新潟2歳S2011予想
新潟2歳S スピードとスタミナのバランスと上がり重視。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎プレノタート
  17着/15人気

○ジャスタウェイ2着/1人
▲ダンスインザマミー11着/14人


★傾向分析★
2004年 タイム 1'34"8 (良) 1FAve=11.85 3FAve=35.55
テン36.2-中盤24.9(3F換算37.35)-上がり33.7 『加速・中弛み』
1着マイネルレコルト・・・チーフベアハート×タイテエム=ダンチヒ×ハイペリオン 〔16〕 6-5
2着ショウナンパントル・・・サンデーサイレンス×In The Wings=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔1-b〕 4-5
3着スムースバリトン・・・スペシャルウィーク×Kris S.=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-f〕 6-7

2005年 タイム 1'35"0 (重) 1FAve=11.88 3FAve=35.63
テン35.2-中盤25.2(3F換算37.8)-上がり34.6 『中弛み』
1着ショウナンタキオン・・・アグネスタキオン×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔7-c〕 17-17
2着ニシノフジムスメ・・・キングヘイロー×ビショップボブ=リファール×ニアークティック 〔A1〕 7-2
3着コスモミール・・・ヘクタープロテクター×リアルシャダイ=ミスプロ×ロベルト 〔2-f〕 3-2

2006年 タイム 1'35"2 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン36.0-中盤25.3(3F換算37.95)-上がり33.9 『加速・中弛み』
1着ゴールドアグリ・・・タニノギムレット×ヘクタープロテクター=ロベルト×ミスプロ 〔22-a〕 11-10
2着マイネルーチェ・・・スペシャルウィーク×サッカーボーイ=サンデーサイレンス×ファイントップ 〔16-h〕 6-4
3着マイネルレーニア・・・グラスワンダー×サクラユタカオー=ロベルト×プリンスリーギフト 〔1-w〕 1-1

2007年 タイム 1'34"1 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.29
テン35.6-中盤24.4(3F換算36.6)-上がり34.1 『加速・中弛み』
1着エフティマイア・・・フジキセキ×ニホンピロウイナー=サンデーサイレンス×ハビタット 〔4-k〕 3-3
2着シャランジュ・・・テンビー×コマンダーインチーフ=ニジンスキー×リファール 〔8-c〕 18-18
3着ゴールドストレイン・・・ゴールドアリュール×ティッカネン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔7-c〕 9-6

2008年 タイム 1'35"4 (不良) 1FAve=11.93 3FAve=35.78
テン34.7-中盤25.4(3F換算38.10)-上がり35.3 『前傾・中弛み』
1着セイウンワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-l〕 15-15
2着ツクバホクトオー・・・フジキセキ×アーミジャー=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔22〕 9-9
3着バンガロール・・・ アグネスタキオン×Thunder Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔6〕 3-3

2009年 タイム 1'34"4 (良) 1FAve=11.80 3FAve=35.40
テン35.1-中盤25.5(3F換算38.25)-上がり33.8 『加速・中弛み』
1着シンメイフジ・・・フジキセキ×ティンバーカントリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-d〕 18-18
2着フローライゼ・・・ニューイングランド×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔12〕 14-16
3着クロフォード・・・フジキセキ×judge T C=サンデーサイレンス×マッチェム 〔22-d〕 7-12

2010年 タイム 1'34"5 (良) 1FAve=11.81 3FAve=35.44
テン36.0-中盤24.3(3F換算36.45)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着マイネイサベル・・・テレグノシス×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕 8-9
2着マイネルラクリマ・・・チーフベアハート×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔A4〕 2-2
3着レッドセインツ・・・ディープインパクト×Selkirk=サンデーサイレンス×ネイティヴダンサー 〔6-a〕 11-9

