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土日は天気がまずずれていて、京都なんかは明確に道悪になったし影響もそこそこはあった。ただそれでも結果的に見ても回復傾向にはあってオパールSぐらいの時には恐らく標準ぐらいまでは回復していた感じ。なのでまあひとまずは明日回復傾向は確実(流石に晴れるやろ明日は)、基本は土曜を見ても超高速馬場なので、そこに向けてとなればかなり軽くなるとみておいた方がいいと思う。
展開だが今回は結構妙味があるなという感じ。まずハナを主張するのは恐らくヤマカツライデンで確定的。そしてこれを行かせて番手にタマモベストプレイもほぼ確実でこれが単騎でレースを引っ張っていく形になると思う。それを行かせながら、かつそこまで離れない位置でキタサンがそこそこのペースを作って入っていくだろうと。これが実質的にレースを作る、前の馬が恐らく58~9秒ぐらいで飛ばしていってキタサンでせいぜい60秒ぐらいの通過になるのかなと。 ただ昨年と違って今年はヤマカツライデン・タマモベストプレイの単騎先行勢を無視はできないレベルにあるし、何より主導権を握るのがキタサンブラックになるわけでこれを目標にサウンズオブアースやラブリーデイといったところは外からある程度動く必要が出てくると。キタサンも春天ぐらいのタイミングでは動いていく必要があるし、何なら前の馬を意識してもうちょっと段階的に仕掛けていく可能性もある。いずれにせよ超高速までは回復しないかなとは思っているが、高速状態ではあると思うので3~4角最速ならコーナーでのロスはかなり響くだろうと思う。基本的には前々でポジションを取れる馬、3~4角で前に目標を置いて我慢できるタイプを中心に狙いたい。
◎ラストインパクトは去年のような感じの競馬だと厳しいと思うし、一昨年程嵌らないとは思うんだがポジション取りを意識した時にまずある程度前を取れる馬というのは理想的になる。今回はキタサンブラックがポイントになるのは明白で、その後ろを狙える馬という点で一つ強み。この辺りはデウスとの勝負になるけど。この馬のベスト距離は恐らく2400ぐらいで、有馬で結果が出ないのはスローの後半特化になりやすいというのが大きいと思う。昨年のジャパンカップでは59.3-60.5とハイペースをカレンが単騎で刻んだが、離れた番手でも実質的には60-60ぐらいの平均にはまず入っていただろうと。その中で中団で脚を残しながら直線でムーアロードを突き抜けた形なんだけど、3~4角では12.6 - 12.7 - 12.5 - 11.8 - 11.5 - 12.0とカレンが動かなかった形でフラットに取り付いていく外、4角でシップが一気にきたのでそこでラブリーらが先に仕掛ける競馬になっていく中でちょっと置かれたし直線入りでも完璧に最内にというわけではなくワンテンポ置かれている。それでもしぶとく伸びてきた辺りからも総合力が高いうえでしぶとくしっかりと脚を引き出した。個人的にはこの馬は後半特化にならない方がいいと思っていて、一昨年の京都大賞典でもある程度前目で勝負に行ってタマモベストプレイを競り落としているし、この馬も本質的にはTS持続に限界があるタイプ。金鯱賞でも平均寄りの中で後半段階的に加速、トップスピードが問われない競馬でラブリーデイを問題とせず、サトノノブレスをきっちりとらえての完勝だし、トップスピードを使える脚は限定的だがポテンシャルは高いというタイプ。なのでその点を考えても2400mである程度前への意識が高くなる、最低限ペースも上がってきそうというのはこの馬にとってはベストといって良いし、キタサンブラックも究極的にはTS持続がちょっと甘い馬で、これの直後に取って3~4角我慢しながらとなれば平均~ややスローのバランスならこの馬が総合的に見て一番かなと思う。勿論ドスローになればサウンズやラブリーデイ、キタサンといった有馬上位相手に戦うには苦戦すると思うが、今回のメンバー構成でドスローというのはちょっと考えにくいし、極端なトップスピード戦にはならないだろうとみて。ドバイでもスローの後半特化、TS持続戦でL1は悪くなかったからパフォーマンスはそんなに落としていないはず。中山記念は超ロンスパも淀みある中で前で受ける形で苦しかったし、前走宝塚は道悪のタフな馬場での59.1-61.3と2秒のハイで上がり切るとしんどい。全体のバランスが上手く取れそうな京都芝2400なら積極的に狙いたい一頭。
