秋華賞2011予想
メジロパーマー逃走劇の再現

編集長おくりばんと
08期 予想歴21年

◎ピュアブリーゼ
  17着/9人気


前に行くのが明らかに距離が長いと思われるメモリアルイヤーと、前走紫苑Sで12着に大敗したピュアブリーゼ。

他は差し馬揃いで後ろで脚を溜めるといった形だろう。



ちょっと昔になるが、全く同じようなケースを憶えている。92年の有馬記念。

快速馬でスプリンターズSから連闘で出たダイタクヘリオス。もう引退するから最後の花道ということでの出走だった。
そしてもう一頭が、その年の宝塚記念を制したものの、京都大賞典9着、天皇賞17着で全く人気を落とした15番人気のメジロパーマー。

http://www.youtube.com/watch?v=DZzjdSpcEO4

2頭が絡み合うようにして逃げて、後続は2頭を完全に無視する。
直前に過去最強メンバーと言われたジャパンカップを制して圧倒的人気に推されていたトウカイテイオーをマークしていたからだ。


結局メジロパーマーがまさかの粘りを見せてレガシーワールドをハナ差凌いで勝つわけだが。
あとからラップを見てみると、たしかにパーマーは上がり37.3でオーバーペースで止まってしまっている。
それでも後続がこれをとらえられなかったのは、レガシーが34.8で上がっているように、やはり後ろは後ろでかなり仕掛けが遅れすぎた。
いかに前の2頭がノーマークだったかということを物語る。


あのときはトウカイテイオーがスタートで腰を滑らせて全然反応しないというアクシデントがあったのも事実だが。


2頭が絡み合っての逃げというケースは意外とマークが外れるというのはあるのかもしれない。
http://www.youtube.com/watch?v=DETbIrDDtkY
これもちょっと似たケース。
人気のない2頭がハナを奪い合ったが結局2頭とも残ってしまった。


騎手心理として、1頭で行かれていると、マイペースでやられているからなんとか潰さなければいけないという心理が働くが。
2頭行っていれば、ああ2頭で潰しあってくれているんだなと感じることもあるかもしれない。ましてや力の足りない2頭なら、その2頭を追い掛けるよりは、他の有力馬をマークしていたほうが安全だという判断をする騎手も多いだろう。日本人騎手の体内時計が不完全であればこそ。


一方で馬というのは、ただ単騎でゆうゆう走っていると気を抜いてしまうが、絡んでいったほうが集中力が続いてより力を発揮する馬もときにはいる。


このレースのカギを握る2頭の構成はあの有馬記念の組み合わせに不気味なほど酷似する。
メモリアルイヤーは正直言ってダイタクヘリオスと同じようにちょっと無茶な気はするが、ピュアブリーゼはどうか。
前走は休み明けだったからか、ちょっとオーバーペースだったからか潰れてしまったが、力はオークス2着で十分に証明している。

それでも印象は地味な馬。
もしもマークが外れれば、有馬記念のときのように何か後方でアクシデントでもあってくれれば、またメジロパーマーのようにまさかの粘りでターフを沸かしてくれるかもしれない。


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