流れは『中弛み』が基本で、『加速』のオプションがつきやすく、上がり勝負になりやすい傾向と思われる。

血統の傾向は、スピード型サンデーサイレンス系(=フジキセキ、アグネスタキオンなど)に向いている。母父サンデーサイレンスも好走しています。
また欧州型血統にも注目。ロベルト系は特注。スタミナも必要と思うが、スピードも備えていて中距離対応型のタイプを狙うのが良いと思います。
特に大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ニジンスキー系、ノーザンテースト系など)や大系統ナスルーラ系(=グレイソヴリン系、プリンスリーギフト系、ボールドルーラー系など)も欧州型の要素が強く、好走馬の血統配合にも多く入っています。

新潟コースの直線の長さはもちろん要因の一つと考えますが、まだ経験の浅い幼稚園児のような馬たちのマラソン競走と考えるとイメージしやすいと思います。
競馬の経験が浅い上、『中弛み』の流れで直線の上がり勝負でも、ロングスパート勝負なので最後にスタミナの裏づけのある馬が浮上するという感じが本質と考えます。

ステップの傾向は、新潟1600m以上の距離でデビューした馬の成績が良いです。一度でもその距離以上を経験していることが大きな強みになるということなのかもしれません。
また未勝利戦勝ち上がりの馬がなかなか1着を取れない不思議なジンクスもあり(=好走したのは08年1着セイウンワンダーだが、阪神芝1600m1着からの好走)。未勝利戦勝ち馬はアタマはやめてヒモ受けのほうが良いかも。
またダリア賞好走馬、マリーゴールド賞好走馬は好走しやすい傾向にあるようです。

★予想★
新潟2歳Sのポイントは、
①スピード型サンデーサイレンス重賞。上がり勝負になりやすい。
②欧州型血統にも注目。ロベルト系は特注。スタミナも必要と思うが、スピードも備えていて中距離対応型のタイプ。大系統ノーザンダンサー系、大系統ナスルーラ系も相性良し。
③ステップは、福島コース好走→マリーゴールド賞好走(ただしやや重の場合)は好走する。ダリア賞好走馬も好走馬多し。
④未勝利戦勝ち馬はヒモ受けが正解。

◎プレタノート・・・ジャングルポケット×ダンスインザダーク=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-r〕
前走ダリア賞4着(=新潟芝1400m:0.4秒差)。前走は直線で不利があり仕掛けが遅れての結果だが、前々走新馬戦(=京都芝1400m)では上がり34秒5で好走。速い上がりも使えるはずで、反撃可能と期待して評価する。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は速い上がりも繰り出せるようなので広いコースで末脚を活かすことが可能なタイプと考える。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父ダンスインザダークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞でまた好走することが多いのも特徴。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

○ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕
前走新馬戦1着(=新潟芝1600m)。前走は上がり33秒3で2着に0.8秒差をつける圧勝の内容。上がり勝負は得意条件と考えて評価する。
ハーツクライ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合なので、母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Wild Againはニアークティック系で、ワイルドアゲイン×リボー系という男臭い血統。ペースの緩まないダートがベストで、強気で前にて勝負すると強い反面、たるいペースでは詰めの甘さを出す欠点もある。しかしダートの走りは堅実で、道悪や時計のかかる馬場ならなお良い。ジワジワと成長し、ひとたび本格化するとその部門のヌシ的な存在となり、高齢でも力の衰えは少ない。パワフルな先行力があり、一方で差しに構えると良い脚を使う。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。

▲ダンスインザマミー・・・タニノギムレット×エルコンドルパサー=ロベルト×ミスプロ 〔7〕
前走ダリア賞5着(-新潟芝1400m:0.5秒差)。前々走新馬戦(=新潟芝1000m)は、上がり32秒2で好走。上がり特化のレースには向くはず。
タニノギムレット産駒はロベルト系だが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか直線の長いコースとの相性が良い。この疑似グレイソヴリン系の特性は今回も活きたと考える。またロベルト系なので叩き良化型のタイプでもある。長い直線、急坂のないコースで、後方から33秒~34秒台のカミソリの切れ味で差してくる。自分から動くと末脚をなくしてしまうので、展開が向かなければ不発の危険はあるが、嵌った時の能力の高さには期待。母父エルコンドルパサーはミスプロ系だが、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかすキングマンボ系。脅威の成長力と高齢まで衰えない息の長さを持つ。総じてスタミナ、パワーに優れ、芝なら小回りに強く、瞬発力勝負よりも、上がりの速くない展開やコースで本領を発揮する。
No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。

