前走で次走危険とした手前、１番人気のサンカルロを力ずくで消し評価に据えたが、見事に人気に応えて快勝。前走は右回りの中山で今回は新馬を勝った左回りの東京、しかも時計のかかる馬場が未知数で、もしかして上手かもしれない。レース前から嫌な予感はあったが、それらが全部的中する形となってしまった。他馬にもこれといって道悪巧者はおらず、この馬のワンサイドゲーム。時計の1.25.0にも驚き。こういう馬場も合っていたということか。　

　雨が降って馬場が大幅に悪化したからといって、人気薄が台頭して馬券が荒れるとは限らない。そんなことは最初から分かってはいたのだが…。サンカルロ、やはり東京だと結果を出せるので、さすがに次走危険には今回取り上げず。ただ、走破タイムは別にしても、今回の勝利だけで能力評価をグッと高くするつもりは一切なし。良馬場でレースをやっていたら、結果は果たしてどうだったのだろうか。

　閑話休題、次走変わってきそうなのはツクバホクトオー。今回は休み明けでプラス20キロ。成長分と考えれば極端に重目だった訳ではないと思う。その点で伸びを欠いた最大の原因は今回の極端な不良馬場だろう。

　新潟２歳Ｓでは不良馬場で２着だが、新潟と東京のコース設定上、単純比較ではあるが馬場がより軽いと思われるのは新潟。さらに今回東京の不良馬場は勝ち馬の走破タイムからしても相当に時計がかかった状況といえ、相当に力を要する馬場だったことは想像に難くない。デビューから一連の成績を見ても、この馬は馬場の良し悪しというよりも、本質的に軽い馬場を持ったコースでの好走が目立っている。

　そういう意味で休み明けに加えタフな不良馬場だった今回は同馬には過酷過ぎる条件だった。次走はまた極端な不良馬場にでも巡り合わない限り、叩き良化の分も見込んで反撃は必至。

02/05 01:36　回顧アクセス：3242