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京都開催での傾向ははっきりしており、とにかくフランス色の強い血統が強い。3頭に注目。
2023年
1着 ブレイディヴェーグ 母系フランス色
2着 ルージュエヴァイユ 母母ドイツ色、凱旋門賞馬
3着 ハーパー 父フランス色
2019年
1着 ラッキーライラック 父フランス色
2着 クロコスミア 父フランス色
2018年
1着 リスグラシュー 父、母共にフランス色
2着 クロコスミア 父フランス色
2017年
2着 クロコスミア 父フランス色
3着 ミッキークイーン 母フランス色
2016年
1着 クイーンズリング 母フランス色
3着 ミッキークイーン 母フランス色
勝率.800 連対率.800 複勝率.733
◎コスタボニータ
(血統)
父イスラボニータ
母父ケンドール
(オプション)
「1800→2200㍍」距離延長、生涯初G1。
母はゼダーン系のフランス産で血統背景は申し分ない。全体的にはナスルーラの血がかなり強調されている。ゼダーンはトニービンの祖であり、それ則ちハーツクライの母父として影響を与えている。ファイントップと並び日本に存在するフランス色のメインとなる血脈である。
血統だけでなく、ここ数戦の内容が非常に高いのもイチオシの理由となっている。福島牝馬Sでは、最後の直線半ばまで進路が塞がれながら、外に出し、ゴール前できっちり差し切る競馬。小倉記念は、前半57.6→後半58.9、という前傾ラップで2番手追走。先行馬が全滅する中、最後まで抵抗をし続けた内容は圧巻だった。
出馬履歴は○✕○✕リズムがはっきりしている。この馬は、闘争心が非常に高いタイプで、自分の能力を最大限まで出し切ろうとする。その為、激走する時は非常に強いパフォーマンスを見せるが、能力を全開で出し切っては大きなダメージを残して次走凡走し、これを繰り返す。だからこそ、福島牝馬Sや小倉記念のように、不利を克服しながらの強い競馬を見せるし、そのダメージが大きさから、前走のような反動が出るのである。前走反動を出したという事は、今回はストレス疲労が抜けてすっきりした状態だとも言える訳で、今回は再び能力全開の競馬に期待している。
ゼダーン系主体の、ナスルーラ強調血統で、○✕○✕リズムを持つ馬と言えば、思い出すのは2009年、11番人気で波乱の立役者となったクイーンスプマンテだろう。
当時は、ブエナビスタが圧倒的1番人気。2番人気も、キレのある末脚がウリだったブロードストリートで、全馬の意識が後ろにばかり傾いていた。レガレイラも追い込み馬ゆえ、状況的には、2009年と似ているようにも思える。レガレイラの末脚を気に掛けるあまり、前への意識が疎かになるようなら、面白い結果も期待できる。
○レガレイラ
(血統)
父スワーヴリチャード
母父ハービンジャー
(オプション)
「2400→2000→2200㍍」バウンド距離延長。「追い込み→先行」位置取りショック。
父父ハーツクライは、同レースとの相性の良い種牡馬。昨年な2、3着がハーツクライ系。
皐月賞、ダービーは体力的不利を抱えながら、良く頑張っている。常に最速上がりを繰り出しながら、追って届かずなのは、体力的に足りないから位置取りを上げられないという事。
春の時点で、この事は予言していたし、牝馬路線に戻すべきだとも言ってきた。
今回は、相手が全て牝馬。これまで抱えて来た体力的不利が無くなるタイミング。
大半の馬が非根幹距離への距離延長で挑み、より体力的要素が強く問われるようになる。つまりが、大半の馬が体力的不利をかかえるようになる。
しかし、同馬はこれまでの競馬でそういった競馬に対し耐性を身に付けている。それどころか、今回は牡馬とは明らかに体力的に劣る牝馬を相手にする。
春に比べれば、ぐっと体力的に楽になる。まあ、ルメールの事だから、それに乗じて位置取りを上げて競馬をしてくる事も十分にあり得る。それをやられては敵わないので、今回はしっかり馬券を押さえておきたい。
▲ピースオブライフ
(血統)
父キタサンブラック
母父シンボリクリスエス
(オプション)
多頭数内枠、「3勝→G1」格上げ、「ダート→芝」、「1800→2200㍍」距離延長、生涯初G1。
ダート中心の経歴も、おそらく後天的な理由でスピード不足に陥り、ダート馬にされてしまったという類のものだと考える。
この馬のフォームは、脚捌きが柔らかく、どうしてもダート馬とは思えない。実際に、この馬は芝で初勝利を挙げている。
基本的には、スピードが不足の芝のステイヤーで、スピード不足ゆえにダートを使われてしまったという事だろう。
スピード不足の理由として、非社台•ノーザン系牧場の生産だというところが大きい。主要牧場の設備を使ったトレーニング利用して育成されていない為に、どうしてもスピード面に難が出てしまうのだろう。
しかしながら、ノーザンテースト→リアルシャダイ→サンデーサイレンス→シンボリクリスエス→キタサンブラックと、代々社台・ノーザン系の主要種牡馬と配合され、血統的には芝中長距離の主要レースでも通用しそうな血統背景を持つ。
芝の中長距離路線で、化ける可能性を持つ。
今回は「1800→2200㍍」距離延長に加え、非根幹距離とスピード不足をカバーする環境下。さらに馬場状態や展開などでスピード不足をカバーする要素が増えるようなら更に面白い。
この馬も、来週推す予定のニホンピロキーフ同様「異色のキタサンブラック産駒」である。
この馬も、非常に高い集中力を誇り、狭い馬群を割って突き抜ける勝ち方をしてくる。厳しい攻防が期待出来る多頭数G1で、この馬の精神力が発揮される事も十分にあり得ると考える。
例えこのレースの結果がどうであれ、ダート路線では相当に強い馬なはず。今後も重賞戦線で注目していきたい。
△スタニングローズ
2022年エリザベス女王杯は秋華賞の反動、中山記念は牡馬との体力の違い、ヴィクトリアマイルはマイルのスピードには付いて行けなかった。その後脚部不安で長期休養に入る。その後G1で、勝馬とは0.5と0.8、G3で0.2秒差と気の抜けた走りながら、基礎能力の高さは示している。
今回の追い切りでは、唸るような動きを見せ馬自身の意志で体調の良さをアピールしたように見えた。脚部不安のトラウマから脱却出来た事を期待してみたい。秋華賞馬でオークス2着馬。格的にはレガレイラよりも上の存在。そして母系はフランス血統、体調と気持ちが戻っていれば激走もおかしくない。
✕シンリョクカ
前走は体力充填後の体力が生きた形。体力ストックを使用した後のメンバー強化で、それ以上のパフォーマンスを望みのは酷。
✕ホールネス
血統向くし鮮度も高く、事前予想では評価した。
しかし、ハイペース競馬で勝った直後の中2週、それに加え内枠。疲労を抱えた上に、馬場の荒れているインに閉じ込められる競馬を強要される事から、評価を落とした。
これまでも、スムーズに外に持ち出し、力で差して来た印象。疲労ストレスを抱え、馬場の悪い部分を走らされた挙げ句に馬群を割るとは到底思えず。 11/10 08:02
夏影 予想歴41年 回収率% | 予想のベースになっているのは、今井雅宏氏考案の『Mの法則』。 総拍手獲得数:1264 | |
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