京都牝馬S2011予想
京都牝馬S エリザベス女王杯と愛知杯好走なら堅軸。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎ヒカルアマランサス
  2着/1人気

○ブロードストリート7着/3人
▲レディアルバローザ4着/7人


★傾向分析★
2004年 タイム 1'34"1 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.29
テン35.3-中盤23.5(3F換算35.25)-上がり35.3 『一貫』
1着チアズメッセージ・・・サンデーサイレンス×アンバーシャダイ=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔13-c〕 5-5
2着マイネアイル・・・Candy Stripes×Groovy=レッドゴッド×ストックウエル 〔16-c〕 1-1
3着ハッピーパス・・・サンデーサイレンス×Posse=サンデーサイレンス×ハイペリオン 〔4-d〕 8-8

2005年 タイム 1'35"0 (良) 1FAve=11.88 3FAve=35.63
テン36.7-中盤24.8(3F換算37.20)-上がり33.5 『加速・中弛み』
1着アズマサンダース・・・サンデーサイレンス×シンボリルドルフ=サンデーサイレンス×マイバブー 〔9-e〕 9-7
2着ウイングレット・・・タイキシャトル×サンデーサイレンス=ヘイロー×サンデーサイレンス 〔2-n〕 2-2
3着エリモピクシー・・・ダンシングブレーヴ×テスコボーイ=リファール×プリンスリーギフト 〔9-f〕 5-4

2006年 タイム 1'33"5 (良) 1FAve=11.69 3FAve=35.06
テン35.4-中盤23.8(3F換算35.70)-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着マイネサマンサ・・・ディアブロ×トウショウボーイ=ヘイロー×プリンスリーギフト 〔22-b〕 1-1
2着チアフルスマイル・・・サンデーサイレンス×Mr. Prospector=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔23-b〕 12-8
2着メイショウオスカル・・・フジキセキ×アンバーシャダイ=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔6-b〕 3-3

2007年 タイム 1'33"0 (良) 1FAve=11.63 3FAve=34.88
テン34.8-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.8 『一貫』
1着ディアデラノビア・・・サンデーサイレンス×Potrillazo=サンデーサイレンス×ナスルーラ 〔2-u〕 10-10
2着ウイングレット・・・タイキシャトル×サンデーサイレンス=ヘイロー×サンデーサイレンス 〔2-n〕 3-3
3着アグネスラズベリ・・・エアジハード×トニービン=プリンスリーギフト×グレイソヴリン 〔8-k〕 6-6

2008年 タイム 1'36"0 (重) 1FAve=12.00 3FAve=36.00
テン36.7-中盤24.1(3F換算36.15)-上がり35.6 『加速』
1着アドマイヤキッス・・・サンデーサイレンス×ジェイドロバリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔20-a〕 4-4
2着ザレマ・・・ダンスインザダーク×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕 2-2
3着キストゥヘヴン・・・アドマイヤベガ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔2-r〕 8-7

2009年 タイム 1'35"1 (やや重) 1FAve=11.89 3FAve=35.66
テン35.4-中盤23.8(3F換算35.70)-上がり35.9 『前傾・一貫』
1着チェレブリタ・・・ブラックホーク×アンバーシャダイ=ヌレイエフ×ノーザンテースト 〔11-c〕 14-11
2着レインダンス・・・ダンスインザダーク×Bob Back=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-s〕 10-10
3着ザレマ・・・ダンスインザダーク×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕 2-2

2010年 タイム 1'36"4 (やや重) 1FAve=12.05 3FAve=36.15
テン36.7-中盤25.0(3F換算37.50)-上がり34.7 『加速・中弛み』
1着ヒカルアマランサス・・・アグネスタキオン×A.P. Indy=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔16-d〕 15-15
2着ベストロケーション・・・クロフネ×ノーザンテースト=ヴァイスリージェント×ノーザンテースト 〔1-x〕 2-2
3着ザレマ・・・ダンスインザダーク×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕 1-1

流れは『加速』(=05年、06年、08年、10年)と『一貫』(=04年、07年、09年)とになりやすい。
展開の有利・不利に沿って、『加速』ならば逃げ・先行が好走、『一貫』なら差しが好走しています。

また流れが『加速』になっても『一貫』になっても、サンデーサイレンス系が非常に強い傾向にあります。
サンデーサイレンス系やヘイロー系も好走していることから、大系統ターントゥ系が有利と考えてまず良いと思います。

