08期 予想歴12年
◎セイクリッドバレー
7着/6人気
○リルダヴァル4着/1人
▲キョウエイストーム9着/10人
★傾向分析★
2004年 タイム 1'33"2 (良) 1FAve=11.65 3FAve=34.95
テン34.9-中盤23.4(3F換算35.1)-上がり34.9 『一貫』
1着アドマイヤマックス・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔9-f〕 8-7
2着モノポール・・・サンデーサイレンス×Slew o'Gold=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔12〕 5-5
3着メテオバースト・・・サンデーサイレンス×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔18〕 12-12
2005年 タイム 1'32"9 (良) 1FAve=11.61 3FAve=34.84
テン35.0-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.6 『一貫』
1着ウインラディウス・・・サンデーサイレンス×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔1-b〕 7-5
2着タニノマティーニ・・・ウォーニング×リヴリア=マッチェム×ネヴァーベンド 〔8-j〕 2-2
3着キネティクス・・・フォーティナイナー×Stop the Music=ミスプロ×ターントゥ 〔4〕 9-10
2006年 タイム 1'32"8 (良) 1FAve=11.60 3FAve=34.80
テン34.9-中盤23.8(3F換算35.70)-上がり34.1 『加速・中弛み』
1着キネティクス・・・フォーティナイナー×Stop the Music=ミスプロ×ターントゥ 〔4〕 6-5
2着エアシェイディ・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 15-15
3着スズカフェニックス・・・サンデーサイレンス×Fairy King=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-t〕 17-15
2007年 タイム タイム 1'33"3 (良) 1FAve=11.66 3FAve=34.99
テン34.9-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり35.1 『一貫』
1着マイネルシーガル・・・ゼンノエルシド×サンデーサイレンス=ニジンスキー×サンデーサイレンス 〔2-n〕 3-3
2着マイケルバローズ・・・タイキシャトル×Royal Academy=ヘイロー×ニジンスキー 〔5-e〕 6-6
3着トウショウカレッジ・・・ラストタイクーン×サクラバクシンオー=ノーザンダンサー×プリンスリーギフト 〔3-l〕 13-12
2008年 タイム 1'32"7 (良) 1FAve=11.59 3FAve=34.76
テン34.6-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.8 『一貫』
1着サイレントプライド・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-r〕 2-2
2着リザーブカード・・・サクラバクシンオー×Bering=プリンスリーギフト×ネイティヴダンサー 〔3-o〕 8-9
3着バトルバニヤン・・・ジャングルポケット×Crafty Prospector=グレイソヴリン×ミスプロ 〔9-a〕 3-2
2009年 タイム 1'33"3 (良) 1FAve=11.66 3FAve=34.99
テン34.4-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり35.0 『前傾・中弛み』
1着アブソリュート・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔1-x〕 9-7
2着マルカシェンク・・・サンデーサイレンス×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕 18-13
3着マイケルバローズ・・・タイキシャトル×Royal Academy=ヘイロー×ニジンスキー 〔5-e〕 15-16
テンは35秒前後-中盤は23秒5前後、中盤2Fが緩むと上がり勝負になり、弛まない流れだと持続型の一貫した流れになりやすい。
位置取りは差しが決まりますが、これは一貫した流れと東京コースの直線の長さが有利に働くものと考えます。
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△
中心は差し脚が鋭い、上がりに特化した瞬発力勝負に強い馬。
血統の傾向は、サンデーサイレンス系の独壇場。特に母父がノーザンテースト系・ニジンスキー系・ダンチヒ系など大系統ノーザンダンサー系が好走馬多し。これらの好走が多いのはラップが弛まず、一貫した持続型の流れが多いからと考えます。
ステップでの傾向は、休み明け(=叩き2戦目も信頼度はやや低い)よりも夏を使っていた馬。特に関屋記念、京成杯AH好走で速い上がりが使える適性は向くと思います。
関屋記念→京成杯AH連続好走馬は、02年ミデオンビット、01年クリスザブレイブなど信頼度高し。
関屋記念、京成杯AHもダンチヒ系・ノーザンテースト系がよく好走しているので、適性は似ていると考えます。夏血統という感じからも休み明けは狙いを下げるべきと考えます。
★予想★
富士Sのポイントは、
①サンデーサイレンス系重賞。その中でもサンデーサイレンス×大系統ノーザンダンサー系は特注。休み明けでも好走可能な配合馬なら注意が必要。
