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最初は荒れないかな~と思っていたんだけど、枠順と土曜の馬場みてあれ、意外と荒れるかもしれんぞと思ったのがこの中山記念。まず馬場だが土曜の段階では時計は微妙なラインだが、個人的には意外と軽いかもと。水仙賞はドスローなので速いラップを踏んでもというのはあるが、10RのアクアマリンSでペースが33.5と速かったのにファインニードルが勝ったのが違和感があって、調べてみると11.9 - 10.4 - 11.2 - 11.9 - 11.6 - 11.5と中弛みが生じていて好位外で取り付けたファインが前半そこまで無理をせずに済んだのが大きいという感じ。それでいてL1が11.5で1:08.5は思ったより2段速いなという感覚。中弛みの影響が大きいのでこれが無ければ7秒台もあったと思う。なので中山は思ったより軽いと思うし、土曜はこれでダートは渋っていたからね。日曜はもう少し軽くなる可能性もある。なので馬場はやや高速ぐらいという見立てで入っていきたい。
そのうえで展開だが最序盤は割とはっきりしそう。ハナを切るのはまずマイネルミラノだろう。ネオリアリズムはスタートがそんなに上手いわけではないしミルコなのでこの枠だとハナを切るのは難しいので一旦下げてはいる。ミラノは今回そこそこ飛ばしそう(ここが肝)なので最序盤で内のスペースは結構広がるが、内にいるのがヴィブロス、リアルスティールとそんなに前に行ける馬じゃない。まあヴィブロスは坂スタートが中京で上手かったし内田なので意外と取ってくるかもしれんが、サクラアンプルールやヒラボク辺りまで内に入ってくる、リアルスティールは前走の先行策での伸びあぐねからも最序盤の意識はそんなに高くないだろうからこれらより後ろになる可能性は高い。そして外からはロゴタイプが番手を取りに行けるだけの並びとミラノの積極策。ヌーヴォレコルトも含めて坂スタートの上手いこの2頭が内に切り込んでいって内のスペースを取ってくると考えると前目は結構コントロールしやすい状況下にあると思う。しかも昨年と違うのはドゥラメンテ×ミルコがいないということ。向こう正面でのスイッチャーが後ろにいない(戸崎とルメール…)ので、前が支配しきれる条件が整ったといえそう。ここまで来ると決め打って穴を狙いたい。馬場はこの面子ならまず46秒前後の時計は出るとみていいと思うが、騎手の意識は今の段階でどこまで把握できているかは微妙。46想定で平均を取れば47.2-11.5-47.3ということになる。もちろん中盤を緩める形の平均もあるが、単純に言えば前半47で大体平均~ややハイ。となればまあハイペースに振り切る可能性は低いだろうと思う。想定の極限として46.5でややハイ…ベースは平均ペース想定で良いと思うし、47~47.5で入るとみて全体の競馬になるとみる。ミラノは大知なので流石にもう3角で一気にどんとということはないと信じたいけど、それでも3~4角で分散する意識で入ってくると思うので、ペースが速い、仕掛けも速いという展開を意識しておきたい。
◎ロゴタイプ
想定の段階より1段上げた。まず昨年の中山記念は拙い騎乗になってしまっていて、ペースバランスは48.1-46.5とかなりのスローではあるものの11.9 - 11.6 - 11.3 - 11.6 - 12.0 - 11.1 - 11.8と異常に1段階目の仕掛けが早く2角の下りから11.3を踏んでという中でこの流れについていってしまった、それでも3~4角で11.6-12.0とかなり減速してここでドゥラメンテに取り付かれたことと、ドゥラメンテの仕掛けがあったことで後続が仕掛けてしまっている状況。こうなると辛い。ただ今回は昨年のドゥラメンテに当たる人馬が該当しないのは一つ大きいのと、マイネルミラノが逃げというのはほぼ確定的というのは田辺とロゴタイプとしては非常に競馬がしやすいだろうと。昨年は自身が逃げても良かったが逃げ馬が読めなかった中で内枠で控えてからの競馬になったし、今回は外枠である程度決め打って先行していける。内の並びを見ても意外と番手外を狙うのは難しくないだろう。そのなかでしかもマイネルミラノが適度に引っ張ってくれるのでそれを離れ過ぎずに追走しながら、3角でもミラノが動いてペースが上がっていくという中でも3~4角でロスなく番手で進められる立場。意外とミラノは徐々にではなく急激に減速するタイプで直線までは脚を使ってくれるのでコースロスを最短で通せそう、しかも後続はルメール戸崎と仕掛けが遅れがち。コーナーで速いラップを踏んでいくミラノの後ろで一番良い展開に持ち込めるのはこのロゴタイプだろうと。7番人気だが少なくとも昨年の秋天、香港マイルはまずまず高いパフォーマンスだったし、結局使える脚がトップスピード戦では限定的というだけで前受出来れば違う。またダービー卿で強い競馬ができているようにL3最速でも中山ならコーナリングを活かせる。府中よりもコーナーで分散して入っていける中山の方が相性は本来良い。昨年みたいに向こう正面から訳の分からない流れに巻き込まれた挙句淀みに乗じてミルコに早仕掛けされたら辛いが、今回は良い条件だと思う。追い切りが良ければもうちょっと面白かった、マイネルミラノも同様でその辺りがポイントだけど、ここで狙わなというぐらい一発狙っていい状況だと思う。