その他にはプリンスリーギフト系(=テスコボーイ、トウショウボーイ、エアジハードなど)、ノーザンテースト系(=アンバーシャダイ)といった血統が好走していることから、ある程度のスピードの持続能力が必要と考えます。

それからポイントはエリザベス女王杯の結果は重要。上位馬が出走ならば結果につながりやすく、前走内容には気にしないで狙うべし。

また近年のステップとしては、愛知杯は好走馬が連続好走しやすい傾向。相性の良いステップと考えます。

★予想★
◎ヒカルアマランサス・・・アグネスタキオン×A.P. Indy=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔16-d〕
前走愛知杯3着(=小倉芝2000m:0.2秒差)。前々走エリザベス女王杯5着(=京都芝2200m:1.1秒差)で、10年京都牝馬S1着馬でもあり、ステップの傾向と適性は嵌る馬と考え軸に据えました。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。本馬は前走3着で0.2秒差と好走できる状態と思われ、今回の好走に期待する。母父A.P Indyはボールドルーラー系で、平均ペースで流れる中距離向きで、瞬発力よりも全体的なスピードで勝負する。決まった距離やコースを得意とする産駒が多く、夏に強い特性あり。本馬は京都芝コースが3戦(2-0-0-1)で、相性は良く好走に期待する。
No.〔16〕の牝系で、叩き良化型のステイヤー特性を有している牝系。今回は叩いた効果も見込めると考える。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。この分枝記号の特性にも期待する。

○ブロードストリート・・・アグネスタキオン×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔6-b〕
前走愛知杯2着(=小倉芝2000m:0.0秒差)。京都芝コースは4戦(1-1-1-1)と好走も多く、適性は向くと考える。
アグネスタキオン産駒は、前走0.5秒差以内で5着以内好走だと次走も連続好走しやすい特性がある。前走2着で0.0秒差は勢いもあり好走できる状態と期待する。また瞬発力勝負が得意なサンデーサイレンスの瞬発力を良く受け継ぎ、瞬時の加速が出来る器用さが特性。母父Cozzeneは、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬えげつない末脚を繰り出す。京都コースや東京コースでの好走も多いのが特徴。
No.〔6〕の牝系で、早い時期から走るが詰め甘で3歳クラシックでは脇役が多い牝系。古馬になると本格化するが、人気を背負うと脆く、マークする立場では強さを発揮する特性は変わらない。シーズンオフの厳冬期や真夏に強い特性もあるので、時期的には期待したい。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走のポイント。勢いでは期待できると考える。

▲キングカメハメハ×Tejano Run=ミスプロ×グレイソヴリン 〔12-d〕
前走愛知杯16着(=小倉芝2000m:2.3秒差)。前走は惨敗だが、3コーナーで他馬の影響を受けた不利があっての内容。参考外とみてよいと考える。本馬はこれまで東京や阪神や京都などコーナー2つの広いコースでの好走が多く、小倉→京都コース変わりはプラス要因と考えて反撃に期待する。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父Tejano Runはグレイソヴリン系で、気性が前向きでスピードの持続性能に優れている。
No.〔12〕の牝系は、タフな展開に強いのが特徴。分枝記号なしなので、晩成型の傾向と産駒ごとに得手不得手があるのだが平均的に能力を発揮する特性あり。

△アプリコットフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕
前走秋華賞3着(=京都芝2000m:0.2秒差)。今回は休み明けとなるが、オークス→クイーンSでも休み明けで好走しているし、そんなに大きな割引にはならないと考えて評価。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は母父サンデーサイレンスということもあり速い上がりを繰り出せるので、広いコースで末脚を活かすことも可能だが、小回りコースでも好走していて適性はやや小回り向きなタイプ。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かすようなタイプ。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。約3ヶ月の休み明けとなるが、休み明け前3着好走の勢いからは、好走は可能と考える。
No.〔16〕の牝系は、叩き良化型のステイヤー特性がある牝系。3歳クラシック秋シーズン~4歳時にはより実が入る時期でもあり、成長力も高い。ステイヤー特性は言い換えると叩き良化型なので、やや割引が必要。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。


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京都牝馬S2011回顧
京都牝馬S ダンスインザダーク重賞。

