外から飛んで来たアーバンウィナーの上がり34.7、これだけ外を回らされてですから34秒前半は確実。
滞在馬勢の有利さと脚質展開、枠順に恵まれた上位組よりはいかに抜けた末脚だったのかは明白です。
前走新潟の速い上がり、その中で伸び切る末脚は評価していいものでした。

勝ち馬サンディエゴシチーはなんとか1800mのペースに折り合えたのは収穫も、内々の有利さには恵まれた。
高速馬場での折り合いには注意が必要で、抑えられないなら逃げの手しかないでしょう。
それはそれでいいと思う、ソラを使わせない調教は必要。

問題はモズの次走をどうするか。
今後1800m以下では狙いにくくそういう選択になるでしょうし、
上がりの速い京都の出走には危険が伴いそう。

外枠ダノンパッションにも巻き返しは十分にあるでしょう。

ところが、これは札幌の洋芝の力のいる馬場でのこと。
スピードに対応できて初めて確信が持て、ここでの成績は「ステラリード、キョウエイアシュラ」を含めて参考までとしなければいけない。
特に京都の開幕馬場は相当速いので嫌っていいでしょうし、暮れの阪神なら対応して来てもいい、これにモズが当てはまりそう。

札幌の1800mはスピードとスタミナが必要で、同斤量の牝馬にとっては毎年キツイの一言。
フットワークが気に入ったネレイスは次走牝馬限定で見直すとして、もう少し見守ろう。～ひとり言～

今開催でＣコースが使用され、1800mは外枠が不利な上スタートラインが3ｍ前に来ていて、さらに3角からペース上がりで脚を使い、その辺もダノンパッション、ポップコーンの着順に影響したのでしょう。
同様に7枠カネスフォルテも重賞で2度揉まれた経験が現級で生きれば、二桁着順からの巻き返しにこっそりと期待。

（余談）これで札幌ともお別れですが、この距離で印象的だったのは大倉山特別のミクロコスモスです。
12.5 - 11.6 - 12.2 - 12.1 - 12.2 - 11.9 - 11.6 - 11.5 - 11.8
この平均ペースを大外枠から外外を回され、1頭だけ別格の33秒台の上がりで差し切るといった、なんとも強い内容でした。
「たまげたレース」と、おくりばんとさんも言っていたね。

2カ月半の長い開催にも冷夏にも芝は耐えてくれました、関係者の皆さんの努力のおかげだと思います、「お疲れさまでした」。

09/08 12:14　回顧アクセス：3589