|
土曜の馬場を見ると幾らか微妙ではある。正直自分の読みより一段階は重かったかもという感じ。2歳未勝利は結構良い時計が出ていたから軽くなるかなと思ったんだが意外とそこまで高速化はしなかった感じ。カンナSでひとまず8秒台を出してきたので高速馬場にはシフトしていると思うし土曜は雨も残っていたと思うので日曜で完全に乾けば高速馬場にはなるかなと。ただ超高速馬場にはなりそうにないなという感覚も同時にあって、準OPのマイル戦でそこそこ流れて1:33.2ということを考えても、まあせいぜい7秒台前半までの決着で6秒はちょっと視野に入ってこない馬場想定をすべきかなと思う。後は馬場造園課が天皇賞春みたいに急に弄らなければ、そこまで大きくは変わらないかな。
展開だがハクサンムーンのハナ宣言ほど当てにならないものはなく、まずゲートも甘い馬だし前走五分に出てあれだったのでちょっと出負けするとすぐ外のアクティブがスッとハナを切る可能性も大いにある。もちろん五分に出てアクティブと競ってハイペースという可能性もあるし、この辺はハクサンのゲート次第。内のリッチタペストリーもハナを狙える馬なのでこの辺の出方次第でペースはある程度変わってくるだろうと。馬場は高速馬場にはなると思うが33秒を切るような前半だと恐らく1.5~2秒辺りのハイにはなってくる。そこそこのペースにはなってくる。逆にアクティブがスッとハナを取り切れば、まあ阪神と違って3角が緩やかでかつ下り坂スタートになるし流石にあれより遅くコントロールは無理としても33.5-34.0前後ぐらいまではイメージしておく必要はある。この辺りまで来ると平均ペースに近い。どう転ぶか決めかねるので、基本的にはハイペースに対応できる総合力タイプを狙いたいところかな。
◎ベルカントは人気は人気なんだけど、素直に信じたいかなと。正直直前の直前までストレイトガールと悩んだのは間違いない。ただ、こちらを上位に取った最大の理由はやっぱりそこまで超高速化していない馬場と展開の幅が広いこと、そしてやっぱり前走の北九州記念の評価は高くすべきだというところ。まず個人的にはバーバラを相当高く評価していて、これが出遅れて大外突っ込んできたとはいえ4着。3~4角で内を上手く立ち回った馬が上位ではあったのだが、一応かなりのハイペースを離れた好位で自身は平均的に進めながら10.8 - 11.2 - 11.9 - 11.5とコーナーで前が失速する中、3角では最内4角で外に持ち出しながら直線とロスがゼロではない。そこで一気に直線序盤出し抜く強烈な末脚もさることながらL1まで11.5でまとめてきたというのは相当驚き。ビッグアーサーもほぼ完璧な競馬ができたし適性も良かった。ベルルミエールやビッグアーサー、更にはバーバラをL1でギリギリとかそういう感じでなくあっさり逃げ切ったというのは平坦小倉とはいえなかなか出来ることじゃない。それと、小倉開催は馬場がややこしいのだが、この時はまだAコースで決定的に高速化しきってはいなかったのと、それプラス雨で渋っていたので同日の他のレースを見てもそうだがそんなに速いラップを刻んでない。正直この馬場で1:07.3というのは純粋に高く評価すべきだと思うし、今の中山の馬場ならもうちょっと詰めてきても良いと思う。個人的にはあまり前に行きすぎないで好位ぐらいで進めてほしいと思っているし、武豊も前走の感じなら恐らくそこまで無理はしないと思うが、すぐ外のハクサンやアクティブミノルの出方次第という面もあるし、内の先行勢がそこそこ固まって3~4角外目を回されるリスクもある程度は出てくるのでその辺りのバランスはとりつつ進めてほしいかな。オーバーペースにならなければ戦えると思うし、昨年の北九州記念もバーバラ比較ならそこまで悪くない競馬をしている。昨年のスプリンターズSでもペースバランス自体は33.7-35.1とハイペースだったし、そこで2列目ポケットから出し抜く脚は見せていたが馬場が少し荒れていたので要所の良さで出し抜ききれなかった。個人的には右左はそんなに気にしていないが右回り実績の方がある馬だし、北九州記念同様超高速化しきっていない今の中山の1200なら総合力を評価したいかな。
