| 馬連 9-17番
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★ワンポイントデータ
チューリップ賞の2番人気以内馬の動向を見ると、桜花賞の結果が見えてくる。
まずは、昨年までの上位勢力の力が通用するかを、以下のデータにて分析する。
○1992年以降の過去28年、阪神JFを2番人気以内で連対し、チューリップ賞も2番人気以内だった馬の桜花賞成績は(5.4.1.1.0.0)。
2019年ダノンファンタジー
2018年ラッキーライラック
2017年リスグラシュー、ソウルスターリング
2015年レッツゴードンキ
2014年ハープスター
2011年レーヴディソール(桜花賞不出走)
2010年アパパネ
2009年ブエナビスタ
2001年テイエムオーシャン
1997年メジロドーベル
1992年ニシノフラワー
また、少々変化球であるが、年明け以降のOP以上実績は重要であり、阪神JF3番人気以下1着馬の中から、以下のデータに該当する馬は同様に中心視する。
○1992年以降の過去28年、阪神JFを3番人気以下で優勝した馬で年明けにチューリップ賞を除くOP以上を勝利していて、チューリップ賞2番人気以内だった馬の桜花賞成績(0.1.0.0.0.0)。
2007年ウオッカ
牝馬の運動能力の成長は牡馬よりも早熟傾向にあり、阪神JFで人気に推されて結果を出せる素質があり、チューリップ賞でも人気が落ちない馬は、素質・能力の違いでそのままクラシック戦線でも主役を張れるということだろう。
ただし、阪神JFで人気薄で好走した馬は、(特に直行だと)チューリップ賞でも人気に推されるが、チューリップ賞でも凡走率が高く、それがトライアルらしい惜敗であっても本番も来ないことが多い。阪神JFのレベルが低かった可能性も高くなるし、阪神JFで上位人気になる素質が基本重要ということだ(ブエナビスタは未勝利勝ちから1番人気になっている)。
上記に該当する馬は桜花賞で勝ち負けになっているので、人気でも嫌わないほうが吉だろう。
今年は該当なし。
阪神JFで人気薄が勝った年などでは、年明けに頭角を現してくる馬が桜花賞で好走することが多い。
○1992年以降の過去28年、阪神JF不出走かつ年明けにチューリップ賞を除く1400m~1800mのOP以上の勝利又は1600mのOP以上の連対があり、チューリップ賞2番人気以内だった馬(チューリップ賞を除き4着以下が2回以上ある馬を除く)の桜花賞成績は(4.5.1.0.0.0)。
2016年ジュエラー(シンザン記念2着)
2016年シンハライト(紅梅S勝ち)
2015年クルミナル(エルフィンS勝ち)
2013年レッドオーヴァル(紅梅S勝ち)
2012年ジェンティルドンナ(シンザン記念勝ち)
2010年オウケンサクラ(フラワーC勝ち)
2007年ダイワスカーレット(シンザン記念2着)
1998年ファレノプシス(エルフィンS勝ち)
1995年ダンスパートナー(エルフィンS2着)
1995年プライムステージ(クイーンC2着)
上記データに係る実績なくチューリップ賞2番人気以内で本番3着以内に好走できたのは、チューリップ賞で馬券に絡んでいた下記の3頭のみとなっている。
2018年リリーノーブル(阪神JF3番人気2着、チューリップ賞3着)3着
2006年アドマイヤキッス(未勝利勝ち、チューリップ賞勝ち)2着
1994年オグリローマン(地方出身馬。エルフィンS1番人気9着、チューリップ賞2着)1着
今年のチューリップ賞の1~2番人気馬であるレシステンシアとクラヴァシュドールは、上記データに該当していないので軽視方向で考えるべきか。
ただし、いずれも阪神JF及びチューリップ賞で馬券圏に入っており、リリーノーブルの好走例に近く、また、レシステンシアは阪神JFを0.8秒差で楽勝しておりデータ的に救える可能性がある。
なお、ここまでのチューリップ賞2番人気以内馬の本番好走データに該当する馬がいない年は、過去28年中12年と半数近いが、阪神競馬場の改修後の2007年以降は阪神JFの実績の関連性が高なったことから、中心馬を選定できない年はほとんどなくなっている。(2008、2011年は不在で、2008年は大波乱となっている)
さて、馬券好走圏の馬の選択については以下のデータを使用する。