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:ショウリュウムーン
次走狙い:ヒカルアマランサス


2011年 タイム 1'33"7 (良) 1FAve=11.71 3FAve=35.14

ラップ
①12.7-②11.0-③11.7-④12.4-⑤11.9-⑥11.5-⑦11.2-⑧11.3
1FAveとの誤差
①12.7-②11.0-③11.7-④12.4-⑤11.9-⑥11.5-⑦11.2-⑧11.3
テン35.4-中盤24.3(3F換算36.45)-上がり34.0 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ショウリュウムーン・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔12〕 10-10
2着ヒカルアマランサス・・・アグネスタキオン×A.P. Indy=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔16-d〕 13-12
3着サングレアズール・・・クロフネ×Nabeel Dancer=ヴァイスリージェント×ノーザンダンサー 〔4-p〕 5-5

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。

1着ショウリュウムーンは、前走京都金杯9着(=京都芝1600m:1.3秒差)からの好走。本馬は桜花賞以降成績が伸び悩んでいたが、久しぶりのマイルの牝馬限定戦にて好走。マイル以下なら6戦(2-1-1-2)と好走も多く、1800m以上の距離になると4戦(0-0-0-4)と極端に成績が悪化する。芝1800m戦は2戦とも5着とそんなに悪いわけではないが、基本はマイル戦までの短距離・マイルタイプの馬なのかもしれないと考えます。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で、欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父ダンスインザダークで、ダンスインザダークは3歳秋以降に成長力が豊富で好走が多くなる血統。クラシック春シーズンでは、不器用なためペースが締まるような流れでないと好走が難しい点がある。3歳秋以降は成長力にて能力が伸びて好走する産駒がいるが、やはり基本は持続するような締まった流れでスタミナを活かすレース向き。このあたりが中距離よりもマイル以下に向く要因と考えます。またこのレースではダンスインザダーク産駒の好走も多く(=08年2着→09年3着→10年3着ザレマ、09年2着レインダンス、など)、ダンスインザダーク産駒向きの重賞でもありました(ダンスインザダーク産駒は菊花賞や秋華賞など同じレースで産駒の好走が多い特性がある)。
No.〔12〕の牝系は、比較的タフな流れに強く厳しい流れで本領発揮のタイプが多い。分枝記号なしなので、産駒ごとに得手不得手はあるものの平均的に能力を発揮するタイプ。

2着ヒカルアマランサスは、前走愛知杯3着(=小倉芝2000m:0.2秒差)からの好走。前々走エリザベス女王杯5着(=京都芝2200m:1.1秒差)で、出走馬では唯一のエリザベス女王杯出走馬。エリザベス女王杯5着前後に好走した馬は近年このレースでは好走が多く(=07年1着ディアデラノビア:06年エリザベス女王杯3着、08年1着アドマイヤキッス:07年エリザベス女王杯5着、08年3着キストゥヘヴン:07年エリザベス女王杯6着、09年2着レインダンス:08年エリザベス女王杯5着、など)、この点も適性が向いていたと考える。本馬は10年京都牝馬S1着馬でもあり、今年も2着好走からリピーターの好走も多い重賞だと考えます。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。母父A.P Indyはボールドルーラー系で、平均ペースで流れる中距離向きで、瞬発力よりも全体的なスピードで勝負する。決まった距離やコースを得意とする産駒が多く、夏に強い特性あり。
No.〔16〕の牝系で、叩き良化型のステイヤー特性を有している牝系。今回は叩いた効果も見込めると考える。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

3着サングレアズールは、前走六甲アイランドS1着(=阪神芝1400m)からの好走。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。またヴァイスリージェント系には古馬になりセカンドステージが存在する。セカンドステージ突入時は、特に牝馬は牡馬混合戦でも互角以上に戦い(=サンアディユ、スリープレスナイトなど)、重賞でも侮れない。今回重賞3着好走から上昇の可能性は高く、次走の好走には期待する。馬体重も今回増えたことで、使い減りはまだ大丈夫そうと考える。NabeelDancerはノーザンダンサー系で、産駒の特徴は不明。
No.〔4〕の牝系は、古馬での成長能力に優れた牝系。スタミナを活かしての好走も多い。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところはあるので、伏兵の立場なら積極的に狙いたい。断然人気では過信禁物のタイプ。今回は人気薄でこの特性も活きたと思われる。


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