△ダローネガ・・・ダイワメジャー×ホワイトマズル=サンデーサイレンス×リファール 〔19〕
前走新馬戦1着(=新潟芝1600m)。このときの2着馬エピセアロームは次走未勝利戦で圧勝(=1.0秒差)した内容から、能力は高いと考え期待する。
ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。母父ホワイトマズルはリファール系で、欧州型のスタミナ血統で淀みない流れの中長距離戦で高い能力を発揮する。スローペースの瞬発力勝負で負けても、厳しい流れならすぐに反撃する。前走が惨敗でも、展開が向けばあっさり好走する特性を持つ。
No.〔19〕の牝系は、スピードが持続するような淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号はなしにて、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

△アドマイヤリリーフ・・・フジキセキ×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔14-c〕
前走新馬戦1着(=新潟芝1600m)。上がり33秒6にて好走し、速い上がりを繰り出せることは前走で証明済み。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。この器用さは2歳や3歳春では大きな武器。新潟2歳Sでも好走馬を複数輩出していて(=07年1着エフティマイア、08年2着ツクバホクトオー、09年1着シンメイフジ・3着クロフォードなど)、相性は良いはず。母父Danehillはダンチヒ系で、ハイペースでもバテないスピード能力が売りで、マイラーは下手に溜めるより突っ走らせた方が強い内容を見せる。本格化すると連勝街道を走り、一気に登り詰める爆発力と勢いを持つ。高速決着も得意。弱点は揉まれた時のモロさと、勢いが止まるとしぼんでしまう不調期があること。サンデーサイレンス系×ダンチヒ系配合は安定性が高く、この点にも期待する。
No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるが、ゴチャつく展開は苦手。


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新潟2歳S2011回顧
新潟2歳S 新馬戦の内容と血統・牝系から熟考しよう!

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:ジャスタウェイ
次走狙い:モンストール


2011年 タイム 1'33"8 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.18

ラップ
①12.8-②11.1-③12.1-④12.3-⑤12.4-⑥11.3-⑦10.2-⑧11.6
1FAveとの誤差
①+1.1 ②-0.6 ③+0.4 ④+0.6 ⑤+0.7 ⑥-0.4 ⑦-1.5 ⑧-0.1
テン36.0-中盤24.7(3F換算37.05)-上がり33.1 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着モンストール・・・アドマイヤマックス×デヒア=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔14-a〕 9-9
2着ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕 11-12
3着クイーンアルタミラ・・・バゴ×コマンダーインチーフ=レッドゴッド×リファール 〔2-f〕 13-16

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。過去5年の流れをみると毎年『加速・中弛み』なっていて、直線を向いてからの上がり特化のレース質になりやすいということがわかる。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れなのだが、近年好走が多いのは差し・追込み馬。速い上がりは必要だが、瞬時の加速のタイプではなく、最後まで伸びる加速していくタイプの好走が多いと考える。

