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土曜を見る限り先週の雨開催の影響が響いているなという感じ。中間の雨もあったにせよ、朝から良馬場で準OPのWASJ2戦目で2000が2:01.6、60.6-61.0と平均で淀みない流れでこれだし、ハロン12を出すのは中距離ではちょっと難しいという馬場。短距離でこのクラスでイメージするならまともに流れれば8秒台には入ってくると思うし、今回の結構豪華なメンバー構成ならもしかしたら8秒前半まではあり得るかもしれないが、という感じ。それでもイメージとしてはハイで1:08.5…33.5-35.0ぐらいは掛かると思う。なので34秒フラットぐらいで入っても恐らくハイペースになると思うし、それでいて先行馬が揃っている形で各馬もハッキリとした戦略を打ちにくい。
その展開予想だが、まず逃げ馬がハッキリと読みにくい難しいレースであると。セカンドテーブルが最内で、これもコメント的には2,3番手、恐らくポケット狙いになる。シュウジはモレイラだし一気にハナを取りに行くイメージも持ちにくい。気性面との相談もあるので探りながら番手外というのを意図的に取って行くのは難しいし、競りかけてセカンドが下げる形で一旦ハナを切る形かなあ。それを外からソルヴェイグ、更にアクティブミノル辺りが絡んでいくことになる。アクティブミノルの康太が本気なら外から逃げの一手でレースをコントロールしてくる可能性もあると思うんだが、ここの出方は読みにくい。ドンキは外枠を引いたことで恐らく入りはコントロールしながらの競馬になると思う。前述のとおり、ペースが落ち着けば9秒台の決着も十分あり得る馬場で、軽い基礎スピードやトップスピードよりも総合的な要素を問われるとみた方が良いと思う。ペースが上がり切らなければ1200でスピード不足の馬でも追走が楽になるし、ペースが読みにくければ単調ではなく要所での動き出しも問われる可能性が高い。かといって速いラップを踏むというのはなかなか難しい馬場なので、最後はL1でのバテ差しも要求される。個人的には総合力を持っていて1200ベストより少し1400寄りのパワータイプ、後は前半無理せず勢いをつけて突きぬけるだけのポテンシャルを見せている馬を上位に狙いたいかな。戦前よりも函館スプリントSとのリンクをちょっと下げる形にする。
◎エポワスはこの馬場で急浮上させた形。まあ逆に言えば馬場が函館並に軽ければそんなに苦労しない予想だったんだけど、ちょっと難解になった。まずエポワスの良いところは要所である程度動けてL1まで踏ん張れる、伸びてくる総合力が高いタイプ。ある程度前も狙える馬だがゲート、二の足ともにトップクラスからはちょっと足りないので一歩遅れてからのポジション取りになりやすい。なので今回内枠にセカンドテーブル、シュウジ、ソルヴェイグがいて同型のオメガヴェンデッタよりは内、ファントムロードが厄介だがこれだけの先行馬がいて内のスペースが早い段階で広がりやすいだろうと。それでいてパワーが問われるので若干の基礎スピード不足は快勝しやすい、そこからじっくりリカバーしながら2、3列目のポケット辺りで我慢ができそうなのが一つ良い。それとこの馬はハイペース適性も見せている。結果的に後のGI馬となった強敵ビッグアーサーとの戦い、淀屋橋Sでは稍重で渋って34.0-35.3とハイペースから10.8 - 11.1 - 11.4 - 11.8 - 12.1の消耗戦の中で2列目中目からしぶとく伸びて抜け出し外から強襲するビッグアーサー相手にかなりしぶとく踏ん張っての2着。道悪に関しては6走前の函館戦で証明できているし、位置取り的にオメガより後ろになった、仕掛けが遅くなって11.6 - 11.9 - 11.9 - 11.6とL1再加速で出し抜かれた形でそれでも差を詰めてきていた。総合力が高いし1400も問題ない馬で、かつ1200でも渋ってハイペースになったとしても強敵相手に互角に戦ってきてとにかく弱点が無い。なので後は枠の並びと展開次第なんだが、それも今回は十分にチャンスがある。2走前の函館スプリントSの場合は洋芝でも超高速馬場だったしコントロールされる形で好位で我慢してL2で反応はしていたが前も加速していたのであの形ではなかなか難しい。時計が掛かることで前も消耗度合いがきつくなる、また時計が掛かることで前も基礎スピードをコントロールして進めざるを得なくなる。この2つの要素はこの馬にとっては思いっきりプラスに働くと思うので、後は昨年詰まった雪辱をここでミルコが晴らしてくれればというところかな。
〇シュウジは悩んだけど函館スプリントS組の中で明確にタフな馬場への対応力とハイペースに対応できる基礎スピード面を見せているというのは評価の材料かな。小倉2歳ステークスがちょっと読みにくかったんだがレッドラウダも土曜で1000万下を勝ち上がって結構ハイレベル戦だったし、33.5-35.4と2秒近い超ハイの中で出負けしてリカバーするという前半かなり無茶な競馬をしながら11.9 - 10.4 - 11.2 - 11.7 - 11.9 - 11.8のラップ推移で後半外に出してから突き抜けてレースラップ的には加速で〆るというのはなかなかのインパクト。ファルコンSで大崩れしたので個人的には基礎スピード的にどうかなあとは思っていたんだが、それでも6秒近い超ハイで田んぼレベルの馬場だとあまり気にしすぎない方が良いのかなと。前走の函館スプリントSでもポケットに入って再加速の競馬でしっかりと反応していてL1で甘くなった感じはあったし、本質的には前受が理想。逃げてほしいが番手外でソルヴェイグより一つ内で進められればというところ。要所の反応は優秀だったし、前受で仕掛けでスッとという競馬ができればおもしろい。ハイペース適性、時計がある程度かかる馬場の適性、枠の並びも含めてこちらを上位に取った。斤量差も若干ではあるが縮まるしね。
▲サドンストーム
この枠が非常に悩まされたんだが、この感じだと先行列雁行状態になりそうで多分なんだかんだ言ってハイペースになると思うし、どこかで息を入れたくなると思う。穴をあけるとしたら後半型で、かつパワー型。タフな馬場で前半ある程度流れても対応できる中でしっかりとバテ差してくる馬、その中で人気的に過小評価を受けているというところまで含めるとこの馬になった。2走前は得意なコースではあったにせよ超高速馬場で33.8-33.4とややスロー気味の平均、10秒台を連発する流れの中で好位の外から勝負に行ってもそこそこやれた。前走は完全な前掛かりになって時計勝負になったというのもあるしこの馬自身の脚も使ってはいるんだがちょっと伸び切れなかった。ベストバウトは恐らく重馬場の一戦となった8走前の中京。33.4-35.7の超ハイの中で11.9 - 10.4 - 11.1 - 11.2 - 12.3 - 12.2と消耗戦を後方からL2でスッと伸びてきてL1ではダンスディレクターと互角の脚色で伸びてきた。この辺からも1200のハイペースが合わない理由は基礎スピード不足で届かないので有って、馬場が渋って質よりもパワーが問われればまた違ってくるだろうと。今の展開で綺麗な一発があるとすればこの馬が一番チャンスがあるんじゃないかなと。 08/28 13:32
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