○2007年以降、過去13年の3着以内馬(チューリップ賞2番人気以内の好走データ該当馬除く)24頭中、21頭が下記に該当している。
・阪神JF又は朝日杯FSを使っている場合は、当該レースを0.6秒差以内かつ7着以内
・阪神JF又は朝日杯FSを使っていない場合は、年明け以降、1600m~1800mのOP以上の勝利・1600mの重賞連対・チューリップ賞3着のいずれかの実績があり、かつ以下①と②に該当
①新馬戦と重賞レースを除く、0.2秒差以上の敗戦率が30%以上ではない
②(a)上記レースで上がり3位以内、(b)上記レースで2角以降4番手以内から上がり4位以内、(c)上記レース及び新馬戦を除き上がり1位率が100%、のいずれかに該当
2019年グランアレグリア(朝日杯0.4秒差3着)、シゲルピンクダイヤ(チューリップ賞(a))、クロノジェネシス(阪神JF0.1差2着)
2018年アーモンドアイ(シンザン記念(a))、リリーノーブル(阪神JF0.1秒差2着)
2017年レーヌミノル(阪神JF0.5差3着)
2016年アットザシーサイド(阪神JF0.6差5着)
2015年コンテッサトゥーレ
2014年レッドリヴェール(阪神JF勝ち)、ヌーヴォレコルト(チューリップ賞(a))
2013年アユサン(阪神JF0.6差7着)、プリンセスジャック(阪神JF0.5差6着)
2012年ヴィルシーナ(クイーンC(a))、アイムユアーズ(阪神JF0.4差2着)
2011年マルセリーナ(エルフィンS(a))、ホエールキャプチャ(阪神JF0.1差2着)、トレンドハンター(フラワーC(a))
2010年エーシンリターンズ(エルフィンS(b))
2009年レッドディザイア(エルフィンS(a))、ジェルミナル
2008年レジネッタ(阪神JF0.5差6着)、エフティマイア、ソーマジック(アネモネS(c))
2007年カタマチボタン(クイーンC(b))
今年の該当馬は、下記の5頭。
レシステンシア(阪神JF勝ち)
サンクテュエール(シンザン記念(a))
デアリングタクト(エルフィンS(a))
ミヤマザクラ(クイーンC(b))
マジックキャッスル(クイーンC(a))
このデータのポイントとしては、阪神JFを使っていて、それなりの好走を見せていないと桜花賞では馬券に絡めないということ。
2007年以降の巻き返し例は、上記の例外となっているジェルミナルとエフティマイアの2頭だけ。
とすると、そこそこ人気が予想されるマルターズディオサ、クラヴァシュドール、リアアメリアは厳しい可能性がある。
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★展開展望
3年前まで、バイアスの把握をTBI理論によって算出してきたが連動性が少なく、分析の結果、展開の影響が大きいことがわかった。つまり、展開が速くなれば外差しが来て、展開が遅くなれば前残りやイン差しが来ているということで、一昨年から展開指数を採用することとしている。
(展開指数分析表)
→http://baryutensei.com/report/2004bt-oukasyou.tenkai.pdf
今年の展開指数算出表を作成したところ、展開指数は24となった。逃げをBPR(ベストパフォーマンスレース)とする馬は2頭。うち1頭が1番人気想定のレシステンシアであり、ミドルペース以上にはなると想定する。
また、天候も雨が予報されており、展開指数は更に増える可能性が高いので、内枠・先行馬よりも外枠・差し馬のほうが安定しやすいと考えられる。
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★データアート
【2020年】
印 枠 馬名 着順(展・血・人・馬)得点 調整指数 上がり実績
1 ナイントゥファイブ (△・ ・ ・×)-3
2 チェーンオブラブ (△・ ・△・○)0 フェ
3 スマイルカナ (△・ ・△・×)-4
△ 4 サンクテュエール (△・ ・+・○)2 シン
5 マルターズディオサ (△・ ・△・ )-2
6 ウーマンズハート (△・ ・ ・ )-1
7 ヒルノマリブ ( ・×・ ・×)-4
8 リアアメリア ( ・ ・ ・×)-2
注 9 デアリングタクト ( ・ ・ ・ )0 エル