〇ストレイトガールもかなり悩んだ。かなりいい枠なのは間違いないし、リッチタペストリーや外の逃げ馬2頭の出方次第な面もある、サクラゴスペルやリトルゲルダ辺りまで含めてポジション争いは楽じゃない中で戸崎が好位を取り切れるかどうかが全てかな。陣営は好位をとってほしいとコメントを出しているし、前走では後ろだったという認識は持っているはず。ただ、中山1200はどうしても基礎スピード色が強くなるのもある。この馬はVMの圧巻ぶりが示しているように自身はスローからのTS持続力が非凡な馬。11.2 - 11.4 - 11.2 - 11.6 - 12.2のラップ推移で好位馬群の中からL1で唯一伸びてきたのは11秒前半のところでしっかりと喰らいつき、L2以降の減速ラップで減速していないことが大きい。またシルクロードS勝ちが圧巻だったように基本的にはペースは緩め、速いラップを踏んで持続させる競馬の方がいいのでコーナーの段階で割と早く減速しがちな中山、超高速馬場ならともかく今の馬場だと前掛かりになる可能性も出てくると。そうなってくるとギアチェンジやTS持続力といった後半の要素を武器としているこの馬としてはそこを削がれないかがポイントになる。もちろん馬場は高速状態には入っているし7秒前半の時計勝負に対応できる馬であり、昨年のスプリンターズSでも中団馬群から11.3 - 11.9 - 11.3 - 11.9と緩みからの再加速で置かれずに踏ん張ってL1で食い込んできている。どんな展開にもある程度幅を持って進めていけるのは強みだ。宮記念惨敗だけが不安材料、後は詰まらなければ馬券に絡んでくる馬だし、ペースが上がり切らずに好位列で立ち回れればTS持続力はこの路線ではトップクラス。最序盤のペースとポジションが全てかな。その点では今回は覚醒したベルカントの方が分があると思う。
▲レッドオーヴァル
この馬は超高速馬場だったとしたら穴としては面白いと思いつつも連下までかなあと思っていたんだが、土曜の馬場がそこまで顕著に高速馬場化している感じも見受けられなかったし、午後で回復傾向を顕著に見せたわけでもなかった。回復したとしてもある程度までだろうし、とにかくこの馬はL1で落ち込んだところでばて差す典型的なポテンシャルタイプ。まあ本音を言えばこの条件でバーバラがいたら本命にしたいなという感じの条件ではあるが、この馬も同様にペースがある程度上がって追走に脚を使っても常にエンジンがかかった状態で減速を止めるポテンシャル戦でこそ。札幌で非常に強い競馬をしている印象だが、個人的には昨年の阪急杯の印象が強い。阪神1400で時期的にもタフな馬場、かなり内有利だった状況で10.9 - 11.1 - 11.2 - 11.8 - 12.8とコーナーで速いラップを刻んだまま4角出口以降はかなり減速している消耗戦。これを好位列の中目で追走しながら直線序盤ではジリジリとしか伸びずもL1で抜け出して3着を確保。最内をロスなく立ち回ったサンカルロに2着は譲ったが、1400での消耗戦についていっても最後までばてないポテンシャルと高い基礎スピードはかなり高いレベルにあったと。1200路線で良さが出たのも結局流れる中でポジション悪くロスがあっても最後は落ちるからというのがバテ差しにつながっていた。それが近走は例えば前走なんかは11.3 - 11.8 - 11.4 - 11.4とコーナーで減速して一旦ブレーキしてから加速していく流れでは如何ともというタイプだしそれでもL1で思った以上にキレていたのは好材料。2走前は札幌にしては高速馬場過ぎて10.9 - 11.2 - 11.3 - 11.6とコーナーでも減速を前がとどめている中で大外から押し上げきる脚はないわけだし、L1は伸びてきても前も11.6と落としていないという競馬ではちょっと辛い。33.4-34.1というラップも緩いコーナーも響いている感じ。昨年のスプリンターズSは好位外ぐらいから3~4角の緩みで外から前を向けたのも良かったが、本質的にはやはり時計勝負で単調な流れ、ポテンシャルでのバテ差し一本だと思っている。このメンバー構成だとポテンシャル勝負なら最上位の一頭だと思っているので、ペースが上がり切って2秒以上のハイなら一発。
完全予想はこちら↓ 10/04 12:26
|