〇キタサンブラックはちょっと悩んだんだけどね、でもやっぱりこの馬を対抗にした。理由はまず極端な超高速までは行かないんじゃないかなというのが一つ。菊花賞でも散水があって少し緩くなった中で2段階加速という競馬。捲りがあって13.7 - 11.8 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 11.6 - 12.2 - 11.6と向こう正面からの競馬になったが内内でがまん、直線入りで減速する前を捌くのに少し手こずってリアルスティール相手にそれでもギアチェンジの性能、加速で先に出し抜いてL1で喰らいつかれるが瞬間的な加速力で勝ち切った。この馬の良いところは有馬もそうだが段階的に加速していって一気に脚を使わずに長くスパートできるのが一つ魅力で、そのうえでもう一段上のギアに入れられる。ただ、その最上級のギアに入ってしまうとそれを持続させるのがちょっと難しくなる。TS持続が甘い。ただ天皇賞春も根性として片づけてもいいかもしれんが、TS持続が甘くなった段階で減速していく過程でギアを落としてまた踏ん張るみたいな面白い競馬をしていた。この馬の良いところは多分そういった4速の使い方にあるんじゃないかなと。なので一瞬の切れを使うまでに段階的にペースを引き上げて後続に脚を使わせることができる。大阪杯は究極的なトップスピード戦になったのでアンビシャス相手にTS持続で見劣った。宝塚記念では苦しいかなと思った59.1-61.3の2秒とかなりのハイの中で逃げ粘るしぶとさ。基礎スピード特化の競馬であそこまでやれたのは大きい。高速馬場で前に引っ張る馬がいるとはいえこの馬自身ドスローには持ち込みたくないタイプだし、スローに持ち込んだならロンスパ的に引き上げつつコーナーで後続に脚を使わせたい。その辺りからも京都2400ならどういう形でも大きく崩れる要素はないかなと。
▲ファタモルガーナはこれは穴党としての勝負。この馬はそもそもトップスピード戦でやれない馬ではない。そのうえでステイヤー的な競馬、ポテンシャル戦でも強い。ただ本質的なポテンシャル、TS持続ではフェイムゲームには見劣るのでその辺りとの比較になる。ただ今回はキタサンブラックが前目にいれば動かなければいけない立場のサウンズやラブリーデイは当然だが外からペースを引き上げて行く形になる。特にミルコは3角手前辺りからどうしてもキタサンを目標に動いていく形になっていくと思うので、3~4角でペースが上がっていく可能性は高い。し、全体のペースがある程度上がりそうなので極端なトップスピードが問われることもないだろうと。この馬は個人的には長距離路線としては結構なレベルにあると思っていて、まあ昨年出てきたシュヴァルグランやアルバート、トゥインクルといったところに苦戦は強いられたがそれでも天皇賞春なんかは12.7 - 12.5 - 11.6 - 11.4 - 11.7 - 11.9とコーナーでの4F戦でL3最速、ここで外々回しながらで後方に置かれ気味で直線ということになる。それでも最後まで足を維持してなだれ込んでいてポテンシャルはやはり非凡。これを上手く前が早めにプレッシャーを受ける形になればこの馬にチャンスが出てくる可能性は十分にあるかなと。休み明けでも結構走ってくる馬だし、内容的に見ても後半要素では引けを取っていない。新潟記念でもトップスピード持続戦で3着に来ているように距離そのものはそんなに心配ない。 10/10 13:25
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