1着モンストールは、前走新馬戦1着(=新潟芝1400m)からの好走。前走は通常上がりの早い新潟芝コースでレースの上がりが35秒8というズブズブの内容で、その中で上がり最速35秒1で好走していた馬でした。単純に上がりの速さだけを重視するのではなく、新馬戦の好走状況を良く考えて、その上で速い上がりを繰り出せる下地があるかがポイントと反省する。不利な流れでの好走なので、評価したいと思います。
アドマイヤマックス産駒はサンデーサイレンス系で、平坦向きの軽いスピードを備えていて、好位や中団から差させると見所のあるレースをするタイプ。ローカル短距離ならクラスはともかく狙っていけるが、中距離は差して届かずが目立つ。これが突き抜ける脚を使うと本格化の兆しで、父母父ノーザンテーストの成長力によるものと思われる。芝のやや重も得意で、この点も父母父ノーザンテースト似の特性によるものと思われる。母父デヒアはヴァイスリージェント系で、2歳~3歳春までは仕上がりの早さと軽いスピードがあり重賞でも好走可能だが、底力に欠ける点がある。鋭く斬れる瞬発力を使える馬は少数で芝向きタイプで、前で押し切るレースが中心の先手必勝タイプはダート向き。先行馬が有利になる湿ったダートは得意条件。芝は夏のローカルか隙間重賞でなら好走可能で、またしばらく頭打ちだった馬が夏の平坦コースで復活することもある。仕上がりが早く鮮度の高い条件でのヴァイスリージェント系ということと、父アドマイヤマックスの母父ノーザンテースト似の特性を考えると新潟2歳S向きのタイプ(=ノーザンテースト系は新潟芝重賞での好走が多い)だったと反省する。
No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

2着ジャスタウェイは、前走新馬戦1着(=新潟芝1600m)からの好走。前走は上がり33秒3で2着に0.8秒差をつける圧勝の内容。今回も32秒6で鋭く伸びて2着好走。直線の長いコースでの上がり勝負は得意条件と考えて、また不利な流れの好走なので評価する。小回りコースでは同じような末脚が使えるかは今後の課題と思われるが、広いコースならしっかり伸びるタイプと考え今後にも期待する。
ハーツクライ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合なので、母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Wild Againはニアークティック系で、ワイルドアゲイン×リボー系という男臭い血統。ペースの緩まないダートがベストで、強気で前にて勝負すると強い反面、たるいペースでは詰めの甘さを出す欠点もある。しかしダートの走りは堅実で、道悪や時計のかかる馬場ならなお良い。ジワジワと成長し、ひとたび本格化するとその部門のヌシ的な存在となり、高齢でも力の衰えは少ない。パワフルな先行力があり、一方で差しに構えると良い脚を使う。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。

3着クイーンアルタミラは、前走新馬戦1着(=中山芝1600m)からの好走。前走新馬戦は上がり34秒6で、やや重の急坂中山芝コースと考えるならもう少し評価しても良かったと反省する馬でした。
バゴ産駒はレッドゴッド系で、凱旋門賞好走を好走した欧州スタミナ型の芝向き中長距離血統。同系にスウェイン産駒がいるが、スウェインほど重厚ではない様子。ただこの系統は、総じてスローの上がり勝負よりも厳しい流れでこそ持ち味が活きる。平均的に脚を使うようなレースに向き、スローの上がり勝負は得意ではない。そのため嵌るかどうかが展開や騎乗に左右され、成績はムラになりやすく、騎手がツボを知ると穴になる。休み明けや芝→ダート替わりで穴をあけている。未勝利や500万条件戦で苦労しても、格上戦で即通用するようなところがあり、上昇期には積極的に乗るべき血統。母父コマンダーインチーフはリファール系で、小回りでコーナー4つの加速しにくいコースに抜群の適性を秘めている。直線の長くコーナー2つのコースは決め手の甘さがでてしまうが、ローカルコースの中距離はこの甘さを出さずに、短い直線をぐいっと出る一瞬の脚が武器となる。道悪も得意。血統的には新潟芝コース向きとは思えないのに好走した事実があるので、展開に助けられた点と格上挑戦で能力が引き出されたレッドゴッド系の底力が好走要因?と考えます。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。牝系と分枝記号は、新潟コース向きのタイプだったので、血統面だけでなく牝系とのバランスが大切と反省します。


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