②関屋記念、京成杯AHで速い上がりを使った馬は適性が合う。関屋記念→京成杯AH連続好走なら信頼度はなお高し。
③『一貫』の流れになりやすいため、差しが活きる。
◎セイクリッドバレー・・・タニノギムレット×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔21-a〕
前走京成杯AH9着(=中山芝1600m:0.4秒差)。東京芝コースは3戦(0-0-0-3)と成績は悪いのだが、新潟芝コースでは好走歴があり広いコースが向かないとは思えない。前走は外外を回り届かずの内容だったが、末脚はしっかりしていて反撃可能と考え、今回内枠を上手く捌ければ突き抜ける可能性は高いと考えて期待する。
タニノギムレット産駒はロベルト系で叩き良化型。タニノギムレットは母父グレイソヴリン系の影響で長い直線の広いコースで強さを発揮する。広々とした長い直線や急坂のないコースで上がり33秒~34秒の鋭いキレを発揮する。母父フジキセキは、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。
No.〔21〕の牝系は、ダンツフレームやチアズグレイスやアローキャリーなどがいるスパルタ型の牝系。なので叩き良化型。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
○リルダヴァル・・・アグネスタキオン×Thunder Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-f〕
前走大原S1着(=京都芝2000m)。前走は不良馬場でも0.6秒差をつける圧勝で、上がりは36秒4だったが、本来は良馬場なら33秒台~34秒台前半の鋭いキレを発揮する馬。またレコード決着となった今年のNHKマイルC3着馬でもあり、タイム的には古馬とも互角以上に戦える能力は秘めていると考える。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。◎セイクリッドバレーの父タニノギムレット産駒とはアグネスタキオン産駒は相性もよく、一緒に好走することも多い。この点にも期待する。母父Thunder Gulchはミスプロ系で、仕上がり早のマイラー血統。ダート戦では信頼が高いが、芝は3歳春までのことが多い。ただこれは父系に入った時に言えることで、母父ならばダート向きのパワーを瞬発力の推進力に利用できる。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬でも成長能力は十分で、今後の成長も期待できる。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、NHKマイルCとも相性の良い牝系。分枝記号fは、休み明けを苦にしない反面、叩いて一変も少ない。言い換えると前走好走なら調子は良いはず。
▲キョウエイストーム・・・スウェプトオーヴァーボード×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔4-d〕
前走京成杯AH2着(=中山芝1600m:0.0秒差)。中山芝コースは7戦(3-2-2-0)で、生粋の中山巧者。東京芝コースは6戦(0-0-1-5)と相性はあまりよくないが、前走重賞好走の勢いで今なら好走可能と期待する。
スウェプトオーヴァーボード産駒はミスプロ系で、エンドスウィープ系の快速血統。2歳の夏から軽快なスピードを武器に、芝もダートも短距離で活躍する。3歳以降はダートの成績が良くなり、ダート型にシフトしていくのだが、ダート型の流れは厳しいペースに向くということなので連続好走に期待する。距離延長に対しては限界があり、基本的には短距離血統なのだが、本馬はマイルでも好走しているのでマイルまでは信頼性は高いと考える。母父サンデーサイレンスは、、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。重賞挑戦は前走で3戦目だったが、その前の2戦は得意距離ではない中距離でのもの。前走は得意のマイル重賞初挑戦という意味合いでは、鮮度が活かせたと思われる。また前走好走から勢いに期待して評価する。
No.〔4〕の牝系は、古馬での成長力にも優れた牝系。スタミナが豊富で、厳しい流れで本領を発揮する。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。この特性からは今回も期待する。
△マルカシェンク・・・サンデーサイレンス×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕
前走新潟記念8着(=新潟芝2000m:0.2秒差)。09年富士S2着馬で、その富士S好走以降好走からは遠ざかっているが、近2走は上がりも上位で展開が向けば反撃可能なはず。
サンデーサイレンス産駒は、現7歳世代が最後の世代。勢いのある馬は重賞初挑戦でも好走するが、勢いの衰えた馬は外伸び馬場の瞬発力勝負でないと好走しにくい。前走は8着と敗れたが上がり33.3秒とキレは十分発揮していて、上がり特化のレースならまだ好走可能と考える。母父Zafonicはミスプロ系で、仕上がり早の芝向きマイラー血統。2歳から走り3歳でほぼ完成すると、後は能力をどこまで維持できるかが勝負となる。
No.〔4〕の牝系は、キョウエイストームと同じく古馬での成長能力に優れた牝系。高齢でも大きく能力の低下は少ない。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが難しいタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。
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