけじゃないからねえ。ニュートラルな状態でコントロールが利かないとなるとちょっと厄介ではあるかな。これからも不安定な感じになると思う。展開的には最速地点で大外に近いところを回されるのはどう考えても苦しいので、3角であの位置の時点で勝負あったのはあったし、着順ほど差は無いのでさほど悲観する内容ではない。ただ、基本L1甘くなるタイプなので、今後もそういう競馬にならない条件で狙いたいところ。トップスピードは良いものを持っているので。この辺がウォーエンブレム産駒らしいよね。超高速馬場でトップスピード勝負が合うんだろう。今回はこの馬の適性的には苦しかったんだと思うな。夏の高速小倉とか一度使ってみてほしいけど。ウォーエンの仔で超高速馬場なら平均ペースでもやれると思うので。
11着ミエノワンダーは五分のスタートからある程度積極的に出して中団馬群の中に入り込む。道中馬群の中で少し折り合いに苦しむところも見せる。3角手前で外に出す。3~4角は外からじわっと押し上げていくが大外をぶん回す形になり出口で置かれて後方で直線。直線序盤から最後までばてずに頑張ってはいたがなだれ込むのが精一杯の11着に終わった。まあ、やっぱりこのクラスの1800になると序盤のポジションで苦しいよね。積極的に行ったけど結局後方気味だった。あの展開になると3~4角で外から押し上げるしか手がないからああなってしまうのは仕方ない。ラップ推移見ても最速地点へと加速していく流れでワンテンポ早く押し上げているのでそこでは脚色良かった。ただ各馬トップスピードに乗っている4角ぐらいになると大外回すロスが如実に出た。4角で置かれたのが致命傷だったな。まあこれは仕方ない。いずれにせよ距離が短かったのが大きいと思いますね。2000でもできればU字でペースが上がらない方が良いタイプだと思う。トップスピードとそこからのポテンシャルは良いもの持っているし。今回は適性的に苦しかったし展開も最悪に近かった。あまり気にしなくていい敗戦。
15着ガイヤースヴェルトは五分のスタートからじわっと先行していくが枠もあって苦しく諦めて中団での競馬に徹する。道中緩んだのだが、ここで抑えて折り合いをつけた。3角手前ぐらいから手を動かしてじわっと仕掛けていく。3角で加速していく流れで追われるのだがここで置かれる。4角では鞭が入って後方に下がって直線。そこから追われるも全然伸びなく15着の大惨敗に終わった。う~~~ん、まあちょっとここまで惨敗したのは分からない所もあるんだけど、大きかったのは3角からのペースアップに完全に置かれていたこと。ここでギアチェンジが要求されて良さが出なかった。これまでNHK、毎日杯ともに厳しいペースで基礎スピードとポテンシャルを活かす競馬だっただけに、ここでこういった器用さを問われてギアチェンジ面やトップスピードでの不安を露呈させたのかなという見方ができるのが一つ。ただ、ここまで負けたのと、そもそも行きっぷりがあまり良くなかったという所からも、そもそも状態的にピークが過ぎていたという可能性も否定できないという所。毎日杯使ってNHKがメイチ。そこから間が開いてのここなので、その辺も考慮に入れると一概には決められない。ただ緩いペースよりは現状厳しいペース向きなんだろうと思う。今回は外枠でポジションが取れなかったのも痛かった。惨敗は気がかりだけど立て直してU字の1800とかなら見直せると思う。
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