〇アンビシャス
意外とヴィブロスと悩んだんだけど、ヴィブロスの追い切りでの変わりっぷりは気になるが、流れて良いタイプと思っているこの馬を対抗では狙いたい。ただ昨年の中山記念の場合は前述している通りで まず先行勢がラストインパクトも含めて11.9 - 11.6 - 11.3 - 11.6 - 12.0 - 11.1 - 11.8とバカみたいなラップに巻き込まれて向こう正面では糞速いのに3~4角中間では12.0と高速馬場を考えると非常に緩んでいると。ここでドゥラメンテとミルコが動いていったので離れた好位列以降は流れていたという前提がある。この馬自身が鬼脚と言っていい後半1000を推定56秒半ばという中間的な脚の連続からのL1強襲というのを引き出せたのはミルコの動きがあったというのが前提にある。今回はそれを自らしていく立場になるのでルメールがしっかりと動けるかどうかが一つ鍵。ただ、この後半の破壊力は異次元だし、実際昨年も自身走破で大体入りが49.5でそれを引き出して1:45.9だから、普通に考えれば多少ロスがあっても後半だけで面倒を見れるレベルの競馬をしている。仮にスロー~平均で時計勝負を後方からとなってもルメールが仕掛けを間違えなければ圏内の信頼度は高いというところ。ただ頭までとなると、前述した仕掛けていく馬が少ないので自分で動く必要があること、またミラノが3角から動くとコーナーで速いラップを踏みかねない。その辺が少し引っ掛かったかな。ただペース自体は正直全体で流れてしまった方が良いと思っているし、1800~2000では現役最強の可能性がある馬。これ以上評価は落とせないというのが正直なところかな。府中の上がり勝負がベストではなく、小回りで分散する競馬で長く脚を使えるタイプ。ルメールがきっちり仕事をしてくれれば。
▲マイネルミラノ
追い切りがもうちょっと目に見えて良ければ…というところかな。ただこの馬もシメシメの馬場状態、展開枠の並び。まず前述しているが仕掛けてくるような後ろの馬が少ない。リアルスティール戸崎が動くことはまずないだろうし、ルメールが向こう正面でどこまで勝負してくるかだけどリアル戸崎がじっとしていればなかなか意識的にアシスト的な戦術は取りにくい。そのうえで前目のライバルネオリアリズムはミルコで最内枠、元々一歩目が遅い馬なので坂スタートの適性が高いミラノならまずネオよりは前だろうと。そのうえですぐ近くに先行馬が不在、外のロゴタイプが来るにしても1角までの距離は短いのでハナを奪われる心配は少ないし、強引に来るなら行かせて番手でも良い馬と何でもできる。そのうえで、この馬は突き詰めれば使える脚をいかに分散できるかで、例えばエプソムCなんかでも完璧な展開と言って良いドスローで単騎、それでも12.0 - 11.8 - 11.0 - 11.4 - 11.5とL3最速11.0で究極的なトップスピードを要求させるラップで出し抜いた。この馬は瞬間的なキレ自体は持っているけど、これを早めに使ってしまうと減速がすぐに来る。無酸素運動の持続力が極めて低いので、ルージュバックに32秒台の脚を使われてTS持続負け。一方で函館記念では60-59とスローに持ち込んで馬なりでコントロールしながら加速、12.4 - 12.3 - 11.6 - 11.9 - 11.7 - 11.9 - 11.9とコーナーで終始分散する形でトップギアに入れないと最後まで寄せ付けずネオリアリズムらは問題ともしなかった。大知だと3角で一気に仕掛ける悪癖があるのでコツをつかんだ丹内ならとも思うんだが、幸い馬場が思ったよりは軽いというのは大きい。出来る限り一気にではなくじわっと3~4角でペースを引き上げて11秒半ばを刻み続けるイメージで入ってほしいかな。一気に上げ切ると一気に失速するから。最後の一足を使い切らない程度に分散してコーナーで脚を使わせて直線序盤で引き出して2段階加速に持ち込めれば実力的には勝負になる。 02/26 13:59
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