10 フィオリキアリ ( ・ ・+・×)-1
注 11 クラヴァシュドール ( ・ ・+・ )1
12 インターミッション ( ・ ・△・ )-1
△ 13 マジックキャッスル ( ・ ・ ・○)2 クイ、ファ
△ 14 ミヤマザクラ ( ・ ・ ・○)2
15 ヤマカツマーメイド ( ・ ・+・×)-1
16 ケープコッド ( ・ ・ ・×)-2
△ 17 レシステンシア ( ・ ・ ・○)2 JF
18 エーポス ( ・ ・ ・ )0 フィ
(※印はデータアートの観点のみによるもの)
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★予想文
桜花賞は展開の影響を大きく受けることが多いレースで、実力がない馬でも展開利で馬券に絡むことが可能である(オークスと比べて、その後に活躍していない馬が多い)。今年はミドルペースを想定するので、バイアスは実質フラットと考える。
本命はレシステンシアとする。上がり最速でG1を勝った馬はその後のG1でも活躍するというデータは以前に示したとおり。実力は阪神JFで証明しているので、前走の負けはむしろ過剰人気にならない分良かったのではないか。外枠を引き、逃げ宣言をしているこのレースもう1頭の逃げ馬であるスマイルカナが内枠に入ったため、この馬に向く展開が得られるかやや不透明なところがあるが、チューリップ賞よりはパフォーマンスが上がると期待できる。
対抗はデアリングタクト。新馬戦では直線で前を捌くのに手間取ったものの、抜け出す脚が群を抜いていたこと、エルフィンSは差し馬場だったとはいえ、ここでも他馬を圧倒する末脚を見せた。エルフィンSの勝ち時計は古馬を含めて1~2月の京都の最速であり、ここで1秒以上負かした相手にはチューリップ賞で0.3秒差5着のスマートリアン、フィリーズレビューを勝つエーポス、デイジー賞を勝つウインマイティーなどがいた。走法評価でもギア{g}を記したが、他にこれはという走法の馬がいないこともあり、この馬を2番手に推してみたいと思う。OP実績のみ、馬主がノルマンディー等、ハードルはあるとも思うが撥ね退けることに期待したい。
人気2頭を本命・対抗としたので相手は少しひねって、3、4番手には、クイーンC組のミヤマザクラとマジックキャッスルの2頭を挙げることとする。ミヤマザクラは2000mを経験してきた馬であり、少し違う気もするが、ディープインパクト産駒、外枠、前走マイル重賞勝利、タフ系かつ重馬場を問題としない血統などを評価した。マジックキャッスルは桜花賞好走の鍵でもある速い上がりを出せそうな馬として上位評価した。昨年のファンタジーSでは1番人気に推された素質馬であり、重賞の前2走で上がり1位を記録している。ディープインパクト産駒であること、マルターズディオサとはサフラン賞で接戦していたことから期待値比較でも妙味があると考える。
あとはルメール騎手がデビューから継続騎乗してきたサンクテュエール。
チューリップ賞連対のマルターズディオサとクラヴァシュドールは、阪神JFの2,3着馬でもあり、当然に上位人気の一角となるが、チューリップ賞は勝ち馬から0.5秒差以内に8頭がひしめく混戦であり、上がり1位で0.3秒差の4着に好走したイズジョーノキセキは赤松賞、サフラン賞で5着に敗れていた馬であり、このレース自体のレベルに疑問が残る。チューリップ賞の内容はレシステンシアを除く他馬との力関係的に物足りず、阪神JFでもレシステンシアには完敗していたので評価を下げてみる。マルターズディオサはチューリップ賞で上がり5位にも入れていなかったこと、データアートの評価、騎手の差から消すこととした。
なお、クラヴァシュドールはデムーロ騎手、リアアメリアは差し追い込み脚質ということでおさえる。
<最終的な印>
◎17 レシステンシア
○9 デアリングタクト
▲14 ミヤマザクラ
△13 マジックキャッスル
注4 サンクテュエール
注11 クラヴァシュドール
注8 リアアメリア
長文をご覧いただきありがとうございました。
若駒戦G1は参戦したいので、来週もお邪魔できればと思います。 04/12 01:04
スカイポット
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